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2021ツール・ド・フランス第16ステージ 逃げ切りステージで勝利したのは誰だ?

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Photo credit: thierry llansades on VisualHunt
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ツールは、最後の第3週に入る。

ステージをスタートしないのは二人。ヴィンチェンツォ・ニバリ(Trek-Segafredo)とアムントグリンダール・ヤンセン(Team BikeExchange)。

ヴィンチェンツォ・ニバリは、オリンピック出場のために第3週を走らない。イタリアのオリンピックメンバーは、

  • ジャンニ・モスコン(INEOS Grenadiers)
  • ジュリオ・チッコーネ(Trek-Segafredo)
  • アルベルト・ベッティオル(EF Education-Nippo)
  • ダミアーノ・カルーゾ(Bahrain Victorious)

ニバリは経験を生かすと言っている。

第3週のスタートは逃げ切りが狙えるステージとなりそうだ。今大会では最後の逃げ切りチャンスではないかな。

 

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第16ステージ パス・ダ・ラ・カザ〜サン・ゴダンス 169km

第16ステージ photo letour

 

アンドラで一泊したあとは、フランスとの国境にある村、パス・ダ・ラ・カザからスタート。最初から下っているので超高速のアタック合戦が繰り広げられそうだ。

 

  1. 2級山岳 ポール峠 11.4km・5.7%
  2. スプリントポイント ヴィック・ドュスト
  3. 1級山岳 ラ・コール峠 13.1km・6.6%
  4. 2級山岳  ポルテ・ダスペ峠 5.4km・7.1%
  5. 4級山岳   アスプレ・サラ    800m・8.4%

 

UAEは事実上逃げ切りを容認しているので、決まれば逃げ放題だ。まだ勝利のないチームは絶対に逃げにメンバーを送り込むまでアタックを止めないだろう。

 

スタート前

Tiz-cyclingストリーミング スクリーンショット以下同様

今日のロットは誰が逃げに乗る?   第15ステージでトーマス・デヘントが逃げたので、今日は残り3人の誰かが逃げにのるだろう。本命はフィリップ・ジルベールか?

 

ナイロ・キンタナも山岳賞を諦めていない。今日は逃げに乗ってくるかな。アルケア・サムシックは、コナー・スウィフトと、エリー・ジェスペールの3人となっているのでとても厳しい。

 

マイケル・ウッズもワウト・プールスに続いて2位なので、間違いなく逃げを狙うはず。なんとか潜り込みたい。今日はかなり気温が低いようなので、暑さにやられることはないだろう。

 

今日は、余裕でゴールを越えて貰いたいマーク・カヴェンデッシュ。明日に疲れが残らない程度に頑張って貰いたい。

 

現在山岳賞トップのワウト・プールス。このままリードを保つことが出来るだろうか。

現在の順位は

  1. ワウト・プールス 74ポイント
  2. マイケル・ウッズ 66ポイント 
  3. ナイロ・キンタナ 64ポイント
  4. ワウト・ファンアールト 64ポイント

 

第16ステージ スタートでの4賞

  • 総合 タデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates)
  • ポイント賞   マーク・カヴェンディシュ(Deceuninck-Quick-Step)
  • 山岳賞 ワウト・プールス(Israel Start-Up Nation)
  • 新人賞 ヨナス・ヴィンゲゴー(UAE Team Emirates)

新人賞は2位のヨナス・ヴィンゲゴーが着用。

ローリングスタートで19kmも下るので、皆厚着している。2,000mから下ったら、それは寒い。0kmで一旦ストップして、ウェアを皆着替えることになっている。

 

0kmで止まって、みんなレッグウォーマーなどを脱いでいる。

 

準備が終わって再スタート。先頭のダヴィデ・フォルモロだろうか。レッグウォーマーをしたまま走るようだ。

 

ダミアン・ゴダン(AG2R Citroën)がファーストアタック!

