220キロを4時間20分。平均時速50.628km/h。平均ですからねえ~。
全くの平坦でなくツール・ド・フランスなら山岳ポイントに設定されていてもおかしくない丘も含んでのスピードですから、どれだけ早かったことか。
記録に残るスピードで駆け抜けたブエルタ17ステージ。
ゴールしたサム・ベネットが17ステージのデータをツイッターにアップしてくれたが、そのデータが凄かった。
レースはクイックステップが握る
Paris-Roubaix winner @PhilippeGilbert finished off in style a superb effort of #TheWolfpack in #LaVuelta19, at the end of one of the best ever Grand Tour stages: https://t.co/ZgW3EAAIWo
Photo: @GettySport pic.twitter.com/cVZRPFFNk5— Deceuninck-QuickStep (@deceuninck_qst) September 11, 2019
クイックステップは7人を逃げに送り込んでいた。
61.GILBERT Philippe(フィリップ・ジルベール)
62.CAPECCHI Eros(エロス・カペッキ)
63.CAVAGNA Rémi(レミ・カヴァミャ)
64.)DECLERCQ Tim(ティム・デクレルク)
65.JAKOBSEN Fabio(ファビオ・ヤコブセン)
66.KNOX James(ジェームス・ノック)
67.RICHEZE Maximiliano(マキシミリアーノ・リケーゼ)
68.ŠTYBAR Zdeněk(ゼネク・スティバル)
メンバーのうち入れなかったのは、エロス・カペッキだけ。
スタートアタックは最初から決めていたみたいで、風を利用して集団を分裂。
先頭集団40人の中には、サム・ベネット(BORA – hansgrohe)とファビオ・ヤコブセン(Deceuninck-QuickStep)も含まれていた。
だが、ファビオ・ヤコブセンは小さな丘で遅れてしまう。チームメイトがチェックにはいるが、足がないことがわかったので置いていった。
タイム差は、縮まることなくゴールへと突き進む。
こうなると、ウルフパックの勝利は固かった。ラスト2.5キロで、ゼネク・スティバルがアタック。
登り勾配の中、ゼネク・スティバルが捕まるとサム・ベネットが残り500mからスプリント開始。だが、後ろにフィリップ・ジルベールの姿が。
こうなっては、スプリンターのサム・ベネットでも元世界チャンピオンを振り切ることが出来ない。
Introducing the NEW Specialized aero helmet, complete with built-in TELEPATHY 😎↔️😎 #LaVuelta19 pic.twitter.com/aFHGhEyjgj
— FloBikes (@flobikes) September 11, 2019
抜かれたサム・ベネットはガッカリ。せっかく逃げ集団に入っていたのに自らのスプリント力が生かせなかったですからねえ~。
まあ、阿吽の呼吸で作戦を実行できるウルフパックに一人で対抗するのは無理があったかな。
サム・ベネットが詳細なピーク速度データをツイッターに上げてました。
彼の2秒間のピークは時速100km、1分間は91.1km、20分間のピークは65.5km、60分間のピークは毎時54.8km!
追い風とはいえ、1時間をずっと55キロで走り切るとは凄い!
しかも、1分間90キロで走るには、どれだけ足を回していたらいいんでしょうねえ~。
サム・ベネットのインタビューを簡単にまとめると
- 1対2の勝負なり、みんなが私を見ていた
- 自分が動かないとゼネク・スティバルが行ってしまう
- だれも後ろにつけないように全力でスプリントした
- カタールでも速いレースはあったが、こんなに長いのは初めて
- とても辛い一日だった
振り向いた時に、フィリップ・ジルベールの姿をみて、あ~、この男以外はありえないなと思ったという。
1対6では、さすがのサム・ベネットでも勝てないですよね。
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