今回のジロ・デ・イタリアで最初のイエローカードが出た。
最後のスプリントでVF Group – Bardiani CSF – Faizanèのマーティン・マーセルージが違反となっている。
8位でゴールしたのだけど、集団最後尾の85位まで降格。
肩を押した?
上記の動画を何度か見てわかったのは、ゴール前でLidl – Trekのマティアス・ヴァチェクがリードアウトし、マッズ・ピーダスンをけん引。
Israel – Premier Techのコービン・ストロングとVF Group – Bardiani CSF – Faizanèのマーティン・マーセルージがマッズ・ピーダスンのホイールを争っていた。
イエローカードは何回か、コービン・ストロングの肩を押したためとなっているけれど、バランスをとろうとして当たってしまったような感じにもみえる。
頭で無理やり押しのけようとした感じではない。ただ、このイエローカードで降格に加えてポイントランキングで7ポイントのマイナス。500スイスフランの罰金となっている。
イエローカードをくり返すと以下のルールが適用される。マーティン・マーセルージはステージレースなので、あと一回で出場停止だ。
- 1日のレースまたはステージレースで2枚のイエローカード:失格+7日間の出場停止(最後のイエローカードの1日後からスタート)
- 30日間にイエローカード3枚:14日間の出場停止(最後のイエローカードの翌日から起算)
- 1年間にイエローカード6枚:30日間の出場停止(最後のイエローカードの翌日から起算)
- 違反の深刻さに応じて、100スイスフラン(約1万7千円)から500スイスフラン(約8万6千円)
- 違反したライダーは、グループ最下位に降格
- イエローカードを受ける可能性
- 違反ライダーは山岳または、ポイントの25%のペナルティ
EF Education-EasyPostのダレン・ラファティもイエローカードを食らっている。ボトルの投げ捨てで500スイスフランの罰金、25ポイントのUCIポイント削減となっている。
コメント
イエローカード導入後の初めてのグランツールですが、21日間の長丁場を考えるとイエローカードは重いですね。
場合によっては今後、総合やポイント賞をイエローカードが左右することがあるかも。
フィリップセンのような荒いタイプのスプリンターは特に影響を受けそう。
これがレースに安全をもたらすか、つまらなくするかは気になりますね。有力選手だから2枚目のイエローカードは出さないみたいな政治的介入はしてほしくないですが。
今回のイエローカードはゴール手前500mから何度も肩を押したとありました。ヘリコプターの映像をずっとみないとわからないのですが、レース後に審査員がみたんでしょうね。
見た感じでは、近寄りすぎてバランスを崩したようにもみえました。
選手はイエローカードに怯えながら走るということは結構ありそう。ガッツボーズで違反ですからねえ~。
ステージレースで2回だと、ほんとジャスパー・フィリップセンなどのスプリンターは失格となることもあるかもしれませんね。