 

すぐに、カスバー・アスグリーンが先頭に立って独走態勢となる。これに追走がかかってくるだろう。

 

雨が降ってきており、集団はまとまって走っている。カスパー・アスグーンは20秒のリード。

 

フランダースチャンピオンは、あっと言う間に集団を700m引き離す。全く振り返ることもなく、一人で走ることを苦にしていない。

 

二人が追走をかけるが、Deceuninck-Quick-Stepがストップをかける。カスバー・アスグリーンは、50秒のリードになっている。

登りになるまでは、カスバー・アスグリーンが独走だろう。

 

ジャスパー・ストゥイヴェンが単独で集団から少し抜け出す。クラシックのような展開だが、集団も諦めるはずがない。

 

カスバー・ピーダスン(Team DSM)が合流するが、集団はすぐ後ろだ。

 

  1.  ジャスパー・ストゥイヴェン(Trek-Segafredo)
  2. カスバー・ピーダスン(Team DSM)

 

 

二人は、集団から200mほど抜け出す。誰が追ってくるだろう。

 

2級山岳 ポール峠 11.4km・5.7%

結局、ジャスパー・ストゥイヴェンとカスパー・ピーダスンは追いつくことなく集団に吸収される。カスパー・アスグリーンが速すぎる。

 

カスバー・アスグリーンが時速60km/hで進んでいたけど、ここからは登りなので流石に追いつかれるだろう。

 

集団先頭には、ワウト・ファンアールトが上がってきた。今日は逃げを狙っている。

 

集団の左側からミハウ・クフィアトコフスキがアタックをかけてくる。

 

ミハウ・クフィアトコフスキのアタックにマティア・カッタネオがジョインする。

 

集団後方では、マーク・カヴェンデッシュが早くもグルペットとなっている。

 

二人は、先頭のカスバー・アスグリーンまで、27秒と迫ってきた。

 

ようやく、二人がカスバー・アスグリーンに追いつく。

 

しかし、追いついてもカスパー・アスグリーンが先頭を引いている。これはひどいな。

 

ディラン・トゥーンス、オマール・フライレを含むメンバーが追走グループを作っている。だが、このグループも集団に追いつかれる。

 

カスバー・アスグリーンが先頭で、2級山岳を越えていく。

 

カスバー・アスグリーンが下りで危ない場面が。なんとか落車はしなかったけど、事故はしないで欲しい。集団にどんどんタイム差を詰められている。

 

先頭3人は下りで追いつかれてしまう。また、振り出しだ。

 

スプリントポイント ヴィック・ドュスト

集団先頭では、ソンニ・コルブレッリとマイケル・マシューズがペースを上げまくる。二人ともスプリントポイントを狙っている。

 

3人が抜け出した。

  1.  クリストファー・ユールイェンセン(Team BikeExchange)
  2. ファビアン・ドゥベ(Total Energies)
  3. ヤン・バークランツ(Intermarché-Wanty-Gobert)

 

スプリントポイントは、先頭3人がそのまま通過。

  1. ヤン・バークランツ 20ポイント
  2. ファビアン・ドゥベ  17
  3. クリストファー・ユールイェンセン  15
  4. マイケル・マシューズ 13
  5. ソンニ・コルブレッリ 11

 

1級山岳 ラ・コール峠 13.1km・6.6%

後続は30秒差で11人が追っている。多分前の3人に追いつくだろう。

  1. トムス・スクインシュ Trek-Segafredo
  2. パトリック・コンラット BORA-hansgrohe
  3. ダヴィ・ゴデュ Groupama-FDJ
  4. ピエールリュック・ペリション Cofidis, Solutions Crédits
  5. ブロワ・コヌフロワ AG2R Citroën
  6. ソンニ・コルブレッリ Bahrain Victorious
  7. フレッド・ライト Bahrain Victorious
  8. クリストファー・ユールイェンセン(Team BikeExchange)
  9. マイケル・マシューズ Team BikeExchange
  10. アレクサンデル・アランブル Astana-Premier Tech
  11. ボノマル・フランクス B&B Hotels p/b KTM

 

パトリック・コンラットが追走からアタックをかけた。前に追いつくつもりだ。

 

パトリック・コンラットの視界に3人の姿が見えてきた。頂上まで余裕を残して追いつきそうだ。

 

パトリック・コンラットが頂上まで3.5kmで3人に合流。

  1. パトリック・コンラット (BORA-hansgrohe)
  2. クリストファー・ユールイェンセン(Team BikeExchange)
  3. ファビアン・ドゥベ(Total Energies)
  4. ヤン・バークランツ(Intermarché-Wanty-Gobert)

 

先頭から、クリストファー・ユールイェンセンが切れて3人となる。

 

追走は割れていて、ダヴィ・ゴデュが先頭で前を追っている。ソンニ・コルブレッリが3番手。スプリントも登りもいけるライダーになっている。

 

メイン集団は、EF Education-Nippoが引いている。なんで?

