Pinarelloは、フィリッポ・ガンナがアワーレコード更新で使用した、トラックバイク Bolide F HRの2つのアップデートバージョンを発売。
Bolide F HR 3DとBolide HR Cで、2024年パリオリンピックでそれぞれイタリアの男子トラックチームと女子トラックチームによって使用される。
- 男子チームが使用 Bolide F HR 3D(Scalmalloyフレーム)
- 女子チームが使用 Bolide HR C (カーボンフレーム)
驚くべきのはその価格でBolide F HR 3Dはフレーム価格で、25,000ポンドというから日本円で470万円もする。
Bolide F HR 3D
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イタリア男子チームが使用するBolide F HR 3Dは、Scalmalloyフレームを使用している。
Scalmalloyとは
Scalmalloy® スカンジウム(Sc)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)の合金から作られた高性能合金です。 これは、高強度 7000 シリーズ アルミニウム合金に代わる唯一の積層造形合金です。 低密度のおかげで、最高強度の代替品と非常に競争力のある密度固有の特性が得られます。
引用 Scalmalloy
Scalmalloyは、軽量でありながら高荷重で使用され、高い機械的応力を受けるセーフティクリティカルなパーツに最適だということだが、Pinarelloによれば、3Dプリント用に特別に設計された航空宇宙材だと言う。
Pinarelloはフレームの重量については公式サイトにも記載はしていない。今回の2種類のバイクでは、フレーム重量はカーボンフレームのほうが軽いとされている。
トラックレースでは、男性が生み出す力とスピードが増加した場合、合金製バイクの方がまだ優れているためにScalmalloyを使用している。
まあ、あくまでトラックバイクなので、平地使用でありスピードとエアロに特化している。だから、重量はスピードにのってしまえば問題ないということだろう。
フレームは5つのパーツで構成され、フロントトライアングルは3つのパーツで構成され、シートステー/チェーンステーはさらに2つのパーツで構成されている。
これらの部品は個別に作成され、細心の注意を払って洗浄。サポートを取り外した後、航空宇宙グレードのエポキシ樹脂を使用して部品を結合している。
フレームの設計は、3:1ルールを廃止するというUCIの決定を利用しており、ボトムブラケットとホイールハブのエアフォイル部分がより長くスリムになっているのが特徴。
これにより前面面積が縮小された、シートチューブとシートポストには、ザトウクジラの足ひれにある結節からインスピレーションを得たと言われているエアロノードのパターンが施されている。
これは、空気の流れを改善するためにライダーの脚の動きによって生成される複雑な渦を減らすと主張されている。
Pinarelloの公式サイトには、地上最速のバイクと堂々と書かれている。まずは、オリンピックでのイタリアチームの活躍が期待される。
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