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2024 ツール・ド・フランス第15ステージ ヨナス・ヴィンゲゴーは最高のパフォーマンス

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Photo credit: jesuisjeff on Visualhunt.com
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Team Visma | Lease a Bikeは、現在出来る最高作戦を忠実に実行した。

マッテオ・ヨルゲルソンは、パンクで一時遅れたがすぐに追いつく。最後の超級山岳プラトー・ド・ベイユでは、ウィルコ・ケルデルマンから集団けん引を引き継ぎ、4kmほどけん引。

最後は、出来る限りのスピードまで上げて、ヨナス・ヴィンゲゴーを解き放った。ここからの、ヨナス・ヴィンゲゴーの走りは素晴らしかった。

過去の歴史に残るライダーが作っていた最速記録を大幅に上回るスピードで走り続けたのだ。

 

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最高のパフォーマンス

 

アタック後も、何度かペースアップを試みたが、構えているタデイ・ポガチャルを解放することはできない。

タデイ・ポガチャルが、「フロントよりもホイールのほうがずっと楽だ。」という言葉をよく言うが、まさに後ろについたタデイ・ポガチャルがつき切れするようなことはなかった。

思えば、Team Visma | Lease a Bikeは、このツールに至るまでのハンディキャップが大きすぎた。

まず、ステフェン・クライスヴァイクとディラン・ファンバーレの不在。クリテリウム・デュ・ドーフィネでの二人の落車はとても大きい。

 

さらに、コロナによりセップ・クスがいなくなったが非常に痛い。

 

これは、前日にUAE Team Emiratesがアダム・イェーツの引きで、ヨナス・ヴィンゲゴーとの差を広げた時のことにも当てはまる。過去数年、セップ・クスがこの役割を果たしていた。

そして、ツールではワウト・ファンアールトが落車でケガ。元々、完全回復してツールに乗り込んだ訳でもなく、山岳で大きな役割を果たすことは今回出来ていない。

それでも、ヨナス・ヴィンゲゴーは、わずか8週間で奇跡的にツールのスタートラインに立っている。

再度ヨナス・ヴィンゲゴーのリハビリを振り返ると。

  • 4月4日 イツリア・バスクカントリーで落車
  • 4月13日 ICUから退院
  • 4月16日 病院から退院し、デンマークの自宅に
  • 4月29日 Tacxで室内サイクリング
  • 5月6日 屋外でのロードトレーニング開始
  • 5月20日 マヨルカに
  • 5月27日 ティーニュで3週間の高地トレーニング
  • 6月23日 アヌシーの自宅で数日の休養
  • 6月26日 ツールに向けて出発
  • 6月29日 ツールのスタートラインに

まさに、ギリギリでツールに間に合わせている。準備レースなし。集中的な3週間のトレーニングで元のレベルに近いところまで戻している。

ここまで、走れるようになったことが奇跡というしかない。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

計画を疑ったことは一度もない。計画はうまくいって、この2年間うまくいっている。疲労に耐えられることは分かっているし、今日も耐えられた。

だから、がっかりはしていないし、後悔もしていない。計画は完璧にこなしたし、計画以上の成果もあげた。彼の方が優れていた。そういうことだ。

レース前に話したように、マッテオは麓から15~20分の努力をしなければならなかった。そして彼はそれをやった。彼は我々が話していたよりも良い努力をした。

今日は全員がやったし、チームも超、超よくやった。言ったように、私はまったくがっかりすることはできない。

今日はおそらく私のこれまでで最高のパフォーマンスの一つだったと思うが、彼はさらに1分速かった。だから彼におめでとうと言いたい。

我々にはまだチャンスがある。ツールはまだ終わっていない。近年、私たちは彼が時折調子の悪い日を過ごすのを見てきた。

今はそれを期待する必要がある。そうすれば、おそらくそれを解決できるだろう。しかしもちろん、もし彼がこのレベルを維持できたとしたら、それは私にとってもチームにとっても非常に難しいことになるだろう。

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