Wilierは、「実世界の空気力学」を念頭に置いて設計されたFilante SLRと呼ばれる新しいトップエンドロードバイクを発表。
これは電動コンポのディスクブレーキ専用モデルで、ホースとワイヤーは内部配線されており、フレーム重量は870gであると主張している。
Wilierの軽量ロードバイクであるZeroSLRよりも90g多いフレーム重量となっている。
Wilier Filante SLR
Wilierは、既存のトップレベルのエアロロードバイクであるCento10 Proの場合と同様に、切り捨てられたNACA(National Advisory Committee for Aeronatics)エアフォイルをFilanteSLRのチューブプロファイルの基礎として使用。
ただし、違いはチューブ後部のカットオフにある。
Cento10Proのような鋭いエッジはなく、柔らかいフォルムとなっている。実際に走る時には風洞実験のように綺麗な風ではない。
現実世界での走りを想定したフレーム形状でCento10Proと比べて大幅な空力の改善をしたという。
ただ、比較データは全く公開されていないので、どれくらい改善されたのかはわからない。
FilanteSLRのフォークレッグはCento10Proのフォークレッグより7mm広くなっている。
シートステイもフォークと同様に広がっている。この形状見覚えのある方もおられるかも。
ロータスとホープが協力して作成した、HB.Tトラックバイクに似ている。空力を追及するとこんな形になるのだろう。
Filante SLRは、Zero SLRと同じ材料であるHUS-Modカーボンファイバーと液晶ポリマーでできている。
Zero SLRが発売されたとき、Wilierは、HUS-Modは「最高品質の繊維」のブレンドであり、液晶ポリマーが振動の吸収を改善するのに役立っていると説明している。
Filanteは、Cento10Proよりも11%軽量でありながら、非常に剛性が高いと言われているため、剛性と重量の比率が高くなっている。
内部ケーブルルーティング
ブレーキホースとシフトワイヤー(ある場合)は完全に内部にあり、モノコックハンドルバー/ステムを通ってフレームに達する。
統合されたステムサイズには5つの異なるハンドル幅に、ステム長:88mm、101mm、114mm、127mm、140mm、35mmのヘッドセットスペーサー(0mm、5mm、10mm、15mm、20mm、25mm、 30mm、35mm)の組み合わせが用意されている。
フレームサイズは6種類。コンポは電動専用で、カンパ、Shimano、SRAMから選択。
最も高いモデルはCAMPAGNOLO SUPER RECORD EPS DISC 2X12がセットされ、ホイールはBORA WTO 33 DISC DARKが装備。価格は12400,00€(約150万円)。
最も安価なもので、Shimano ULTEGRA DI2 R8070がセットされ、ホイールはWHEELS SLR42KC DISCが装備。価格は8200,00€(約84万円)。
ただ、日本での販売は価格はフレームセット販売590,000円と、DURA-ACE DI2完成車1,200,000円とULTEGRA DI2完成車の販売のみとなっている。
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