直前のツール・ド・スイスでゲラント・トーマスが総合優勝。このレースでアダム・イェーツとトム・ピドコックはコロナ感染によりリタイヤ。
だが、なんとかこの二人はツールに間に合った。このため、ロングリストに名前のあったイーサン・ヘイターが落選。
英国選手権TTで2連覇を飾ったけれど、山岳でアシスト出来ない選手はツールのメンバーには選ばれないということか。
INEOS Grenadiersのツール・ド・フランスのメンバー
🇫🇷💛 Vive Le Tour! 💛🇫🇷
Meet your 8⃣ Grenadiers: ready to go all in at #TDF2022 pic.twitter.com/70f4i3HgWV
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) June 28, 2022
ゲラント・トーマス
アダム・イェーツ
ヨナタン・カストロピエホ
ダニエル・マルティネス
フィリッポ・ガンナ
トム・ピドコック
ルーク・ロウ
ディラン・ファンバーレ
アダム・イェーツ
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— Adam Yates (@AdamYates7) April 30, 2021
INEOS Grenadiersに移籍して最初のグランドツアーである2021ブエルタ・ア・エスパーニャでは第2ステージで落車してしまいハンディを。
それでも、最終的には総合4位まで登りつめた。2020 UAEツアーでは、山岳で唯一タデイ・ポガチャルを破っているライダーでもある。
UAE Team Emiratesとしては、地元なのに負けたのだからショックだったはず。ただ、今年のUAEツアーでも、タデイ・ポガチャルと一騎打ちとなったけれど、最後は敗れてしまった。
調子が良ければ、山岳でタデイ・ポガチャルと一緒に走れる走力を持っている。ただ、総合優勝となると山岳でよほどタイム差をつけていないと難しい。
第20ステージには40kmという長いタイムトライヤルが待ち受けているのだから。更に、コロナの影響がどこまで残っているのかも懸念材料だ。
ダニエル・マルティネス
Fino alla fine @INEOSGrenadiers ! Esta vez nos faltó un puntico más de suerte 🍀
Muchas gracias a todo el equipo! Espero que los involucrados en las caídas estén bien 🙏🏽
📸 @GettySport pic.twitter.com/HRCK9NttzU
— DANIEL F. MARTINEZ (@danifmartinez96) April 24, 2022
2020 クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合優勝して一躍トップライダーの仲間入りに。今回は、早くからアダム・イェーツと並んでエースという呼び声だ。
2021ジロ・デ・イタリアではエガン・ベルナルをアシストしつつ総合5位に。イツリア・バスクカントリーでは総合優勝を飾った。
この時には、形の上では、プリモッシュ・ログリッチ、ヨナス・ヴィンゲゴーも破っている。だが、この時、プリモッシュ・ログリッチは膝を痛めていた。
ヨナス・ヴィンゲゴーも、調子が上がっていない状態。この結果では、二人にかなうとういえない。
逆にパリ~ニースでは、プリモッシュ・ログリッチに2分37秒もタイム差を付けられて総合3位。TTもそこそこ速いけれどトップタイムを出すほどではない。
表彰台に立てるのかは微妙だろう。さらに、アダム・イェーツ、ゲラント・トーマスとのタイム差によっては。アシストとなるかもしれない。
フィリッポ・ガンナ
✌️@GannaFilippo✌️
📸 A.S.O./Aurélien Vialatte pic.twitter.com/pMJzvvyZL7
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) June 10, 2022
直前のイタリア選手権TTではQuick-Step Alpha Vinyl Teamのマティア・カッタネオを35.6kmのタイムトライヤルで37秒引き離して3回目の優勝をしている。
TTパイクは新型ピナレロだ。
世界最速の男が狙うのは、開幕ステージでのマイヨジョーヌ獲得だ。ライバルとなるワウト・ファンアールトは、ベストな調子だとは言えないだろう。
こうなると、膝を治して調整に時間がかかるワウトよりも、ガンナのほうが有利となるはず。二人の差は縮まっており、ベストなコンデションでないとお互いに勝てないレベルになっている。
開幕でマイヨジョーヌを獲得すると、しばらくはキープ出来そうだ。
ゲラント・トーマス
Don’t think many were expecting that 😉 Delighted to finally win Tour de Suisse. Big thanks to the boys and the team for all of their work this week 🙌 🧊 pic.twitter.com/UWxRUc3DBs
— Geraint Thomas (@GeraintThomas86) June 19, 2022
直前のツール・ド・スイスでは、アダム・イェーツ、トム・ピドコックがコロナでリタイヤ。その穴をしっかりと埋めて、最終タイムトライヤルでも、レムコに3秒差で総合優勝に。
シーズン前から、ツールではアシストと言われていたゲラント・トーマス。
どうだろう。このツール・ド・スイスの総合優勝で吹っ切れて、アシストに専念することも考えられる。だが、それも開幕のTTの結果にも左右されるかも。
13kmとはいえ、数十秒の差はつくだろう。山岳まではタイムの良いほうが優遇されるかもしれない。
チームは、ミハウ・クフィアトコフスキがコロナでメンバーから外れたこともあり、山岳でのアシストが一人減っている。ゲラント・トーマスにかかる比重は大きいかもしれない。
22歳の、トム・ピドコックはコロナ感染からの復帰。初めてのツールでどこまで走れるのか。将来のチームのエース候補の走りにも注目だ。
英国のメンバーが4人という布陣。
ディラン・ファンバーレは来シーズンは、Jumbo-Vismaで走っている公算が大。最後のチームへのアシストとなりそうだ。
2年連続でタデイ・ポガチャルにツール総合優勝を奪われているが、対抗はJumbo-Vismaと見られている。INEOS Grenadiersが復権するのはいつになるだろう。
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