Stravaに載っていなければ、それは起こらなかったことと同じ…というサイクリストの常套句も、タデイ・ポガチャルには通用しないようだ。
世界王者ポガチャルの友人でありトレーニングパートナーでもあるマイケル・マシューズ(Team Jayco AlUla)が、ポッドキャストRoadman Podcastに出演。
タデイ・ポガチャルが伝説的のマドン峠で、自身の持つ記録を大幅に更新する信じられない走りを見せたと証言した。
しかし、その記録はStravaにはアップロードされていない。
45秒も更新

Image credit: chan
タデイ・ポガチャルは、2023年に「リッチー・ポートがヨーロッパに帰ってくるのを待つ」という題名をつけたStravaを公開。
ゴルビオから山頂までの9.77kmの区間で、ポガチャルは23分53秒の自己ベストを記録した。
リッチー・ポートの以前のKOM(24分23秒)は、マイケル・ウッズ、ダヴィ・ゴデュ、クリス・フルームらトップレベルのビッグネームがひしめくリーダーボードで2位につけている。
マドン峠は、ツール・ド・フランスに登場したことはないけど、ランス・アームストロングや、リッチー・ポートやクリス・フルームがテストコースとして使用したことで、プロサイクリング界で最も象徴的な上りのひとつとなっている。
モナコ近郊の登りで、本当の名前はCol de la Madone de Gorbio。マドンの名前は、ランス・アームストロングが乗っていたからでしょうね。
Bling talks about his relationship with Pogacar pic.twitter.com/eNzzWjz0uq
— Anthony Walsh | Roadman Podcast (@Roadman_Podcast) February 5, 2026
タデイ・ポガチャルと一緒に走ったマドン峠での出来事について教えてください。
あれは本当に、頭がぶっ飛ぶような体験だったよ。 僕らはその前におよそ1時間、かなり強度の高いゾーン2か低めのゾーン3で走っていたんだ。
つまり、1時間ほぼ出し切るようなハードな走りをしていた。それなのに彼はそこから、マドンでの自己ベスト更新を狙いに行ったんだ。
通常、KOMを狙う時はもっと脚を溜めるものですよね?
その通りさ。普通、Stravaの記録を狙うなら、そこまで流して行くか、いくつか刺激を入れる程度で、万全の状態で挑むものだよね。
でも彼は「この記録を破れるか試してみるよ」って感じで、そのまま突っ込んでいったんだ。まさにStravaを破壊したと言っていいレベルだよ。
どうやったらあんなことが可能なのか、僕には理解できないね。
あなたは彼より先に登り始めていたそうですが、抜かれる瞬間はどうでしたか?
僕が先行していたから、彼とは違うメニューをこなしていたんだ。そうしたら彼が
「動画を撮ってくれ、今から抜くから」言ってきてね。 僕はカメラを回したんだけど、その時、僕自身も400ワット近くで踏んでいたんだよ?
それなのに彼は、まるでサイクリングでもしているかのように、涼しい顔で僕を抜き去っていったんだ。
400ワットで走るあなたを、ですか?
動画だとその凄さが完全には伝わらないのが残念だよ。自分のパワーメーターを見て、そして彼が過ぎ去るスピードを見ると…。
彼がどれだけの速度で登っているのか、ただただ圧倒されるばかりだった。しかも、力んでいるようには全く見えないんだ。
タイムはどれくらい凄かったのでしょうか。
彼は自分の持っていた記録を45秒も更新したんだ。僕はStravaのタイムには疎いんだけど、彼が以前出した記録よりも45秒速かった。
そもそも彼の前の記録自体、リッチー・ポートがツール・ド・フランスを勝つために仕上げていた時のタイムを破ったものだったんだ。そこから更に45秒縮めるなんて…どれだけ速いか想像できるだろう?
タデイ・ポガチャルがいつ、タイム更新したのかはわからないけど2023年の時よりも更に速くなっているのは間違いない。
引退したらタデイ・ポガチャルはStravaを公開するかもしれないけれど、一体だれだけのタイムが更新していることか。
マイケル・マシューズの会話の内容は以下でも見られる。




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