フランス自転車界が待ち望んでいた「未来のツール・ド・フランス覇者」という期待を一身に背負い、Decathlon CMA CGM Teamのポール・セイシャスが新たな伝説の幕を開けようとしている。
驚くべきことに、彼は今年まだ19歳という若さでありながら、最高峰の舞台である7月のツール・ド・フランスでのデビューがすでに決定している。
ジュニアカテゴリーから昇格して以来、彼の快進撃は留まるところを知らない。ヨーロッパ選手権やモニュメントであるリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで堂々の表彰台を獲得し、春のイツリア・バスクカントリーで見事に総合優勝を達成。
さらにワールドツアーでのステージ優勝も重ね、プロとしての勝利数はすでに7勝に達している。
タデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーといった絶対的な王者たちが支配するグランツールの勢力図に、この若きフランス人ライダーがどこまで食い込めるのか、世界中のロードレースファンの熱い視線が注がれている。
ツール・ド・フランスへの最終試金石、地元での勝利への渇望
“I am looking forward to this Tour Auvergne Rhône-Alpes with great ambitions, after three weeks of altitude training. This week will be important for me as I will be able to compare my sensations, especially in terms of recovery, with those of last year, when I finished 8th. On… pic.twitter.com/VlF47nX68C
— categorycafe (@categorycafe) June 4, 2026
来る7月の大一番を前に、ポール・セイシャスはキャリア2度目となるワールドツアーのステージレース、ツール・ド・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ(旧クリテリウム・デュ・ドーフィネ)に出場する。
昨年の同大会では総合8位という健闘を見せたが、飛躍的な成長を遂げた今年の彼は、さらに高いレベルへと到達しており、ただの完走や上位入賞では満足していない。
彼はこの重要なレースに向けて、シエラネバダでの3週間にわたる高地トレーニングキャンプを敢行し、伝説的なツールマレー峠の試走も入念に行った。
ツールマレー峠ではKOMを獲得している。
もちろん、今大会の総合争いは決して容易なものではない。ライバルをあげてみよう。
- アイザック・デルトロ UAE Team Emirates – XRG
- ジョアン・アルメイダ UAE Team Emirates – XRG
- フアン・アユソー Lidl-Trek
- マッテオ・ヨルゲルソン Team Visma | Lease a Bike
- ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost
- オスカー・オンリー Netcompany INEOS
- ケヴィン・ヴォークリン Netcompany INEOS
複数の厳しい山岳ステージが選手たちの限界を試すことになる。
しかし、自身のコンディションの回復具合や、昨年からの劇的な進化に手応えを感じているセイシャスは、激しい競争を前にしても臆することなく、真っ直ぐに優勝だけを見据えている。
Paul Seixas : Le gros coup qu’il prépare juste avant le Tour de France https://t.co/uf8BaWzoGO
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レースの開幕を前に、ポール・セイシャスは報道陣の取材に応じ、力強い言葉で自身の目標を語った。
ツール・ド・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプに向けて、現在の心境をお聞かせください。
ツール・ド・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプを楽しみにしているし、高い野心を持ってスタートするよ。
ここまでのトレーニングは順調に消化できましたか。
シエラネバダでの3週間の高地トレーニングキャンプを終えて、特に長い登りに焦点を当てた充実したトレーニング期間を過ごせた。
今大会でご自身が設定している目標を教えてください。
今週は自分にとって重要になる。なぜなら、自分の感覚、特に回復に関する感覚を、8位でフィニッシュした昨年のものと比較できるからだ。とてもよく知っている道、つまり地元の道で、僕は優勝を狙っていく。
やはり来月のツール・ド・フランスも見据えた上でのレースになりますか。
同時に、ツール・ド・フランスを見据えて、今年の初めからチーム全体で築き上げてきた進歩と基準点をさらに強固なものにしたい。
今年のツール・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプには第3ステージに28.3kmの個人タイムトライヤルが組み込まれている。レムコ・エヴェネプールが調整で出場するのかと思っていたけれどスルー。
タデイ・ポガチャルはクラシックと未勝利だったステージレース制覇、ヨナス・ヴィンゲゴーはジロ・デ・イタリア制覇をしてツールに。それぞれがぶつかることなくツール・ド・フランスで激突する。
果たしてどの調整方法が良かったのかは本番のツール・ド・フランスでないとわからない。
ポール・セイシャスは、王道の昔ながらのツール・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプを経てツールに向かう。過去には、ここを制したライダーはツール・ド・フランスも制覇すると言われていた時代もあるけれど、果たして結果はどうなるか。
まずは、19歳の超新星ポール・セイシャスの成長途中の走りに注目となる。





コメント
デルトロ、アユソ、ジョーゲンソンの復帰後の力が気になります。セイシャスはとても強いので。 ウィンゲゴーはTTが課題ですね
ポール・セイシャスの成長度合いは信じられないほど。個人タイムトライヤルも昨年から各段に進歩しているので、総合勢で大きなリードとなるかも。上りでは、フアン・アユソーとどちらが強いかでしょうね。ジョアン・アルメイダも復調していれば登りで粘れるかも。