すでに、Soudal – Quick Stepのレムコ・エヴェネプール、Team SD Worx – Protimeで走るデミ・フォレミングが使っていたRovalの新型ホイール。
この謎のホイールが発売された。名前はRapide CLX II Team。既存のRapide CLX IIホイールよりも130g軽量化。フック付きリムは残している。
Rapide CLX II Team
Rapide CLX IIは、エアロ性能はそのままに、既存のRapide CLX IIホイールより130g軽量化され、この種のホイールでは世界最速だという。
Rovalによると、このリムがフック付きなのは、「フックレスホイールは、我々の厳しい高圧テスト基準では性能を発揮できないことを知っているからで、どんなカーボンホイールでも強い衝撃を受けるとクラックが入る可能性があるが、だからといってタイヤが吹っ飛ぶ言い訳にはならない」とのこと。
これは、今年初めのタイヤ事故について言及しているようだ。
Rapide CLX II Teamは、空力特性に優れ、業界のチューブレス衝撃基準を上回り、社内のベンチマーク・タイヤ保持テスト基準も満たしている。
この投稿をInstagramで見る
Rovalによれば、RapideCLX II TeamホイールはRapide CLX IIより0.5ワット速い。どれくらいの時間短縮になるのか? Rovalによれば、40kmで1秒。
新しいホイールの開発目標は、業界をリードするエアロダイナミクスに優れたリム形状と耐久性を維持しながら、少なくとも100gの軽量化を実現することだった。
リムのカーボンレイアップを見直すことから始め、ホイールの軽量化のためにスペシャライズド・サイエンス・クラブ(エリートエンジニアの集まり)のメンバーが集まった。
アプローチにより、チームは可能な限り徹底して、複雑で実行に時間がかかるものの、リムあたり40gの節約につながるプロセスを開発することができている。
チームは、わずか10回のレイアップを繰り返しただけで、業界の耐久性目標を達成。
樹脂システムとカーボンのグレードを変えながらさらに47回のレイアップを繰り返し、何百本ものリムをテストした結果、チームは社内の業界倍増となる耐久性基準を達成している。
The new #Roval Rapide CLX II Team wheels!
130g lighter and 1 second faster over 40km
The Fastest Race Wheels. Period! pic.twitter.com/o8uJPsgeJ4
— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) June 6, 2024
新しいくシルバーとなったハブは、DT SwissのEXPインターナルを中心に設計されているが、Rovalはシェルそのものを、ワールドツアーライダーが最も重要視する部分、すなわち空力スポーク、レーシング、巻き上げ剛性を強調するように設計している。
Rovalによれば、2つのハブで50gの軽量化に成功したという。これにリム1本あたり40gの軽量化を加えると、このホイールセット全体で130gの軽量化につながる。ハブをブラックではなくシルバーにしたことで、そのうちの2gが削減されている。
塗装を制限し、ロゴを減らし、より軽量な仕上げにするなど、細部にまで細心の注意を払った結果、Rapide CLX II Teamホイールの重量は、テープとバルブなしで1,360gになった。
カーボンレイアップは異なるが、リム形状はRapide CLX IIと同じ。
Rovalは、社内の風洞でスポークのテストに多くの時間を費やした結果、カーボン・オプションは軽量化に役立つが、DT Swiss Aerolite IIスチール・スポークが、同社が望むエアロ性能を提供することがわかったという。
🔥Specialized presenta sus nuevas ruedas Roval Rapide CLX II🚲
📍Visitamos las oficinas de Specialized con motivo de conocer de primera mano las nuevas ruedas Roval Rapide CLX II ejemplo de la constante innovación y crecimiento de la marca 🔝 pic.twitter.com/4qK5yF05Q6
— Ridechile.cl (@ridechile) June 6, 2024
Rovalはフック付きリムの道に進む。
Rovalは、「フック付きホイールが未来の道だと信じており、チューブレスの衝撃とタイヤ保持力テストにおける業界の基準値には満足できなかったので、次のレベルに進んだ。業界の2倍である独自の高いテスト基準を満たさない限り、ライダーに我々のホイールを履いてほしくないという選択をした 」と言う。
Rovalはまた、Rapide CLX II Teamホイールが、最高のハンドリングと横風での比類ない安定性を提供し、ライダーがエアロポジションをより長く保ち、より簡単にラインをキープし、自信を持って他のライダーのホイールにつかまることを可能にすると述べている。
限定1,500セット。箱入りで以下のものが付属する
• 合金センターロックリング
• SRAM XDR フリーハブボディ (HG 付き)
• SINC ベアリング
• Roval ブランドの Dynaplug Racer Pro + 追加プラグセット
• スポーク/ニップルキット
• ダブルホイールバッグ
• S-Works Turbo RapidAir 2Bliss Ready T2/T5 x2
• カスタム Roval ウォーターボトル 2 本
価格は£3,000.00(約60万円)
コメント