2021ベネルクスツアー第3ステージはタコ・ファンデルホールンの奇跡的な逃げ切りとなった。
ゴール前は、逃げている5人を追うために、猛烈なペースで集団は追っていた。ゴールまであと3.4kmという所で、ウィルコ・ケルデルマンが芝生に飛ばされている場面が映し出される。
左肘から流血しており、かなり痛そうにしていたのだけど。
骨盤、肋骨骨折
MEDICAL UPDATE
— BORA – hansgrohe (@BORAhansgrohe) September 1, 2021
unfortunately @W1lcokelderman suffered a deep cut on his left arm, a broken pelvis and two broken rips from his crash @BeneluxTour today. there is no indication for surgery at the moment.
keep your head high mate! all the best and speedy recovery! pic.twitter.com/V8Or1nkeWE
チームからの発表では、左腕の深い切り傷、骨盤骨折、肋骨2本の骨折となっている。手術の必要はないが、今シーズン走ることはもうないだろう。
2020ジロ・デ・イタリア総合3位。そして、今シーズン、Team Sunwebから移籍して、ツールでは総合5位と良い働きをしている。
今シーズンの走りを振り返ってみると
- Volta Ciclista a Catalunya (2.UWT) 総合5位
- Tour de Romandie (2.UWT) 総合10位
- Critérium du Dauphiné (2.UWT) 総合4位
- Tour de France (2.UWT) 総合5位
実に安定して成績を出せていた。最後にまたケガで離脱というのは少し悲しい。
不死鳥のように蘇る
今年はトレーニングキャンプでの交通事故で骨折してシーズンインが遅れた。
だが、本当にウィルコ・ケルデルマンはケガの多い選手で列挙してみると
- 2014年12月23日:トレーニング中に鎖骨骨折
- 2015年6月8日:クリテリウム・デュ・ドーフィネでの転倒による手首の負傷
- 2015年6月13日:ドーフィネのクイーンステージで、早めの転倒により氷に沈む
- 2015年7月2日:トレーニング中に軽度のクラッシュが発生
- 2015年7月13日:ツアーデビュー戦で何度もクラッシュ。背中の問題に悩まされる
- 2016年3月21日:ツアー・オブ・カタルーニャでの体調不良について
- 2016年7月23日:ツール・ド・フランス第5ステージでの遅めの転倒による打撲傷
- 2017年3月7日:ストラーデビアンケでの指の骨折で1ヶ月間欠場
- 2017年5月14日 : ジロ・デ・イタリアでのバイクとの衝突で指を骨折
- 2017年8月22日 : 第4ステージのブエルタ・ア・エスパーニャで転倒
- 2017年10月22日 : ツアー・オブ・グォンシィでのクラッシュで腕に深い傷を負った
- 2018年3月11日 : Tirreno-Adriaticoで転倒し、鎖骨骨折
- 2018年4月5日 : 鎖骨骨折の合併症による長期欠場
2018年7月1日 : NKサイクリングでの事故後、肩を調査 - 2019年3月29日 : カタルーニャ州での転倒による頸椎骨折、鎖骨骨折
- 2019年7月22日 : 背中のトラブルでツール・ド・フランスを離脱
- 2021年1月16日 : トレーニング中の事故による椎骨骨折と脳震盪
どれだけ骨折しているのかというほどだ。今回は手術の必要はないということなので保存療法となる。数週間はかかるだろうから、今シーズンの復帰はもうないだろう。
来シーズンは、ケガのないように走って貰いたい。
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