ジロ・デ・イタリアは第3ステージで最初の山岳ステージとなる。最後に待ち受けるのはエトナの登りゴール。
長い登坂では間違いなく総合勢がシャッフルされるはず。フィリッポ・ガンナのマリアローザも今日までだ。
第3ステージ エンナ~エトナ
3日目にしていきなりの山岳ステージ。本当ならばハンガリーでの3ステージ目だったはずだけど、これは仕方がない。
ジロが開催されただけでも良しとしよう。
全長18.8kmもある最後のゴール前の登坂。序盤は5%だが、中盤にかけて7%となる。そしてラスト3キロの勾配がきついという厳しいコース。
最大勾配は13%となるので、間違いなく総合はシュッフルされる。どんな順位になっているだろうか?
トーマスがクラッシュ 逃げは8人
オレンジのボトルを踏んでいる。どこのチームとは言わないけれど、この前にはも2つのボトルが転がっている。
トーマスは、左側をかなり打っており、ジャージがかなり破れている。大丈夫とは思うけれど、かなり痛そうだ。
スタートしてヴィクトール・カンペナールツがアタックをかけてレースが始まる。
- 18. ジョシップ・ルーマック(Josip Rumac)Androni Giocattoli-Sidermec
- 46. フランチェスコ・ロマーノ(Francesco Romano)Bardiani-CSF-Faizanè
- 92. ヨナタン・カイセド(Jonathan Caicedo)EF PRO cycling
- 94. ローソン・クラドック(CRADDOCK Lawson)EF PRO cycling
- 126. マシュー・ホームズ(Matthew Holmes)Lotto Soudal
- 152. ヴィクトール・カンペナールツ(Victor Campenaerts)NTT PRO cycling
- 202. ミッケル・ビョーグ(Mikkel Bjerg)UAE-Team Emirates
- 211. ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(Giovanni Visconti)Vini Zabù-Brado-KTM
後方から追いついて8人の逃げとなる。
TTスペシャリストとしてアワーレコード保持者のヴィクトール・カンペナールツにU23王者を3回獲得したミッケル・ビョーグ。
ミッケル・ビョーグを追いかけてフィリッポ・ガンナが付いていたけど、集団に戻っている。
カンペナールツも次のチームを探さないといけないので目立っておかないと。
マシュー・ホームズは2020サントス・ツアー・ダウンアンダーのウィランガヒルを制したライダー。EF PRO cyclingからも2人入っているので結構粘れるのではないかな。
集団はミッチェルトン・スコットが全員でサイモン・イェーツを牽引。サイモン・イェーツは49秒遅れの総合7位。このステージで上位に上がっておきたいところだ。
なんと幸也がクラッシュしてバイク交換して走っている。大きなケガはないようだが。
残り35キロになってタイム差が4分を切ってくる。集団先頭はトレックにボーラ、アスタナも上がってくる。
危ない! 犬が集団の中の前をウロウロ。誰もぶつからないのはさすが。
少し前にも、他のライダーから腰を押して貰っておりキツソウだ。
なんとゲラント・トーマスはラスト28kmで切れてしまう。打撲が痛そうでサポートカーにも長く捕まっている姿が見られる。
先頭では、マシュー・ホームズが前に出てくる。さすがクライマーだ。一番後ろにはミッケル・ビョーグ。昨日もずっと集団を引いていたのでキツイだろう。
先頭は、ヨナタン・カイセド(Jonathan Caicedo)EF PRO cyclingとジョヴァンニ・ヴィスコンティに代わる。
一度、ミッケル・ビョーグが追いついたのだが切れてしまう。
集団はトレックに代わって、ボーラのマッテォ・ファブロが先頭を引く。ラファウ・マイカのためだ。
マッテォ・ファブロは手を広げて、前を引けよと合図するが後ろはイネオスのテイオ・ゲイガンハートなので代わらない。
ゲラント・トーマスのジロ制覇は、ほぼなくなった。すでに集団から5分以上遅れている。
マチェイ・ボドナルが引くのを止めた途端に、ジョナタン・カストロビエホがアタック!
もう、イネオスはステージ優勝狙いに切り替えたのか?
先頭では、ジョヴァンニ・ヴィスコンティのアタックに対して、カウンターをヨナタン・カイセドがかけ一気に引き離す。
ジョナタン・カストロビエホにハーム・ファンファウケ(Lotto Soudal)が追いつく。
先頭のカイセドが好調だ。雨の中一人でゴールに突き進む。
総合勢では、まずはニバリがアタックをかけるが決まらない。
今度は、ヤコブ・フルサンが先頭になって引く。ステフェン・クライスヴァイクが少し遅れている。
ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(NTT PRO cycling)もアタックをかける。だが、結局このグループはそのままゴールとなった。
ステフェン・クライスヴァイクが5秒遅れただけだ。
ゴールはヨナタン・カイセド(EF PRO cycling)が見事に逃げ切った!
