focusは、新型Izalco Maxは、飛行機の翼からヒントを得て再設計されたチューブ形状のおかげで、史上最速のバイクだと主張している。
ドングリ形状のチューブは、新型Izalco Maxの時速45kmでの効率を、前世代と比較して6.6W向上させたという。
focusによれば、Izalco Maxの改善されたエアロダイナミクスと剛性は、重量と抵抗を削減するために快適性を少し犠牲にしている。
したがって、平坦でも登りでも速く、オールラウンドなレースバイクであることに変わりはない、とドイツのブランドは言う。
Izalco Max
focusはIzalco Maxのフレーム形状、特にヘッドチューブとダウンチューブをオーバーホールし、エアロダイナミクスを向上させた。
以前は、ヘッドチューブはダウンチューブとトップチューブの接合部の後方で鋭くテーパーして尖ったエッジになっていた。
ヘッドチューブ前部はわずかに丸みを帯びたままだが、より滑らかに後方にカーブしている。
円筒形のダウンチューブは、断面がどんぐりのような角張ったチューブに変更された。
focusによれば、ダウンチューブのボトルケージに入れた500mlのウォーターボトルは、前方からほとんど見えないため、空気抵抗はわずか0.3Wしか増加しない。
どんぐり型のチューブは、NACA(米国航空諮問委員会)の翼型デザインからヒントを得たもので、飛行機の翼から拝借したものだ。
focusによれば、風洞実験により、NACA形状は以前のIzalco Maxの丸いチューブよりも乱気流の発生面積が小さいことが示されたという。
また、この形状は最高のエアロバイクに使用されているティアドロップ型チューブよりも軽量で剛性が高いと主張している。
時速45km/hで6.6W節約できるため、計算すると、新型Izalco Maxは先代モデルより1分45秒速くなる。
focusによれば、この数値は計算流体力学と風洞実験に基づいて算出されたもので、実走行での数値ではないという。
focusによれば、第4世代の新型Izalco Maxのフレームは、より空力的であるだけでなく、より硬く、より軽くなっているが、乗り心地は悪くなっていると言う。
それによると、ボトムブラケットの剛性は、第3世代が1mmあたり69ニュートン(N/mm)だったのに対し、新型は79N/mmで、15%向上している。
ヘッドチューブの剛性は、102Nmに対し新型では110Nmと、8%向上している。
focusのテストによれば、新しいIzalco Maxフレームは、105N/mmに対して156N/mmを記録し、快適性は48%劣っている。
focusは、新型フォークは前世代より14g重く、横方向に硬く、快適性に劣ると主張している。より硬いフレームを補うため、シートポストを通して座り心地を改善したという。
ブランド曰く、シートチューブが短くなったことでシートポストが露出し、よりフレックスしやすくなり、セットバックデザインによるコンプライアンスがさらに向上した。
シートポストクランプはトップチューブと一体化し、ラバーカバーが付いている。
focusによると、この新しいクランプデザインは、シートポストに直接圧力がかかるため、シートポストの滑りを防ぐという。
Izalco Max シリーズのバイクは全て、スルーアクスルと 160mm の前後ディスクブレーキローターを使用している。
また、 Focus Izalco Maxは、最大30mmのタイヤに適合し、インナーチューブを備えたチューブレス対応 28c Vittoria Corsa N.EXT TLRタイヤが付属している。
Focus Izalco Max 9.9 spec
Izalco Maxには、6種類の完成車が用意されている。コンポについては、Shimanoのみとなっている。
- フレーム: NACA 形状の Max Technology カーボンフレーム
- グループセット: Shimano Dura-Ace Di2 R9200
- ホイールセット: DT Swiss ERC 1400
- タイヤ: Vittoria Corsa N.EXT TR、700x28c
- コックピット: Focus CIS ステムと Easton EC70 エアロ ハンドルバー
- 重量 : 7.2kg
- 価格: £8,699(約150万円)
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