ツール・ド・フランス第17ステージの終了後に行われたアルケア・サムシックのホテルを検査したフランス警察(OCLAESP)の問題。
報告によると、警察は「100mlの生理食塩水と注射器具」を回収したとある。
注射器と聞くと、ドーピングかと思ってしまうが、どうも回収されたのは問題のないものだったようだ。
チームとナイロ・キンタナは声明を発表してドーピングではなかったことを報告している。
ナイロ・キンタナの声明
Comunicado oficial. pic.twitter.com/1Vj5kHwxD8
— NairoQuinCo (@NairoQuinCo) September 22, 2020
簡単に今回の調査を振り返ると
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2020.09.16ステージ17の後 アスタナのホテルを調査ナイロ・キンタナなどの部屋を捜索100 mlの生理食塩水と注射液を回収2人のチームスタッフ-soigneurと医者が予備的拘留
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2018.09.22キンタナが声明を発表検察庁で質問に答える。声明でドーピングでないことを報告。
ナイロ・キンタナの声明を簡単に要約すると
フランス警察は、ツール・ド・フランスのステージが終了した後、9月16日水曜日にメリベルで滞在していたホテルで調査を行った。
その日、当局は私の部屋に入り、完全に合法であったビタミンサプリメントを差し押さえましたが、おそらくフランス当局には馴染みがありませんでした。これが、発生したすべての問題を解決するのに時間がかかった主な理由です。
結局、ビタミンサプリメントだったというのが結論らしい。
当面は予備調査を行っており、すべての質問・疑問に答えており、ドーピング物質を使用したことがないということで全体の状況が明らかになるまで自主的に継続していきたいと思います。
警察の調査で違法な物質は見つかりませんでした。
ドーピング問題については、各チーム共に厳しく管理しているのでホテルで堂々とドーピングするとは考えにくい。
レース後は当然として、一年中いつでもドーピング検査はされているので発見されないほうが難しいと思う。
ナイロ・キンタナのツールについて
今年のツールの山岳で最も期待していたのはナイロ・キンタナだった。春先からの調子の良さは手の付けられないほどの調子の良さ。
モン・ヴァントゥの途中計測タイムでも過去最高を記録するほどの調子の良さを見せていた。
ツールでは山岳でかならず活躍するものと期待してたのだが。
だが、ロックダウン中の交通事故から全てが暗転する。
レースへの復帰は果たしたが、春先のような爆発的なアタックは全く見られない。
そして、 クリテリウム・デュ・ドーフィネ最終ステージでは膝の痛みのためにリタイヤ。
ツールでは無難に走っていたように見えたが、第18ステージの下りで60km/hで落車してしまう。ロマン・バルデやバウケ・モレマはその場でリタイヤしてしまう。
ナイロ・キンタナは、リタイヤこそ免れたが、すでに山岳で走れる力はなかった。ナイロ・キンタナは総合17位と過去最低の成績でツールを終える。
全く持って不本意なツールだっただろう。なによりも落胆したのは本人だろうが、来シーズンは是非万全の体調で望んで欲しい。
再び、山岳でのアタックを見せて貰いたい。
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