フランス国民の期待の星だったTeam Picnic PostNLのロマン・バルデは、あと1レースで引退となる。
第7ステージでも第6ステージに続いて逃げに入り、最後まで抵抗したがDecathlon AG2R La Mondiale Teamのブルーノ・アルミライルの引きにより、残り13kmで捕まってしまう。
この時、ブルーノ・アルミライルにひかれていたのは18歳のポール・セイシャスだ。
プロ1年目のポール・セイシャスは、ロマン・バルデのあとを継いでフランス国民の夢であるツール・ド・フランス総合優勝を目指すことが出来るようになるのか。
すでに総合ランキングを駆け上がり、総合6位まで上がってきた。
総合6位に躍進
🇫🇷 @dauphine – Étape 7
Monstrueux encore aujourd’hui sur cette étape reine, @seixas_paul est désormais premier français au général 🇫🇷😍
Beast mode again today on the queen stage, @seixas_paul is now the top French rider in the overall standings 🇫🇷😍… pic.twitter.com/Cp8roFkrN6
— DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM (@decathlonAG2RLM) June 14, 2025
ロマン・バルデは、2016 ツール・ド・フランスで総合2位。2017 ツール・ド・フランス総合3位とフランス国民の期待を背負っていた。
だが、バルデはクライマーであり個人タイムトライヤルが苦手だった。このため現代の自転車レースではトップとなることがグランツールでは難しかった。
しかし、Decathlon AG2R La Mondiale Teamのポール・セイシャスは2024 世界選手権ジュニア個人タイムトライヤル優勝とTTが得意。
クリテリウム・デュ・ドーフィネ第4ステージの個人タイムトライヤルも18歳で10位に入っている。TTで、タイムを稼ぐことの出来るライダーだ。これはグランツールで上位を目指すには必要なスキルとなる。
ポール・セイシャスは、第6ステージの山岳でステージ10位、第7ステージでも INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲス、Groupama – FDJのギヨーム・マルタンなど各チームのエースともにゴールして総合6位となっている。
ポール・セイシャスのコメント
正直なところ、よくやり遂げたよ。 精神的にも肉体的にも非常にタフだった。最初の峠から全開だった。 最初の30分は大丈夫だったが、 峠の終盤はあまり調子が良くなかった。
クロワ・ド・フェール峠でどうなるか見てみようと自分に言い聞かせた。 ペースが少し落ちたときに、脚を取り戻したんだ。
ヴァルマニエ1800への最後の登りでの主な目標は?
前の上りで苦しんだと感じたが、それは普通のことで、うまくコントロールできたと思う。
作戦は主にブルーノ・アルミライルに守ってもらうことで、Team Visma | Lease a Bikeのようなアクセル全開のクレイジーなペースではなく、自分のペースで行くことを優先した。
すぐにすべてを出し切ろうとは思わなかった。 最終的にはうまくいったよ。
プロ1年目ですが、今回の山岳ステージについては?
かなり暑かった。 フルスロットルで走っているときは、10倍も感じるんだ。
最終日には総合6位を守りますか?
もちろん、自信はあるよ。 テレビでよく見ていた選手たちは本当に強かった。 今は彼らと互角に渡り合い、レースに参戦出来ている。そのことをとても誇りに思っている。
ポール・セイシャスは、最終ステージで各チームのエースと戦わないといけない。総合7位、8位はTeam Visma | Lease a Bikeのマッテオ・ヨルゲルソン、ベン・トゥレットなので、ヨナス・ヴィンゲゴーのアシストがある。
更に上を目指すにはUno-X Mobilityのトビアスハラン・ヨハンネンセンを抜かないといけない。タイム差は55秒。もし抜けるようにことがあれば、さらに将来の期待は高まっていく。
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