ヴォルタ・アン・アンガルヴェの最終ステージでイネオスのイーサン・ヘイターの総合優勝は?

ヴォルタ・アン・アンガルヴェ第4ステージでは、イネオスのイーサン・ヘイターが落車しながらも、総合トップを死守。

 

イネオスのイーサン・ヘイターは落車してヴォルタ・アン・アンガルヴェをジャージを失ったのか?

スペインで開催されているヴォルタ・アン・アンガルヴェは第4ステージまで進んでいる。 スペインのレースは、日付を回ってから放送が始まるので流石に起きてられない(^^; 第3ステージまでイネオスの若手イーサン・ヘイターがリーダージャージをキープ...

chan-bike.com

2021.05.09

最終ステージは登りゴールとなっているが、12秒のタイム差を守れれば良い。だが、イーサン・ヘイターは元々トラックの得意なスプリンターなので登りは厳しいと思われている。

落車でケガをしているのも心配だ。

Stage 5 (Final) Albufeira～Malhão　170.1km

第5ステージ　photo procyclingstats

前半には大きな山岳はない。計5か所の3級山岳があるが、勾配もきつくないので勝負は最後の登りゴールとなる。

ここは2級山岳で登坂距離は2.7kmと短いが平均勾配9%ときつい。ここで遅れなければ、イーサン・ヘイターの総合優勝となる。

3位のカスパー・アスグリーンも21秒差なので要注意だ。

photo YouTube動画より　以下同様

イーサン・ヘイターは、2018UCI世界選手権チームパーシュートで金メダルを獲得。2018年にチームスカイに研修生として所属。2020年から3年契約でイネオスに所属している。

今シーズンは、Settimana Internazionale Coppi e Bartaliで第3ステージ勝利と総合4位。ヤングライダー賞も獲得している。

スプリントだけでなく、少しの登りも上がれるようになればチームに残れるはずだ。

こちらは総合2位のジョアン・ロドリゲス・(W52 / FC Porto)28歳のポルトガル人。

山岳に強いライダーで、2019Volta a Portugal Santander 総合優勝や2019Volta ao Alentejo 総合優勝などの成績をあげている。

ポイント賞のサム・ベネット。来シーズンはウルフパックのジャージを着ることはないだろう。

 

サム・ベネットとジョアン・アルメイダがDeceuninck - Quick Stepを去る　その理由とは?

昨年のツール・ド・フランスでサガンを破ったサム・ベネットは今シーズン限りでウルフパックから離れるようだ。 それを、Deceuninck - Quick StepのGMパトリック・ルフェーブルが明らかにしている。 2020年には7勝。今年もす...

chan-bike.com

2021.05.10

逃げは13人

イーサン・ヘイターの左腕が痛々しい。

逃げているメンバーは

1. Ryan Gibbons (UAE Team Emirates)
2. オリバー・ナーセン (AG2R Citroën Team)
3. パスカル・アッカーマン (Bora-hansgrohe)
4. ミヒャエル・シュヴァルツマン (Bora-hansgrohe)
5.  サム・ベネット (Deceuninck-Quick-Step)
6. ミケル・モルコフ (Deceuninck-Quick-Step)
7. ダニー・ファン・ポッペル (Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux)
8. Héctor Sáez (Caja Rural-Seguros RGA)
9. Mauro Finetto (Delko)
10. Joan Bou (Euskaltel-Euskadi)
11. Luís Fernandes (Rádio Popular-Boavista)
12. Pedro Pinto (Tavfer-Measindot-Mortágua) 
13. Benjamin Thomas (Groupama-FDJ)

最初の1時間の平均速度は47.8km/hと高速。2箇所のスプリントポイントがあったので、サム・ベネット、パスカル・アッカーマンも逃げに乗っている。

ゴールまで25.9kmで逃げているメンバーを2人吸収する。だが、先頭集団とは2分11秒のタイム差がある。

先頭集団のサム・ベネットは緩斜面では積極的に先頭交代。登り手前でもカスパー・アスグリーンを献身的にアシストしていた。

後続が30秒と迫ってきた中で、マウロ・フィネット(DELKO)がアタック。

単独で逃げ続ける。後ろは、ミヒャエル・シュヴァルツマン (Bora-hansgrohe)と、サム・ベネット (Deceuninck-Quick-Step)だ。

マウロ・フィネット(DELKO)が集団に捕まるタイミングでチームメイトがアタックをかけるのが決まらない。

もうゴールまで7kmなので逃がすことはないだろう。

最後の登りとなり、総合2位のW52 / FC Portoチームが先頭を引いて集団を引きのばす。カスパー・アスグリーンも前にいるが、登りはキツイようだ。

イーサン・ヘイターは、セバスティアン・ヘナオにアシストして貰っている。

イーサン・ヘイターは、残り1.8kmで先頭から切れてしまう。これはやばいぞ。

残り1kmでイーサン・ヘイターは、カスパー・アスグリーンには追いついた。しかし、総合2位のジョアン・ロドリゲス(W52 / FC Porto)は10秒ほど前だ。

ステージ優勝は、総合2位のジョアン・ロドリゲス(W52 / FC Porto)を押さえた、エリー・ジェスペール(Team Arkéa Samsic)。

シーズン初勝利で、エリー・ジェスベールは総合5位に躍進した。

イーサン・ヘイターは、セバスティアン・ヘナオにアシストして貰ってゴールするが、トップから21秒遅れてしまう。

総合は、わずか9秒差で奪われてしまった。まさに第4ステージのTTで落車して失ったタイムだ。落車がなければもっとタイム差は少なかっただろう。

落車のケガもなければ、もしかしたら総合優勝も出来ていたかもしれない。実に惜しい2位となった。

リザルト

第5ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

ヤングライダー賞