マチュー・ファンデルプールにとって、2026年のMTB世界選手権は、またしても悔しい結果に終わった。
悲願のMTB世界王者を目指してヴァル・ディ・ソーレに乗り込んだものの、結果は30位。直前のレ・ジェで2位に入り、トレーニングでも良い感触を得ていただけに、本人にとっても予想外の結果だった。
昨年も世界選手権では29位に終わっており、2年続けて大舞台で本来の力を発揮できない形となった。
本人はなぜ力が出なかったのか、まだ明確な理由を説明できていない。
マチュー・ファンデルプールは、カナダで開催されるGPケベックとGPモントリオールで世界選手権ロードの前哨戦を行うと予想されていた。
だが、これは取りやめとなった。変わって出場するステージレースは?
ツール・ド・ルクセンブルクに参戦
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マチュー・ファンデルプールは、9月27日にモントリオールで開催されるロード世界選手権への出場をすでに決めている。
マチュー・ファンデルプールはこのカナダのワールドツアー2連戦には出場せず、9月16日から20日まで行われる5日間のツール・ド・ルクセンブルクを世界選手権前の最後のレースとする。
これは少し意外な選択だ。
GPモントリオールは、9月27日に行われる世界選手権と同じカナダ開催。しかも世界選手権のコースは非常に厳しく、モントリオールのワールドツアー戦と多くの共通点を持つ。
そのため、実際のコースを経験できるGPモントリオールは、世界選手権に向けた絶好の準備になるようにも思える。
それでもマチュー・ファンデルプールはカナダには向かわず、ルクセンブルクを選んだ。
ツール・ド・ルクセンブルクは5日間。
初日はルクセンブルク市周辺の丘陵ステージ、その後も長めのステージが続き、第4ステージには20.4kmの個人タイムトライアルも設定されている。最後に再びルクセンブルクでフィニッシュする。
世界選手権に向けて、5日間を使ってレース感覚を取り戻すという意味では、かなり実戦的な調整になる。
そして今回の決断で、もう一つ気になることがある。
マチュー・ファンデルプールは、MTB世界選手権について、昨年とは違って今年は自分自身も良い状態だと思っていた。それにもかかわらず、レースでは脚に力がなかったと説明している。
つまり、現在の最優先事項は「たくさんのレースに出ること」ではなく、9月27日のロード世界選手権にピークを合わせることなのかもしれない。
2025年はシーズン終盤に本人が「セプテンバー病」と表現した状態に触れており、9月の世界選手権へ向けてモチベーションやコンディションに問題を抱えていたことも明らかになっていた。
今年は同じ轍を踏まないためにも、レース数を絞って最後のタイトルに集中するという考え方は十分に理解できる。
4週間でロード世界王者へ

Image generated by Midjourney
MTB世界選手権では30位。
しかし、ロードでは状況が全く違う。
マチュー・ファンデルプールは2026年ツール・ド・フランス第9ステージと第21ステージを勝利しており、ロードでは依然として世界トップクラスの状態にある。
本人が今回のMTB世界選手権後に語ったように、今後さらにMTBへ時間を割く必要があると感じる一方、ロードの世界タイトルももちろん大きな目標だ。
今回のスケジュール変更によって、カナダの2レースで実戦経験を積むよりも、少し長く準備期間を取り、ルクセンブルクで最後のレース感覚を確認して世界選手権へ向かうことになる。
MTBでまたしても届かなかった世界王者。だが、ロードではまだ世界王者として戦う資格がある。
MTBで味わった悔しさを、モントリオールのロード世界選手権で晴らすことができるのか。
2026年シーズン最後の大勝負へ向けて、マチュー・ファンデルプールの再始動が始まる。







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