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タデイ・ポガチャルが使っている勝利を得るためのエアロベースレイヤーとは?

機材情報
Photo credit: anMarton on Visualhunt.com
この記事は約3分で読めます。

エアロベースレイヤーは、主に個人タイムトライヤルなどでジャージの下に着て利用されていた。

これは、UCIが2019年に空力学的に有利になるような加工をしてはならないというルールを作成したからだ。

そのためスキンスーツに1mm以上の突起であるボルテックスジェネレーターを作ってはいけないことになっている。

 

ボルテックスジェネレーターとは

物体表面に突起を配置することで、その後ろ側に意図的に乱流(=渦流)を発生させ、空気抵抗を小さくするための装置のこと。飛行機の翼やレーシングカー・新幹線などにも装備されている機能。

渦流生成器(かりゅうせいせいき)とも呼ばれている。

下の写真では、袖の部分の突起物のこと。

photo:Makoto.AYANO

 

タデイ・ポガチャルは、これを回避するためにエアロベースレイヤーを使用している。

 

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Rule 28 Aero Base Layer

タデイ・ポガチャルは、2023パリ~ニースで使用

 

両袖からチラッと見えているのが、Rule 28のAero Base Layerだ。

このベースレイヤーは、Rule 28のネオ・スーツと並行して使用することで、袖にテクスチャーのないファブリックを使用したスキンスーツの空気抵抗を大幅に低減することができる。

シルバーストーン・スポーツ・エンジニアリング・ハブで開発されたこのベースレイヤーは、腕の上を流れる空気の境界層を移動させるマクロなサブサーフェス構造を作り出す。

そのため、従来のテクスチャーファブリックよりも大幅に空気力学的な節約を実現する。

 

Image credit: rule28

 

重要なのは、袖のストライプの部分なので上半身しか必要がない。まさにエアロのためだけのベースレイヤーだ。

ただ、下に着るものなので上に羽織るジャージは薄手でないといけない。ストライプの部分で効果を発揮しているからだ。

 

多くのライダーがロードでも使用

 
 
 
 
 
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Rule 28のAero Base Layerは、多くのワールドツアーライダーが使っている。袖に縦の線があったらAero Base Layerだと思っても良いかもしれない。

INEOS Grenadiers、Israel – Premier Techのコービー・ホーセンスも使っている。タイム短縮が重要なトラック選手も数多く使っている。

Rule 28 のベースレイヤーは、ストライプの幅と高さが 1x1mm であるため、現在の UCI ルールに準拠している。一見硬く見えるが、実際には柔軟な生地のパイピングとなっている。

特許製品であり、他のブランドが同じようなデザインのエアロベースレイヤーは作れないようになっている。レースでは、各ライダーの袖部分に注目だ。

価格は、25,700円。

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