 

ラ・コール峠頂上はパトリック・コンラットが1位通過。

 

追走も11秒差で下りにはいる。これならば追いつきそうだ。

 

メイン集団は、EF Education-Nippoが先頭で峠を越えていく。ワウト・ファンアールトも先頭付近にいる。結局ワウト・ファンアールトが逃げることはなかった。

 

予想に反して先頭3人は下りも速くて11秒しかなかったタイム差を30秒まで開いてきた。だが、これで追いつかれるとハイペースのつけが出るはず。

 

2級山岳  ポルテ・ダスペ峠 5.4km・7.1%

中々先頭3人に追いつかない追走集団。ブロワ・コヌフロワがドロップしたけど、9人いる集団で回しているのにタイム差が縮まらない。

 

メイン集団は再びUAEが引く展開。何故、EF Education-Nippoは先頭を引いていたのだろう。明日からの山岳に備えて、UAEのアシストの足をしっかりと削っておく必要があるだろう。

 

先頭からファビアン・ドゥベ(Total Energies)が遅れてしまう。

 

パトリック・コンラットは、ヤン・バークランツ(Intermarché-Wanty-Gobert)も切り離して単独となった。頂上まで3.9km。ここを単独で越えれば逃げ切り勝利もある。

 

追走集団は40秒のタイム差をつけらてしまう。パトリック・コンラットがペースアップしている。残り35.6kmだが、逃げ切られてしまう可能性もある。

 

追走はダヴィ・ゴデュのスパートでソンニ・コルブレッリとの二人だけとなる。

 

パトリック・コンラットが単独で2級山岳を越えていく。タイム差は24秒ほど。

 

ワウト・ファンアールトが2度目のマシン交換。集団はすぐ前なので追いつく。

 

先頭のパトリック・コンラットは、下りをぶっ飛ばしているが気を付けて貰いたい。

この下りで、ファビオ・カサルテッリが1994年に落車して、帰らぬ人となっている。さらに2018年ツールでは、フィリップ・ジルベールが崖下に転落して大けがをしている。

 

2人で先頭交代して追っているのにタイム差は広がっていく。残り20kmを切っており二人が追いつくことはないだろう。

 

追走2人は、後続に追いつかれてしまう。これで追走は9人に。

  1. トムス・スクインシュ Trek-Segafredo
  2. ダヴィ・ゴデュ Groupama-FDJ
  3. ピエールリュック・ペリション Cofidis, Solutions Crédits
  4. ソンニ・コルブレッリ Bahrain Victorious
  5. フレッド・ライト Bahrain Victorious
  6. クリストファー・ユールイェンセン(Team BikeExchange)
  7. マイケル・マシューズ Team BikeExchange
  8. アレクサンデル・アランブル Astana-Premier Tech
  9. ボノマル・フランクス B&B Hotels p/b KTM

 

4級山岳   アスプレ・サラ    800m・8.4%

集団はUAEが引いているけど、タイム差は13分まで広がっている。これほど逃がしてくれるチームはこれまでなかったような。

 

後続は、再びダヴィ・ゴデュがペースを上げる。

 

パトリック・コンラットは後続に55秒のタイム差をつけて最後の山岳ポイントを通過。

 

パトリック・コンラットは全くタイム差を縮められることなく、ゴールまで1.5kmまできた。

 

パトリック・コンラットは見事な逃げ切り勝利。キャリア最高の勝利をツール・ド・フランスで上げることが出来た。

第7ステージ7位。第14ステージ2位と逃げに乗って良いところまで行くのだけど勝利はなかった。

今回は、かなり遠い位置からアタックして、3人の逃げから単独となり勝利することが出来た。BORA-hansgroheは、第12ステージのニルス・ポリッツに次いでステージ2勝目となる。

 

最後の山岳ポイントを先頭で通過したワウト・ファンアールトは、集団が伸びていることを確認してスパート。

 

これには、集団後方は全く反応できず。

 

これは、ワウト・ファンアールトのインターバルトレーニングなのか。一人で15人に減らした集団を引いている。ほとんどの総合勢はいるのだけど、何故ベースを上げる必要があるのかな。

 

最後は、総合勢でスプリントしている。これは何の意味があるんだろうか?

