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2026 ツール・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ第3ステージ ポール・セイシャスとアイザック・デルトロの誤算 逆転できるのか?

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ツール・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ第3ステージのチームタイムトライアルを終え、総合優勝を争う有力選手たちの間に予想以上の大きなタイム差が生まれた。

注目を集める若き才能、ポール・セイシャスはトップから1分、そしてアイザック・デルトロは1分16秒ものビハインドを背負う厳しい立ち上がりとなった。

果たして、この決定的な遅れから若き二人が大逆転を演じることは可能なのだろうか。

 

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苦しいチーム事情

 

今回のタイムロスには、それぞれのチームが抱える予期せぬ苦しい台所事情が大きく影響している。

ポール・セイシャスを擁するDecathlon CMA CGM Teamは、マシュー・リシテーロが第1ステージで体調不良でリタイヤ。

不運にも6人という数的不利な状態でのスタートを強いられた。ローテーションの枚数が足りないことはチームタイムトライアルにおいて致命的であり、本来の巡航スピードを最後まで維持することができなかったのだ。

 

 

上記の動画を見てほしい。ダーン・フールがポール・セイシャスに登りのペースを落とすように指示している。これにはポール・セイシャスも納得するしかないだろう。

チームメイトのTTスペシャリストのシュテファン・ビッセガーも早々に切れた。最後に残ったのは21歳のレオ・ビジューだ。Decathlon CMA CGM TeamもTTTを考えないといけない課題が残った。

いくらポール・セイシャスのTT能力が上がっていても、全開で一人で行くわけにはいかない。

一方、アイザック・デルトロを擁するUAE Team Emirates – XRGも深刻な誤算に見舞われた。強力なエンジンとして隊列を牽引するはずだったジョアン・アルメイダがまさかの不調に陥り、チームの推進力として全く機能しなかったのである。

ジョアン・アルメイダの不調は目を覆うばかりだ。

 

最後にアイザック・デルトロを発射したのが、ケヴィン・ヴェルマーケだったことからもチームの苦境がわかる。普通ならばジョアン・アルメイダとアイザック・デルトロが最後にスパートしていたはずだ。

UAE Team Emirates – XRGは、ツール・ド・フランスにむけてTTTの戦略を練り直さないといけないのでは。

 

逆転への唯一のシナリオ

 

この絶望的とも言える状況下で、ポール・セイシャスとアイザック・デルトロが総合トップに返り咲くためのシナリオはただ一つ。

第6ステージから第8ステージにかけて待ち受ける過酷な山岳連戦で、ライバルたちを完膚なきまでに圧倒するしかない。

平坦や中級山岳でのタイムリカバリーは事実上不可能であり、己の登坂力のみで1分の壁を削り取る過酷なチャレンジとなる。

しかし、仮にポール・セイシャスがこのビハインドを山岳で跳ね返し、奇跡の逆転優勝を成し遂げるようなことがあれば、彼の実力は紛れもなく本物だ。

目前に迫るツール・ド・フランスにおいても、マイヨ・ジョーヌ争いの強力なダークホースとして一気に名乗りを上げるチャンスを手にするだろう。

その一方で、UAE Team Emirates – XRGにとって今回のタイムロスは非常に重い課題を突きつけている。

エースを支えるはずのチーム力が機能しなければ、ツール・ド・フランスでも第1ステージからライバルたちに致命的なタイム差をつけられてしまう危険性を孕んでいるのだ。

特に、アイザック・デルトロは長い登りでまだ一流クライマーのトップレベルではないと思われる。今大会での逆転は非常に厳しいのでは。アタックすればポール・セイシャス、フアン・アユソーが反応するのは間違いない。

彼らにとって、残りのステージは単なる逆転劇の舞台ではなく、グランツールに向けたチーム再建の試金石となる。

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