通常ならば春のステージレースだけど、今年はツール・ド・フランスと重なってしまった。
そのためメンバーはジロに出場を予定しているライダーが多数参加。
最終ステージには個人タイムトライヤルもあり、タイム差がついてなければここで総合優勝者が決まるかもしれない。
Stage 1 » Lido di Camaiore › Lido di Camaiore (133k)
ティレーノ~アドリアティコのレース名はイタリア半島をはさんで西側がティレニア海、東側のアドリア海を結んで走ることからつけられている。
イタリア語で、二つの海を結ぶレース(ラ・コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ)とも呼ばれる。
総合優勝者すると、海の神ポセイドンに由来するトライデント(三又槍)がトロフィーとして与えられるのは有名。
今年は8ステージが行われるが平坦ステージが多く、スプリンターが活躍出来るステージレースだ。
第1ステージは平坦ステージと言ってよいだろう。
高低差は200mもないがKOMのポイントはある。山ではなくて丘のようなものだ。
総合の注目選手は、
- マチュー・ファンデルプール(Alpecin-Fenix)
- ヤコブ・フルサン(ASTANA)
- ヴィンチェンツォ・ニバリ(TREK)
- ラファウ・マイカ(BORA)
- サイモン・イエーツ(Mitchelton-Scott)
- ディラン・テゥーンス(Bahrain – McLaren)
- クリス・フルーム(INEOS Grenadiers)
- ゲラント・トーマス(INEOS Grenadiers)
スプリンターは
- フェルナンド・ガビリア(UAE)
- パスカル・アッカーマン(BORA)
- マグナス・コート(EF Pro Cycling)
- ティム・メリエ(Alpecin-Fenix)
逃げは二人
逃げ集団から、ネイサンハーツが二人で抜け出して逃げるが、先頭は次々変わる。
ボール・マルテンス (Team Jumbo-Visma)とSimon Pellaud (Androni Giocattoli – Sidermec)の二人の逃げが決定的となる。だが、タイム差は2分以内をキープして泳がされている展開。
ポール・マルテンス36歳は2021年6月30日で引退が決定している。
二人はラスト18kmまで逃げ続けた。ゴールまでの距離としては丁度良いくらいだ。あとはスプリンターチームによる位置取り争いとなる。
集団では久々にクリス・フルームの姿が見える。やっぱり下を向いてる。フルームが下を向いて走る時には、あんまり調子は良くない時が多いけど。
ゴール手前で大落車が発生。ベルギーチャンピオンのティム・メリエ(Alpecin-Fenix)も落車してしまう。
スプリントの場面だが、赤丸印のフェンスを見てほしい。何故、こんな設置の仕方をするのか?
フェルナンド・ガビリアが真っすぐ走ったので、問題はなかったけどパスカル・アッカーマンは危ないところだった。
スプリントはフェルナンド・ガビリアが先頭で駆け抜けるかと思っていたら、フェンス際から追い込んできたパスカル・アッカーマンが勝利!
かなり後ろからすっ飛ばしてきたアンカーマンのスピードは群を抜いていた。レース前1週間は体調が悪く1日しかバイクに乗っていなかったと言う。
それでも勝ってしまうのだから凄い。
ゴールでは、勝利を確信したルディガー・ゼーリッヒが後ろで手を上げている。いいシーンだ。
第2ステージも途中に山岳はあるが、ゴールまで距離があるのでスプリンターの勝負となるだろう。
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