2021ツール・ド・フランスでGroupama-FDJのダヴィ・ゴデュが乗っていたLapierre Xelius SL3。
フランスブランドLapierreによって詳細が公開された。
Xelius SL3は、最も用途の広いロードバイクであるという哲学を維持しながら、よりレーシーで、よりアグレッシブで、よりパワフルになるように設計されているという。
Lapierre Xelius SL3
Xeliusは、新しいUD Super Light Innovationカーボンテクノロジーと組み合わせて使用する、より軽量で強力なToraycaカーボンファイバー(IM T800 / HM M40J、VHM YS60、T1000)を使用して製造されている。
Lapierreは、新しい「硬質ポリプロピレンマンドレル」を使用。
これにより、レイアップ段階での安定性が向上し、「金型内のカーボンパイルの圧縮が向上」すると考えられる。その結果、圧縮された繊維全体の均一性が向上し、より多くの樹脂が排出され、全体の重量が減少した。
Lapierreは、フレームサイズに基づいてレイアップを最適化している。
軽くなったフレーム重量は
- ライトフレームで725g(サイズはXS、S、M)
- スティッフフレームで745g(XL)
- スタンダードフレームは845g
以前のSL2の重量はフレームだけで957gだったので200g以上も軽量化されている。
フレーム形状については、ダウンチューブとヘッドチューブのボリュームがアップしている。Xelius独特のシートステイの形状は同じスタイルとなっている。
風洞実験によって導かれたフレームのエアロ化は数値となって表れている。
公式サイトの情報を引用すると
-
XELIUS SL3は、50km/hおよび0°の風角で12ワットのエアロを節約
-
XELIUS SL3は、50km/hおよび10°の風角で15ワットのエアロを節約
-
XELIUS SL 3は、50km/hおよび20°の風角で15ワットのエアロ(PMECA)を節約
-
Xelius SL3は、40km/hで7ワットのエアロを節約(-1%)
-
Xelius SL3は、50km/hで12ワットのエアロを節約(-7.5%)
-
Xelius SL 3は、60km/hで22ワットのエアロを節約(-8.5%)
スプリントや逃げでは、わずかな差で勝負が決まるのでエアロ効果の向上はライダーにとって嬉しいニュースだ。
32mmのタイヤクリアランスがあり、27.2mmのシートポスト標準を採用している。
Xelius SL3には、コンポーネントの選択によって、多くの種類が用意されている。
XeliusSL3 5.0には、Shimano 11スピード105グループセットが付属して価格は£2,699(約40万円)。最も高価なShimano Dura-Ace Di2を装備したSL3 9.0は、€7,299.00(約93万円)となっている。
Lapierreがこの時期にロードバイクの発表をしたのは、やはりパーツの供給不足が関係しているのだろうか。もしくはクリスマス商戦に合わせたのかな。
コメント