1961年にドイツのフランクフルトの中心部にあるヘニンガービール醸造所によって建設された穀物貯蔵用サイロであるヘニンガートーレンを宣伝するために始まったレース。
メインスポンサーのヘニンガーは、ドイツ南部でのブランド認知度を高め、より大きな販売市場を実現することを望んでいた。
2017年ワールドツアーレースに昇格している。
エッシュボルン~フランクフルト・アム・マイン 187.4km
スタートは、ゴールするフランクフルトの北西約15kmにある控えめな町エッシュボルンから。
ビジネス都市フランクフルトの中心部を最初に周回した後、北に向かい、タウヌス山脈のふもとにある中規模の町、オーバーウルゼルの中間スプリントに向かう。
登りは8か所あり、途中同じ場所を周回してマンモスハインの登りを合計4回登る。獲得標高は3,422mにもなるが、ほとんどスプリントで決着されている。
- スプリントポイント オーバーウルゼル
- KOM1 フェルトベルク(11km・4.8%)
- KOM2 Ruppertshain(1.3km・8.6%)
- KOM3 マンモルスハイン(2.3km・8.2%)
- KOM4 マンモルスハイン(2.3km・8.2%)
- KOM5 ビルタルヘーエ(2.6km・6.2%)
- KOM6 Ruppertshain(1.3km・8.6%)
- KOM7 マンモルスハイン(2.3km・8.2%)
- KOM8 マンモルスハイン(2.3km・8.2%)
- スプリントポイント エッシュボルン
- スプリントポイント フランクフルト
最後の山岳ポイントのマンモルスハインからゴールまでは40km。スプリンターが戻ってくる時間はあるだろう。
ゴールも6.5kmのサーキットを2周半する。
注目されるライダーは
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BORA – hansgrohe パスカル・アンカーマン、パトリック・コンラット
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Lotto Soudal ジョン・デゲンコルプ、フィリップ・ジルベール
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UAE-Team Emirates アレクサンダー・クリストフ
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Bahrain – Victorious ディラン・テゥーンス
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Team BikeExchange マイケル・マシューズ
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Team Jumbo-Visma ディラン・フルーネウェヘン、マイク・テウニッセン
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Israel Start-Up Nation アンドレ・グライペル
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Alpecin-Fenix ジャスパー・フィリップセン
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Trek – Segafredo ヴィンチェンツォ・ニバリ
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Team DSM セーアン・クラーウアナスン
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AG2R Citroën Team グレッグ・ファンアーヴェルマート
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Cofidis, Solutions Crédits クリストフ・ラボルト
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B&B Hotels p/b KTM ブライアン・コカール
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Team Arkéa Samsic コナー・スウィフト
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Movistar Team イバン・ガルシア
前回2019年優勝のパスカル・アンカーマンと2014年から4年連続優勝のアレクサンダー・クリストフ の対決も面白そうだ。
スタート前
ヴィンチェンツォ・ニバリの移籍先はどうなったのかな。全く発表がない。
ロットのジョン・デゲンコルプは今シーズン良いところまで行くけど勝利がない。来シーズンからはTeam DSMだ。
パスカル・アっカーマンも移籍だけど、ワールドツアーで勝利を持っていきたいところだ。
快晴の中スタートを待つ。
スタート前に黙とう。
5人の逃げ
リアルスタートからスパートがかかる。モビスターのマティアス・イェルゲンセンが仕掛けている。
ほとんどすんなりと決まった5人の逃げ。
- ルーク・ダーブリッジ (Team BikeExchange)
- エリック・レッセル (Uno-X Pro Cycling Team)
- マティアス・イェルゲンセン (Movistar Team)
- バレエ・ボリス (Bingoal Pauwels Sauces WB)
- シモーネ・ヴェラスコ (Gazprom – RusVelo)
集団は逃げを容認してまったりと進んでいる。
スプリントポイント オーバーウルゼル
バレエ・ボリス (Bingoal Pauwels Sauces WB)が早くからアタックをかけて1位通過。
- バレエ・ボリス (Bingoal Pauwels Sauces WB) 3ポイント
- マティアス・イェルゲンセン (Movistar Team) 2ポイント
- ルーク・ダーブリッジ (Team BikeExchange) 1ポイント
KOM1 フェルトベルク(11km・4.8%)
山頂を目指して、シモーネ・ヴェラスコ (Gazprom – RusVelo)がアタック!
