ロードバイクのサドル選びにおいて、必ず候補に上がると言っても過言ではないイタリアのFizik。
私もFizik使ってます。長年愛されてきた定番モデルを現代の軽量化トレンドに合わせてブラッシュアップした新シリーズ「R1 Light」が登場。
今回は、形状はそのままに、軽量化したシリーズの技術的背景と、ラインナップされた3つのモデルについて紹介。
17%軽量化の秘密
今回のR1 Lightシリーズの最大のトピックは、既存のR1モデルと比較して約17%もの重量削減に成功している点だ。
サドルの軽量化と聞いて真っ先に懸念されるのが「パッドを薄くして乗り心地が悪くなるのではないか?」という点だけど、Fizikのアプローチは異なっている。
カーボンレールを最適化しており、7x10mmカーボンブレイデッドレールを採用しつつ、シェル(座面裏のベース部分)との接合部や構造を見直すことで強度を保ちながら重量を削ぎ落としている。
シェルの素材改良も行われており、カーボン強化ナイロンシェルの密度や積層を調整し、パワー伝達に必要な剛性は維持したまま、余分な樹脂を減らしている。
つまり、お尻に触れるパッドの快適性や、愛用しているサドルの形状、フィット感はそのままに、軽量化だけを実現したという、既存ユーザーにとっては夢のようなアップデートとなっている。
TEMPO ALIANTE R1 LIGHT
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Fizikのラインナップで20年以上にわたり勝利を支えてきた名作が、さらなる進化を遂げている。
薄型のプロファイルと、ノーズからウィング(後部)にかけてのしっかりとした移行ラインが特徴。この形状により、ライダーはサドル上で前後に大きくポジションを移動させることが容易になる。
構造は、軽量なEVAパッド、カーボンレール、カーボン強化ナイロンシェルを組み合わせたLightバージョンとして登場。
- 長さ:268 mm
- 幅:140・150mm
- 重量:122・128g
- 75mm幅での高さ : 47mm
- ノーズから75mm幅までの長さ:147mm
- レール寸法:7×9 カーボン
VENTO ANTARES R1 LIGHT
ArioneとAlianteの中間に位置する、フラットすぎず、カーブしすぎない絶妙なプロファイル。
特徴は、広い座面とわずかなカーブが、骨盤を安定させつつ自由度も残している。
タデイ・ポガチャルなど多くのプロ選手がベースモデルとして好む形状でもある。柔軟性は平均的だが、シチュエーションによって骨盤を倒したり起こしたりしたい人に向いている。
- 長さ:268 mm
- 幅:140・150mm
- 重量:122・128g
- 75mm幅での高さ : 47mm
- ノーズから75mm幅までの長さ:147mm
- レール寸法:7×9 カーボン
VENTO ARGO R1 LIGHT
近年のトレンドである、ノーズ(先端)が短いショートノーズサドルも軽量化されている。
特徴は、中央に設けられた大きなカットアウトと、短く設計されたノーズが最大の特徴。これにより、深いアグレッシブなエアロポジションをとった際でも、軟部組織への圧迫を大幅に軽減する。
構造は、カーボン強化ナイロンシェルにカーボンレール、そして軽量EVAパッドを組み合わせることで、レースで戦える剛性と軽さを確保しつつ、長時間のライドでも疲れにくい快適性を両立している。
ターゲット層は、深いポジションでサドルに「どっしり」と座ってペダリングしたい人、または尿道付近の痛みに悩んでいる人に最適な、現代的な万能モデル。
- 長さ:265 mm
- 幅:140・150mm
- 重量:149g・154g
- 75mm幅での高さ : 47mm
- ノーズから75mm幅までの長さ:114mm
- レール寸法:7×9 カーボン
価格はすべて199ユーロ(約3万7千円)


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