すでにプロロードレースから引退しているTotalEnergiesのニキ・テルプストラ。
2014パリ~ルーベ、2018ロンド・ファン・フラーンデレンを制したニキ・テルプストラだが、トラックレースが残っていた。
しかも、5日目を終わって最後に総合優勝がかかるレースだった。
Wooning Six Daysの総合優勝をかけて
ニキ・テルプストラは、すでに土曜日に特別な夜を迎えていた。プロのロードサイクリストとしての別れを惜しむ声もあったが、実際にプロとして活動するのは最後だった。
そして、ロッテルダムのWooning Zesdaagseの総合優勝という目標がかかっていた。テルプストラとチームメイトのヨエリ・ハビック(BEAT Cycling)は、5日目を終えて総合首位に立っていた。
しかし、エリア・ヴィヴィアーニのペアとの差はごくわずかであり、テルプストラとヨエリ・ハビックが勝利を手にするためには、日曜日にあらゆる手段を講じる必要があったのである。
最終日は30分のペアレースから始まり、ロジャー・クルーゲ/ケース・ボルが3周の遅れを取り戻して優勝した。
最後のマディソンレースは、テルプストラとヨエリ・ハビックが主役の、まさにスペクタクルなレースとなった。
オランダ人コンビの攻撃のたびに、観客から心からの声援が送られた。結局、終盤にリレーを失敗しながらも、競り勝ち、差をつけた。
より多くのポイントを獲得していたエリア・ヴィヴィアーニ組を1周リードし、テルプストラとハビックが最後の勝利を引き寄せたのである。
ニキ・テルプストラはロッテルダムで5回目の総合優勝、ハビックは2回目の優勝となった。彼らはそれを見事にやり遂げ、テルプストラはプロサイクリストとして夢のような別れを迎えた。
夢の終わり方
ニキ・テルプストラは、プロのサイクリストとしての冒険がこれで間違いなく終わったことを知り、非常に感慨深くコメントをしている。
「最後の2戦は特別だった。なぜなら、私のスポーツパフォーマンスで世間が熱狂するのは、これが最後だと悟った瞬間だったからだ。普通ならまた同じことが起こると思うのだが、今回が最後でした。少し感動した。
ヨエリ・ハビックのことを非常に嬉しく思い、誇りに思っている。幼い頃から一緒にサイクリングを始めた。今ここに立っているのは、努力の結果なんだ。」
ヨエリ・ハビックも、感情を抑えるのに苦労していた。
「特別なんです。ニキの最後のレースで、彼と一緒に勝てるなんて…本当に超クールだよ。
幸いなことに、決勝ではそのようなことはなかったのですが、そうでなければ冷静でいられなかったと思う。やはり、ここまで深く踏み込まないとダメなんですね。うまくいって、とてもうれしい。」
ニキ・テルプストラは最後のレースを総合優勝で飾るという最も夢のような形でプロ生活を終えている。しかも、6日間も戦ってのことだ。これは中々得られないことだ。
Wooning Zesdaagse Rotterdam 2022 リザルト
- ニキ・テルプストラ、ヨエリ・ハビック – 438 punten
- Lindsay De Vylder-Jules Hesters – 414 punten en 1 ronde
- エリア・ヴィヴィアーニ、Vincent Hoppezak – 400 punten en 1 ronde
- ロジャー・クルーゲ、ケース・ボル – 320 punten en 2 ronden
- Philip Heijnen、Tim Torn Teutenberg – 322 punten en 3 ronden
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