シモーネ・ヴェラスコは、そのまま1位通過。
集団からもアタックが掛かっている。
二人は少しだけリードをして終わってしまう。
- HÄNNINEN Jaakko (AG2R Citroën Team)
- BRENNER Marco (Team DSM)
KOM2 Ruppertshain(1.3km・8.6%)
ここも、シモーネ・ヴェラスコ (Gazprom – RusVelo)が1位通過。積極的だ。
KOM3 マンモルスハイン(2.3km・8.2%)
ここは、マティアス・イェルゲンセンが1位通過。
- マティアス・イェルゲンセン (Movistar Team) 3ポイント
- ルーク・ダーブリッジ (Team BikeExchange) 2ポイント
- エリック・レッセル (Uno-X Pro Cycling Team) 1ポイント
登りで二人が切れてしまい3人となってしまう。
- ルーク・ダーブリッジ (Team BikeExchange)
- マティアス・イェルゲンセン (Movistar Team)
- シモーネ・ヴェラスコ (Gazprom – RusVelo)
KOM5 ビルタルヘーエ(2.6km・6.2%)
タイムは最大6分あったが、すでに1分35秒に迫られている。
- シモーネ・ヴェラスコ (Gazprom – RusVelo) 3ポイント
- ルーク・ダーブリッジ (Team BikeExchange) 2ポイント
- マティアス・イェルゲンセン (Movistar Team) 1ポイント
KOM7 マンモルスハイン(2.3km・8.2%)
先頭は残り60.6kmで吸収されてしまう。
集団はバラバラになって通過。
先頭通過は、ルカ・メズゲッツ(Team BikeExchange)。
下りで抜け出たのは、二人。
- ディラン・トゥーンス(Bahrain Victorious)
- クリスティアン・スカローニ(Gazprom – RusVelo)
二人は下りで追いつかれてしまう。残り51kmでタイム差は45秒しかない。
先頭は、16人。かなり人数がいるのだけど、タイム差は40秒から23秒まで縮まった。
集団が迫ってきた所で、二人が先頭から飛び出す。スカローニはまた逃げている。
- ゲルオク・ツィンマーマン(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
- クリスティアン・スカローニ(Gazprom – RusVelo)
後続はあきらめて捕まったが、二人はギリギリまで頑張る。
残り2周の周回コースまで帰ってきた。だが、集団はすぐ後ろだ。
二人は、残り9kmで捕まる。
ゴールに向けて各チームが激しく位置取り争いをする。
ゴール前では、マイケル・マシューズのためにTeam BikeExchangeが先頭を引く。
UAE Team Emiratesもアレクサンダー・クリストフのために引く。
最後の追い込みだ。ルカ・メズゲッツが先頭を引いていたが、マイケル・マシューズの姿が見えない。
Alpecin-Fenixは、アレクサンダー・クリガーがジャスパー・フィリップセンを解き離す。
先頭は、ロットのジョン・デゲンコルプだ。
ジャスパー・フィリップセンが伸びてきた。
最後は、ジャスパー・フィリップセンだ~!
本当に凄いブローチームだ。ワールドツアーレースも制してしまった。
ジャスパー・フィリップセンは、ゴール後に
どうやって管理したのかわからない。途中で本当に苦労した。最終ラップでもけいれんを起こし、全力疾走は考えてなかったが、アドレナリンのおかげで参加でき、フィニッシュが見えたときもジャンプがあった。
丘では空虚で疲れを感じたが、チームメートは一緒にいて、私を励ましてくれた。
これは非常に重要な勝利だ。私は今シーズン、またこれからの数年間に向けて大きな一歩を踏み出した。これはまた別の大きな勝利だ。
フランダース選手権に続いて連勝。今シーズン7勝目となり、飛躍のシーズンとなった。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Pnt | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 |
PHILIPSEN Jasper
|
Alpecin-Fenix | 300 | 200 | 4:28:03 |
2 |
DEGENKOLB John
|
Lotto Soudal | 250 | 130 | ,, |
3 |
KRISTOFF Alexander
|
UAE-Team Emirates | 215 | 95 | ,, |
4 |
PASQUALON Andrea
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 175 | 80 | ,, |
5 |
ACKERMANN Pascal
|
BORA – hansgrohe | 120 | 70 | ,, |
6 |
GARCÍA CORTINA Iván
|
Movistar Team | 115 | 60 | ,, |
7 |
LAPORTE Christophe
|
Cofidis, Solutions Crédits | 95 | 50 | ,, |
8 |
TEUNISSEN Mike
|
Team Jumbo-Visma | 75 | 44 | ,, |
9 |
MATTHEWS Michael
|
Team BikeExchange | 60 | 40 | ,, |
10 |
WRIGHT Fred
|
Bahrain – Victorious | 50 | 36 | ,, |
11 |
SKAARSETH Anders
|
Uno-X Pro Cycling Team | 40 | 34 | ,, |
12 |
BEULLENS Cédric
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 35 | 32 | ,, |
13 |
SWIFT Connor
|
Team Arkéa Samsic | 30 | 28 | ,, |
14 |
VAN POUCKE Aaron
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 25 | 24 | ,, |
15 |
CHEVALIER Maxime
|
B&B Hotels p/b KTM | 20 | 20 | ,, |
16 |
GAUTIER Cyril
|
B&B Hotels p/b KTM | 20 | 16 | ,, |
17 |
TOUZÉ Damien
|
AG2R Citroën Team | 20 | 14 | ,, |
18 |
VAN AVERMAET Greg
|
AG2R Citroën Team | 20 | 12 | ,, |
19 |
ROTA Lorenzo
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 20 | 10 | ,, |
20 |
GOLDSTEIN Omer
|
Israel Start-Up Nation | 20 | 9 | ,, |
2位となったジョン・デゲンコルプはゴール後に泣き崩れていたが、これもレースだ。また、チャンスはある。
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