2019ツール・ド・フランス第13ステージの個人TTのクラッシュからの復帰を続けているワウト・ファンアールト。
12月27日にDVV Trofee シリーズ第5戦ルンハルトで復帰が決まっている。
ワウト・ファンアールトはTeam Jumbo-Vismaのトレーニングキャンプにも参加しており、ロードの平地では問題なく走れているようだ。
彼は、STRAVAにシクロクロスとバイクペーサーの記録をあげているのだが、バイクペーサーの記録が凄過ぎる。
まあ、プロならば普通なんだろうけれども。
シクロクロスの練習もOK
ワウト・ファンアールトは午前中にKasterleeの森でシクロクロスの練習を35km。1時間30分している。
彼によると、
私のシクロクロススキルを回復するのに最適な条件だ!
と書いている。
そして、その午後の記録が上のSTRAVAのデータだ。バイクペーサーとはいえ135kmをAV42.3km/h。
区間記録を見るとAV55km/hを越えている所もあるからスピードは大丈夫そうだ。ただ、ワウト・ファンアールトによると、スクーターの後ろはスピンで雨のしぶきがかかって大変だったと書いている。
雨降ったみたいですね。
1週間後にレース復帰となるが、ルンハルトは家からも近く、子供の頃から走っている場所でもある。
プロとして5回レースして、すでに2回優勝している場所ではあるが結果は気にしないという。
多くを期待していません。この冬、特定のクロスカントリートレーニングはプログラムに含まれていなかった。シクロクロスは今でも最高のものだが、この冬は楽しみたいだけだ。
結果に関しては、おそらく失われた年になるでしょう。
まだ未完成な部分もあると本人も言っているので、まずは、1時間走れることが重要だ。
ワウト・ファンアールトの復帰は、12月27日金曜日だ。
ワウト・ファンアールトは将来グリーンジャージを狙う
ワウト・ファンアールトは他のインタビューで、2019年に私はスプリンターとしての自分を発見したと語っている。
将来的には緑のジャージをゴールとすることも考えていると言う。
2019年、ワウト・ファンアールトはJumbo-Vismaに移籍して、様々な面で才能を開花させた。まず、タイムトライヤルではベルギーチャンピオンを獲得するまでにタイムを向上。
2019年のベルギー国内タイムトライヤルの争いは過去最高に熾烈な戦いとなった。そのレベルは高く、見事ワウト・ファンアールトはチャンピオンのタイトルを獲得。
この時、ワウト・ファンアールトはライバル達に圧倒的な大差のタイム差で勝っている。3位のレムコ・イヴェネブールに対しては、39秒もの差をつけている。
だが、レムコ・イヴェネブールの成長の加速度は凄まじく、その後ヨーロッパ選手権TT優勝、世界選手権2位となるまで強くなった。
だが、そのレムコに対して、ワウト・ファンアールトはベルギーTTでは勝っているのだ。
そして、更に
今シーズン、自分にスプリンターとしての才能があることも発見した。以前は、厳しいレースの後にはスプリント出来なかったが、今年の夏の間にそれが変わった。
ワウト・ファンアールトが語るのは、2019ツール・ド・フランス第10ステージで全てのスプリンターを倒したことを差している。
今では、その勝利がどれほど美しいかを実感している。エリア・ヴィヴィアーニに競い勝ったことは素晴らしいことだ。
この2019ツールでのスプリントでは、上位陣は全て世界一流のスプリンターだった。
3位には2019年最強と言われたスプリンターであるカレブ・ユアン。
ワウト・ファンアールトに並んでスプリント勝負出来たのはエリア・ヴィヴィアーニだけだった。グリーンジャージのサガンもいたが早々にスプリントをあきらめている。
これが、ファンアールトがグリーンジャージを夢見る理由だ。
いつか目標を設定します。ドーフィネとツールでスプリント勝負出来ることがわかった。いつかの日かグリーンジャージに行きたいと思う。
私のようなライダーのタイプにとって、グリーンジャージはキャリアで勝つことができる最高の賞の一つです。
夏の間に変わったということは才能を覚睡させたということだ。ブロロードの厳しい走りで前半は成績を残せなかったが、わずか半年で順応したという訳だ。
来年シーズンすぐに、グリーンジャージを目指す訳ではない。その前に、ロード選手として今シーズンの力を取り戻してからの話だろう。
まずは、シクロクロスレースでの元気な姿を期待しておこう。
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