ジロ・デ・イタリア第10ステージでは、サガンが素晴らしいショーを見せてくれた。
その後ろで、二人の総合候補がメカトラブルで明暗を分けていた。
二人とはドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(NTT Pro cycling)とヤコブ・フルサン(Astana Pro Team)。
ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ
ドメニコ・ポッツォヴィーヴォは1回目のトラブルでは、フロントホイールのスポークに問題があった。
そこまで、NTTは集団先頭に立って集団を絞っていた。
そばには、チームメイトのベン・オコナーが待っており、なんとか総合勢の集団まで約5キロで追いつく。
追いつくどころか、総合勢の集団からアタックをかけて逃げ出すほど。結局、追いつかれてしまったが、順位を落とすことなくゴール。
総合4位の座を死守することに成功した。
ドメニコ・ポッツォヴィーヴォは、昨年の8月に自宅で大けがをしており、バーレーン・マクラーレンからは契約更新のオファーはなかった。
だが、NTTにギリギリで移籍を果たし今がある。なんとしても表彰台確保を狙いたいところだ。
ヤコブ・フルサン
ヤコブ・フルサンの場合には、どうにもならなかった。ラスト10kmで起こったパンクは下りで起こっており、一気に後続にも抜かれてしまう。
バイク交換をする暇もなく、後ろから来たチームメイトのファビオ・フェリーネ(Fabio Felline)のバイクを借りて走り出す。
だが、ここからの挽回は出来るものではなかった。結局、ゴールではサガンから1分21秒遅れの21位。
総合勢からは、1分15秒も遅れてしまい6位から11位まで総合順位を落としてしまう。
まあ、そうなると思っていた日ではない。それは私たちにとってただの不運な日だった。最悪の瞬間にパンクした。
全力を尽くして、大きなタイムギャップを制限しようとしたが、これが現状だ。
まだ長い道のりがあり、チャンスはまだたくさんある。
二人のトラブルはゴールまでの距離と位置も関係している。
ドメニコ・ポッツォヴィーヴォは登りでバイク交換、ヤコブ・フルサンは下りでパンク。集団との距離が違ってくる。
まさに、二人の明暗を分けたステージとなってしまった。ジロがミラノまでたどり着ける可能性は低くっている。
なるべく早く総合順位も上げておかなくてはいけない。
コメント