2位にはベテランのジョヴァンニ・ヴィスコンティが入る。モビスターやバーレーン・メリダを渡り歩いたベテランライダーだ。
3位はジョナタン・カストロビエホを振り切ったハーム・ファンファウケ(Lotto Soudal)が入る。
総合勢は大きく遅れることはなかったが、サイモン・イェーツが早くから遅れてしまった。
ゲラント・トーマスの優勝はもうないだろう。ここまで遅れてはどうにもならない。これによって、ジロは誰が優勝するのか全くわからない展開となった。
ステージリザルト
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | CAICEDO Jonathan Klever | EF Pro Cycling | 4:02:33 |
2 | VISCONTI Giovanni | Vini Zabù – KTM | 0:21 |
3 | VANHOUCKE Harm | Lotto Soudal | 0:30 |
4 | KELDERMAN Wilco | Team Sunweb | 0:39 |
5 | FUGLSANG Jakob | Astana Pro Team | 0:51 |
6 | MAJKA Rafał | BORA – hansgrohe | ,, |
7 | NIBALI Vincenzo | Trek – Segafredo | ,, |
8 | CASTROVIEJO Jonathan | INEOS Grenadiers | ,, |
9 | POZZOVIVO Domenico | NTT Pro Cycling | ,, |
10 | KRUIJSWIJK Steven | Team Jumbo-Visma | 0:56 |
総合は、ジョアン・アルメイダがトップに。ステージ優勝したカイセドが2位。3位にはペリョ・ビルバオが入ってきた。8位にブランドン・マクナルティも入っている。
そしてゲラント・トーマスは69位。12分19秒遅れ。イネオスは第3週でステージ優勝を狙うしかなくなった。
ツールに続いてイネオスは目標を大きく切り替えなくてはならない。
総合
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ▲1 | ALMEIDA João | Deceuninck – Quick Step | 7:44:25 |
2 | 35 | ▲33 | CAICEDO Jonathan Klever | EF Pro Cycling | ,, |
3 | 14 | ▲11 | BILBAO Pello | Bahrain – McLaren | 0:37 |
4 | 30 | ▲26 | KELDERMAN Wilco | Team Sunweb | 0:42 |
5 | 52 | ▲47 | VANHOUCKE Harm | Lotto Soudal | 0:53 |
6 | 31 | ▲25 | NIBALI Vincenzo | Trek – Segafredo | 0:55 |
7 | 33 | ▲26 | POZZOVIVO Domenico | NTT Pro Cycling | 0:59 |
8 | 12 | ▲4 | MCNULTY Brandon | UAE-Team Emirates | 1:11 |
9 | 46 | ▲37 | FUGLSANG Jakob | Astana Pro Team | 1:13 |
10 | 44 | ▲34 | KRUIJSWIJK Steven | Team Jumbo-Visma | 1:15 |
ポイント賞
Rnk | Rider | Team | Pnt |
---|---|---|---|
1 | Ganna Filippo | INEOS Grenadiers | 15 |
2 | Almeida João | Deceuninck – Quick Step | 12 |
3 | Bjerg Mikkel | UAE-Team Emirates | 9 |
4 | Thomas Geraint | INEOS Grenadiers | 7 |
5 | Foss Tobias | Team Jumbo-Visma | 6 |
6 | Černý Josef | CCC Team | 5 |
7 | Sobrero Matteo | NTT Pro Cycling | 4 |
8 | Craddock Lawson | EF Pro Cycling | 3 |
9 | Scotson Miles | Groupama – FDJ | 2 |
10 | Brändle Matthias | Israel Start-Up Nation | 1 |
ヤングライダー賞
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 | Ganna Filippo | INEOS Grenadiers | 15:24 |
2 | Almeida João | Deceuninck – Quick Step | 0:22 |
3 | Bjerg Mikkel | UAE-Team Emirates | ,, |
4 | Foss Tobias | Team Jumbo-Visma | 0:31 |
5 | Sobrero Matteo | NTT Pro Cycling | 0:40 |
6 | Hamilton Chris | Team Sunweb | 0:55 |
7 | McNulty Brandon | UAE-Team Emirates | 0:59 |
8 | O’Connor Ben | NTT Pro Cycling | 1:00 |
9 | Whelan James | EF Pro Cycling | 1:06 |
10 | Bennett Sean | EF Pro Cycling | ,, |
山岳賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Pnt |
---|---|---|---|---|---|
1 | – | CAICEDO Jonathan Klever | EF Pro Cycling | 40 | |
2 | – | VISCONTI Giovanni | Vini Zabù – KTM | 18 | |
3 | – | VANHOUCKE Harm | Lotto Soudal | 12 | |
4 | – | KELDERMAN Wilco | Team Sunweb | 9 | |
5 | – | FUGLSANG Jakob | Astana Pro Team | 6 | |
6 | – | MAJKA Rafał | BORA – hansgrohe | 4 | |
7 | 1 | ▼6 | SAGAN Peter | BORA – hansgrohe | 4 |
8 | 3 | ▼5 | ZABEL Rick | Israel Start-Up Nation | 3 |
9 | 4 | ▼5 | DE GENDT Thomas | Lotto Soudal | 3 |
10 | 2 | ▼8 | ULISSI Diego | UAE-Team Emirates | 3 |
コメント
落車シーン、隊列が通る前のバイクが途中でかなり跳ねてるんですよね
ボトルが複数転がってる位置からも、このバンピーな部分で跳ねて外れてしまったように思えます
Gが踏んだボトルもまだ水分入ってましたし
せんちさん、コメントありがとうございます。
そうですよね。下る前にだいぶ跳ねてますよね。
それにしても、不運すぎる。4つのボトルが転がって、一人だけが落車するなんて。
運命としかいいようがないですが、残念です。