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3年前に所属チームがなかったライダーがツール・ド・フランスで勝利を上げる

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Photo credit: Ronan Caroff on Visualhunt
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ツール第3ステージで見せたAlpecin-Fenixの見事な連携プレー。

ラスト2kmからのマイヨ・ジョーヌのマチュー・ファンデルプールの引きは凄まじかった。ロットから先頭を奪ってからの、スピードは後ろを引きちぎってしまうほどの速さ。

後ろにしたミハウ・クフィアトコフスキはマチュー・ファンデルプールから先頭を引き継ぐことなく、リチャル・カラパスのアシストから外れていく。

その後に先頭にたったのは、Alpecin-Fenixのトリオ。まずは、ジョナス・リカールトがゴール前400mまで引く。

ジャスパー・フィリップセンのリードアウトを得たティム・メルリエはゴールに向かうだけだった。

3年前には所属チームがなくコンチネンタルレベルまで落ちていたライダーとはとても思えない。

 

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所属チームなしからツールの勝者へ

 
 
 
 
 
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ティム・メルリエは、ジロの勝利と同じボーズで余裕のゴールを決めた。シクロクロス出身のティム・メルリエは2018年Vérandas Willems-Crelanに所属。

だが、チームとの契約延長はなく、2019年の所属チームはなかった。

そのためコンチネタルチームの、Pauwels sauzen – Vastgoedservice Continental Teamに5月まで所属。プロとしての資格はなく、マアチュアレベルまで落ちていた。当然レースもUCI公認レースには出ていない。

決して勝てていなかったということなく、2018年のPostNord Danmark Rundt – Tour of Denmark (2.HC)ではステージ2勝にポイント賞も獲得していた。

なのにチームとの契約はなかったのだ。

2019年5月1日に、Corendon – Circusに声をかけて貰って移籍。すぐにベルギー選手権で勝利。2019年には5勝をあげてスプリターとしての地位を確立した。

2020年3勝をあげてチームのプロツアーランキング1位に貢献する。2021年は勢いはがまらず、ジロの勝利に続いてツールの勝利も手に入れてしまった。

ティム・メルリエは第1ステージのクラッシュで足首を捻挫したという情報があったけれど、膝に絆創膏が貼っているだけ。全くその影響を感じさせない走りでゴールを駆け抜けた。

 

グリーンジャージは狙わない

 

3年前には苦境を味わっていたティム・メルリエ。ステージの勝利は最大の目標だったが、初めてのツール・ド・フランスでグリーンジャージは狙わないという。

ジロも連続したステージの疲労でリタイヤしている。

 

ツールで最終日まで残れるのかも自信がないのだろうか。

グリーンは私には大きすぎる。今のポイント数はわからないけど、狙いたいとは思わない。

狙わないというけど、現在3位の50ポイント。ステージ勝利を重ねるとポイント賞ジャージも夢ではなくなるのだけど。

 

スプリントを誰が狙うのかは、朝のミーティングで決まるという。

ティム・メルリエは、チームディレクターに指示されれれば、今回2位となったジャスパー・フィリップセンのリードアウトをすることもある。

ティム・メルリエのスプリント勝利は、続く第4ステージでも見られるかもしれない。

しかし、3年前には所属チームもなかったライダーが世界最高の舞台で勝利をあげることになるだから、人生は不思議なものだ。

 

 

 

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