ここ数日、イタリアの複数のメディアが、ファビオ・アル(UAE Team Emirates)がAlpecin-Fenixに興味を持っているだろうと報告している。
元ブエルタの勝者は1月に多くのシクロクロスに出場し、ロードシーズンには総合を争うというのだ。
だが、Alpecin-FenixのGMフィリップ・ルードホフトは、これについて否定をしている。全く接触したことがないと。
シクロクロスをしていたから?
ファビオ・アルの来年度のUAEとの再契約がないのはわかっている。ファビオ・アルの様々なトラブルからの復帰については、こちらでも何度も記事にしてきた。
なかば、復活してくれることを願っての思いもあったのだけれども。
2020年シーズン前半は好調を維持してツールにのぞむ。だが、第9ステージで本人でさえもわからない不調でリタイヤしてしまう。
調子が戻ればブエルタに出場と思われていたが、それもなかったということは全く状態は上向いていないことになる。
ファビオ・アルとAlpecin-Fenixの関係が最初に報道されたのは、先週の水曜日のこと。海外サイトinbici.netだった。
こちらの記事によると、ファビオ・アルは昔を思い出してシクロクロスを通じてキャリアを再開するだろうという話だった。
Alpecin-Fenixから大きな関心が寄せられているとも書かれている。
ファビオ・アルがシクロクロスをしていたのは事実だが、それは若い頃の話。現在、ロードシーズンのオフに本格的にシクロクロスで走るというレベルではないようだ。
最も記録が良いもので、イタリアのジュニアチャンピオンシップ(2008年)で5位。同年、フーガーハイデで開催されたワールドカップでは11位に終わっている。
2009年にはベルギーでもレースしているが、彼はラダーフォールドのスーパープレスティージュュ部門で50位で走り終えている。
つまりイタリアではよくても、本場のベルギーでは全く通用しなかった訳だ。
Alpecin-FenixのGMフィリップ・ルードホフトは
彼のシクロクロスの野心についてコメントすることはできないが、Alpecin-Fenixの一員にはならない。
ファビォに敬意を表して、切り替えの可能性について連絡をとったことは一度もありません。それは意図したことではない。それについてはこれ以上言えません。
真っ向否定している。
Alpecin-Fenixは、UCIポイントランキング12位でPROチーム第1位。来シーズンは自動的にワールドツアーに招待される。
当然、マチュー・ファンデルプール一人だけでは総合も狙えない。
だが、ファビオ・アルがシクロをしていたからと言ってマチュー・ファンデルプールと一緒にシクロで活躍できるというレベルでもない。
Alpecin-Fenixは、ファビオ・アルのためのチーム作りという構想はないようだ。
ファビオ・アルの来シーズンの動向も気になるが調子が戻らないことには走れる保証もない。オファーを出してくるチームも限られてくるだろう。
ツールではアタックも見せていただけに、不調の原因が特定できれば良いのですが。
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