リッチー・ポートは、不参加にもかかわらず、元チームメイトでライバルとなったクリス・フルームがツール・ド・フランスに復帰し、5勝目のタイトルを目指すことを支持している。
イネオスが2020年のツールラインナップを発表する数時間前、ポートはキャリアを脅かす怪我からの復帰を果たしたフルームがメンバーに選ばれても、選ばれなくても驚かないと語ったが、彼の将来については否定はしていない。
まだ、ツールに勝てるエンジンを持っていると確信している。
イネオスのメンバーについてどう思う?
リッチー・ポートはフルームとは2012年から2015年までチームメイト。フルームのツールでの勝利を支える重要なアシストだった。
そのフルームに関して
私は、フルーミーがレースを引き裂くようなレースに出ていた。彼はまだエンジンを持っているが、バイクから離れた時間が最大の問題になるだろう。
でも、将来的には彼を除外するつもりはないよ。彼がレースを通してステージでどんどん良くなっていく様子を見ると、彼はまだグランツールで7回優勝している人のエンジンを持っていると思う。
と語っており、これから更に良くなると考えているようだ。実際に一緒にレースをして感じているならば、間違いないのだろう。
私達は結果だけみてしまうが、選手の目から見るのは違うのかもしれない。
土曜日に10回目のツール出場を迎えたボートは、ドーフィネで見たツールのライバルについて聞かれた時、イネオスではトーマスを倒すべき男と答えていた。
だが、発表ではトーマスは落選し、ジロに出場となっている。これにはポートも驚いたようだ。結局イネオスのライバルはエガン・ベルナルだけとなった。
だが、エガン・ベルナルについては、具体的に聞かれるまで評価として話していない。
ベルナルは明らかに調子が悪くても、私と一緒に登っていた。彼は回復が必要なんだと思う。彼はまだ若いから、もう少し回復してもいいんじゃないかな。
イネオスで彼の周りにいる人たちがいれば、9月になっても大丈夫だと思う。
あくまで第3週が勝負だと考えているようだ。いかに山岳でベルナルを支えられるかが問題となると見ている。
ドーフィネでのJumbo-Vismaを見て
35歳のポートは8月3日にレースを再開し、自分のフォームに満足していると語った。彼は クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合15位に終わり、日曜日の第5ステージと最終ステージではトップ10から脱落した。
我々がレースをしていたレベルが低かったのではなく、ツールに参戦する全員がそうだったので、ドーフィネはシステムに衝撃を与えた。
伝統的な8日間ではなく、5日間だった。前日は登りで接触を失ったが、ゴール前の下り坂で復帰した。
レースリーダーのプリモシュ・ログリッチはスタートしておらず、チームがコントロールしていなかった日曜日のステージは、誰もがこれほどハードなものになることを覚悟していなかったと思う。そのことが、あのブロックの中で唯一のマイナス点だと思う。
リッチー・ポートはJumbo-Vismaがイネオスの優位性を脅かす存在であることを確認している。
ステフェン・クライスヴァイクは、起こってはならない事故に見舞われてツールをスタートしないかもしれないが、トム・デュムランは日に日に良くなってきていた。
ログリッチェはワンランク上の選手だし、ジョージ・ベネットやセップ・クスを仲間に加えるという贅沢もある。
リッチー・ポートはさらにワウト・ファンアールトについても語っている。
正直なところ、おそらく今年のライダーの中では最も優れたライダーで、クラシックスの大物で、クライマーたちと一緒に登っているワウト・ファンアールトを見てください。彼らは素晴らしいチームだ。
今年のツアー・ダウンアンダーを制したチャンピオンは、ツール最終週がドーフィネの最終日に似ているだろうと予想している。
毎日赤線に入らずに、自分のレースを少しだけ走って、できる限り長く追いかけていくのが戦術なのかもしれない。
と彼は語った。
ツールでは両チームの争いになるのは目に見えている。先頭を引くのはJumbo-Vismaかイネオスだ。他のチームはついているだけで良いだろうが、それでもエースだけが残る展開となるだろう。
コメント