ゲラント・トーマスは、スペインのマヨルカ島でチームトレーニングキャンプに参加中だ。
2018年ツール・ド・フランス優勝を飾って、オフシーズンには忙しい日々を送った。
今年のツール・ド・フランスではエガン・ベルナルに続いて2位となったが、2020年シーズンにはチーム内のリーダー争いは更に激しくなることが予想されている。
ゲラント・トーマスは早めのスイッチを入れて来シーズンに備えるために、300kmのライドを行ったようだ。
マヨルカ島一周ライド
チームイネオスがトレーニングキャンプを行っているのをツイッターで報告している。
Counting down the days… ⏰
We’re preparing for 2020 at our Mallorca camp as we look forward to our first full season as Team INEOS 👊 pic.twitter.com/eRrXqRNzrd
— Team INEOS (@TeamINEOS) December 13, 2019
全員が、同じコースを同じ距離走った訳ではなくて、フィリッポ・ガンナは5時間30分で167km。
ミハウ・クフィアトコフスキは67km。リチャル・カラパスは93kmをサイクリングペースで走っている。
そんな中、ゲラント・トーマスは300kmライドでマヨルカ島を1周したようだ。
上の画像はGのインスタにアップされた画像だが、なんと309.4km! 8時間35分でav36.0km/hというから、ほとんど40km以上のペースで走っていたことになる。凄く速いペースだ。
多分一緒に走ったのは、イネオスの超ベテラン選手、クリスティアン・クーネス38歳。
彼が、インスタにマヨルカ1周ライドの記録を上げているので一緒にGと走ったのだろう。
プロなので、不測の事態に備えて一人で300kmも走ることは避けないといけない。まあ、多分サポートカーも後ろにいたんでしょうね。
100%の為には50が必要
2018年ツールを初制覇したGは、オフシーズンには優勝者のために忙殺された。携帯電話は鳴り続け、精神的にも肉体的にもかなりまいったと認めている。
2019年ツールではエガン・ベルナルに続いて2位となったが、これでようやく普通の状態になったと安心する気持ちもあったと言う。
ツール・ド・フランス制覇は、彼の大きな目標だった。目標達成するためには、100%コミットメントしなければならない。
ただ、一度達成したらリラックスする時間も必要だ。一年中90%で実行し続ける人もいるが、トーマスの場合自分の目標とするレースでは100%の状態でないと勝つことは出来ないという。
2019世界選手権TTを辞退したのもそのためだろう。
100を得る為には、トーマスの場合、それ以外の部分を50で走らないといけないという。
常に全力で1年を送ることは出来ないのだ。狙ったレースだけに100%集中するということだ。
この3~4年はグランツールが焦点だった。だが、これからの1~2年はクラシックに焦点を当てるという。
フランダースとパリ~ルーベ。そして、世界選手権だ。ジロも制覇していない彼の目標の一つでもある。何度かリーダーとしてジロに挑戦したが、クラッシュなどでリタイヤしており目標を達成出来ていない。
トーマスの来シーズンの目標は、ジロとクラシックだ。そのために早くから対策を立てているのだろう。
彼の言葉を借りると、朝からベットを離れる、という表現となる。その第1歩が300kmのライドなのだ。
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