明日のステージの練習?

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第15ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 KONRAD Patrick
BORA – hansgrohe 120 100 4:01:59
2
 COLBRELLI Sonny
Bahrain – Victorious 50 70 0:42
3
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange 25 50 ,,
4
 PÉRICHON Pierre-Luc
Cofidis, Solutions Crédits 15 40 ,,
5
 BONNAMOUR Franck
B&B Hotels p/b KTM 5 32 ,,
6
 ARANBURU Alex
Astana – Premier Tech   26 ,,
7
 SKUJIŅŠ Toms
Trek – Segafredo   22 0:45
8
 BAKELANTS Jan
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   18 ,,
9
 GAUDU David
Groupama – FDJ   14 0:47
10
 ROTA Lorenzo
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   10 1:03
11
 DOUBEY Fabien
Team TotalEnergies   8 4:39
12
 WRIGHT Fred
Bahrain – Victorious   6 4:41
13
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers   4 13:49
14
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates   2 ,,
15
 LUTSENKO Alexey
Astana – Premier Tech   1 ,,
16
 VINGEGAARD Jonas
Team Jumbo-Visma     ,,
17
 URÁN Rigoberto
EF Education – Nippo     ,,
18
 KELDERMAN Wilco
BORA – hansgrohe     ,,
19
 O’CONNOR Ben
AG2R Citroën Team     ,,
20
 FORMOLO Davide
UAE-Team Emirates     ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 25 66:23:06
2 2
 URÁN Rigoberto
EF Education – Nippo   5:18
3 3
 VINGEGAARD Jonas
Team Jumbo-Visma   5:32
4 4
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers   5:33
5 5
 O’CONNOR Ben
AG2R Citroën Team   5:58
6 6
 KELDERMAN Wilco
BORA – hansgrohe   6:16
7 7
 LUTSENKO Alexey
Astana – Premier Tech   7:01
8 8
 MAS Enric
Movistar Team   7:11
9 9
 MARTIN Guillaume
Cofidis, Solutions Crédits   8:02
10 10
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious   10:59

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 CAVENDISH Mark
Deceuninck – Quick Step 279
2 2
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange 242
3 4 ▲1
 COLBRELLI Sonny
Bahrain – Victorious 195
4 3 ▼1
 PHILIPSEN Jasper
Alpecin-Fenix 174
5 5
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 135
6 6
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 106
7 7
 VAN AERT Wout
Team Jumbo-Visma 101
8 8
 MØRKØV Michael
Deceuninck – Quick Step 95
9 19 ▲10
 KONRAD Patrick
BORA – hansgrohe 85
10 9 ▼1
 MOHORIČ Matej
Bahrain – Victorious 81

マイケル・マシューズが、37ポイント差まで追い上げてきた。マーク・カヴェンデッシュは、23分40秒遅れの135位の大きなグルペットグループで帰ってきた。クリス・フルームも一緒だ。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 POELS Wout
Bahrain – Victorious 74
2 2
 WOODS Michael
Israel Start-Up Nation 66
3 3
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic 64
4 4
 VAN AERT Wout
Team Jumbo-Visma 64
5 5
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo 41
6 6
 ELISSONDE Kenny
Trek – Segafredo 27
7 7
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 26
8 8
 O’CONNOR Ben
AG2R Citroën Team 24
9 9
 HIGUITA Sergio
EF Education – Nippo 24
10 10
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 20

山岳賞の争いは全くなし。明日からの山岳ステージで決着だ。

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 66:23:06
2 2
 VINGEGAARD Jonas
Team Jumbo-Visma 5:32
3 4 ▲1
 GAUDU David
Groupama – FDJ 14:13
4 3 ▼1
 PARET-PEINTRE Aurélien
AG2R Citroën Team 22:10
5 5
 HIGUITA Sergio
EF Education – Nippo 1:00:19
6 6
 DONOVAN Mark
Team DSM 1:25:42
7 7
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ 1:28:23
8 8
 POWLESS Neilson
EF Education – Nippo 1:33:57
9 9
 RUTSCH Jonas
EF Education – Nippo 1:56:55
10 10
 VAN MOER Brent
Lotto Soudal 2:03:35

 

 

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