イタリアのTre Valli Varesine 2019のレースで起こったとんでもないハプニング。
先導するモトバイクがコースミス。ルイスレオン・サンチェスを追うグループは15名あまり。
追走グループは65キロというハイスピードで走っており、数百メートル行き過ぎてチャンスを失ってしまう。
レース前にも、ダン・マーティンはレースのコースマップについて役に立たないと言っていたが、それが現実のものになるとは思っても見なかっただろう。
レース前の不安が的中?
ダン・マーティンのツイート。
Quite possibly the most useless double page spread in a road book ever pic.twitter.com/QK2zezb5Il
— Dan Martin (@DanMartin86) October 8, 2019
レース開始前にツイートしていて、全く役に立たんと言っている。レースのフニッシュ地点さえも書いてなかったのだ。
Tre Valli Varesineのレースは、イタリアのロンバルディア州北部のSaronnoからVareseまでの197.8kmのコースで行われた。
ライダーは緩やかなオープニングセクションで走り出し、75km地点で登る。
5ラップの短い13kmのサーキットから、更に25kmのループの2ラップでゴールに向かう。
周回数の表示もないでしょうから、チームの無線と先導するバイクが頼りですね。
ラスト40キロで出来た強烈な15名の先頭グループ。
誰が勝ってもおかしくないメンバーで後続グループに30秒の差をつけて逃げ続ける。
ラスト22キロで、ソロアタックに出たのはルイスレオン・サンチェス。
逃げのスペシャリストを追って、ラスト13kmで追跡グループは、モトバイクにしたがってラウンドアバウトでコースミス。
コースを戻りながら、ヴィンチェンツォ・ニバリは両手を広げてどうにもならないと諦めボーズ。
ニバリは、スピードが速くコーナールートを示すものは何もなかったとコメント。自分はこのコースを知っていたけど、モトバイクが真っすぐ進んだので従ってしまったらしい。
ニバリは完全にやる気を失ってしまって、ゴールに向かわずにチームバスに直行した。
ダン・マーティンはインタビューで、サーキットを過度に複雑にするとそれが基準になってしまう。プロレースなんだから見本を示して欲しいと言っている。
メンツを見ても、最高のライダーが揃っておりコースミスがなければ、この中から優勝者が出ることは間違いなかっただろう。
このミスで、ルイスレオン・サンチェスは40秒までリードを広げた。だか、逃げ切ることなく最後には捕まってしまう。
優勝は集団から抜け出したプリモシュ・ログリッチ。
ルイスレオン・サンチェスもピンチが
What a mess… 🇮🇹 #TreValliVaresine pic.twitter.com/1iZao2Fv77
— Peter SagFan (@Peter_SagFan) October 8, 2019
アタックを成功させて、ソロで逃げているルイス・レオン・サンチェンスも危ない場面が。
前方の車とモトバイクが道をふさぐ形になってしまって、サンチェンスは中央の交通分離帯をバニーホップして通過。
ちょっと間違っていたら、大けがをしかねない場面で超危険!
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