DT SWISSのハブは、Roval、FFWD、Bontragerなどの多くのOEMホイールで、ブランド独自のホイールとともに使用されている。
DT SWISSは、新しいラチェットEXPハブについて、リアハブ内部の問題を公に認めており、ラチェットドラブリングの早期摩耗により、不都合が生じることを報告している。
これはユーザーからの報告でDT SWISSが調査したことから始まっているが、ナノレベルの問題で、当初DT SWISSも問題を特定するのに時間がかかったようだ。
影響を受けるハブ
公式サイトにのっている影響をうけるハブの一覧
- ARC 1100/1400 DICUT
- PRC 1100 DICUT Mon Chasseral
- XRC 1200/1501 SPLINE
- XMC 1200/1501 SPLINE
- EXC 1200/1501 SPLINE
- 180コンポーネントハブ
- 240コンポーネントハブ
- サービスキットラチェット36TEXPツールなし
- サービスキットラチェット54T180 EXPW。ベアリング
- サービスキットラチェット54T240 EXPW。ベアリング
- サービスキットラチェット54TEXPツールなし
どれも新しいラチェットドラブリングのシステムが使われており、2019年から市場に出ている。
新しいハブと古いハブを比べてみると
DT Swissの古いシステムが下。新しいラチェットEXPが上部に表示されている。
主な違いの1つは、新しいシステムにはスプリングと可動ラチェットが1つしかないのに対し、古いセットアップには2つあること。
基本的に、ペダルを踏むと通常は噛み合うが、フリーホイールを踏むと互いにスライドするラチェットリングが摩耗し、ペダルを踏むと噛み合わなくなる場合がある。
場合によっては、走ることが出来なくなるので問題となる。古いハブについては全く問題はない。
DT Swissの公式サイトでは以下のように語られている。
25年のスターラチェットテクノロジーに基づいて構築された新しいEXP-TechnologyDT Swissの導入により、信頼性とエンゲージメント精度の概念を中心にさらに進化する製品を市場に投入しました。
単一のコンポーネントの設計、製造、組み立てに対応する高レベルの精度が必要なのは、まさにこの高レベルの精度です。これらの単一部品の製造では、標準化された厳格な品質保証および管理プロセスに従いますが、新しいラチェットEXPシステムのいくつかの異常なサービスケースを経験しましたが、すぐには説明できませんでした。
材料と製品の詳細な分析により、従来の確立されたシステムでは完全に正常な範囲にあるラチェットの表面仕上げの変動が、新しいラチェットEXPシステムの摩耗部品の早期摩耗につながる可能性があるという結論に至りました。
この早期の摩耗は、個々のケースでの係合の制限につながる可能性があり、摩耗した部品を簡単に交換することで改善できます。
DT Swissは、チェックする必要のあるハブをリストしているが、DT Swiss RatchetEXP内部を使用するOEMブランドについては何も語られていない。
DT Swissは、ハブを分解する方法とラチェットの摩耗を検査する方法を説明するサービスマニュアルへのリンクを提供している。英語だけど。
公式のアドバイスは、正しく機能していないと思われるホイールをDT Swissサービスセンターに持って行って無料で検査するか、こちらから連絡する必要がある。
上は公式サイトの画像だが、新しいラチェットになると、D 308 Dが318となる。該当のハブをお使いの方は、一度購入したショップで相談されたら良いかと。
詳しくは、以下の公式サイトに情報があります。
コメント
コメント失礼します。
私もEXP不具合に該当するホイールを所持しており、公式サイトから問い合わせしましたが返事はありませんでした。
日本のサービスセンターに連絡しましたがこちらも返事がありません。
ブログのその後は日本のサービスセンターから連絡はありましたでしょうか?
石川正道さん、公式サイトから連絡がないのは困りますね。
どこで、購入したかですが、もしワイズロードとか大きな量販店からならば、そちらから問い合わせして貰うのが良いかと。
ネットで海外サイトから購入とかならば、公式サイトで問い合わせしかないかもしれません。型番もはっきりしているので、なんらかの対処はしてくれるのが誠意というものですよね。
日本のサービスセンターも返事がないというのは、なんとも。電話番号があれば良いのですけど。