2025 ティレーノ〜アドリアティコ第5ステージ　あっとフィリッポ・ガンナ～

第4ステージは INEOS Grenadiersの厳しい攻撃。フィリッポ・ガンナの攻撃など集団を分断させる動きが活発化した。

フィリッポ・ガンナはマチュー・ファンデルプールにデュオ攻撃を打診したけれど、マチューは足がないと断っている。第3ステージではフィリッポ・ガンナはマチュー・ファンデルプールに追い付かれており、二人で逃げたら逃げ切れると判断したのだろう。

2人のデュオ攻撃を見たかった。

 

第5ステージ　アスコリ・ピチェーノ～ペルゴラ205 km

 

またも200km越えのステージ。ゴール手前のモンテローロでしぼられるとゴールまでは7.5km。

だれが抜け出してゴールに向かうのだろうか。パンチャーでもいけるのか、クライマーの戦いとなるのか。

 

1. 山岳ポイント　Santa Marciana (4.4 km・6.1%)
2. スプリントポイント　Barbara
3. 山岳ポイント　Salita di Barbanti (6.2 km・4.6%)
4. 山岳ポイント　モンテローロ (3.9 km à 6.7%)

 

スタート

マチュー・ファンデルプールのコメント

2日連続でウェアに忍び込むなんて、あまり経験したことがない。 一時はプロトンの半分が着替えをしていた。 幸い、今日は少しマシになったようだ。

フィナーレにはトリッキーなモンテローロですがクライマーに勝てますか?

“あの上りが本当に難しいのか、推し量るのは難しい。 急な登りに見えるけど、どうだろうね。

フィリッポ・ガンナはかなり調子がいい。 彼のライダーとしての強さは誰もが知っていると思うし、サンレモでも何度か接戦を演じている。 彼はいずれにせよ侮れない選手になるだろう。

もちろん、価値という点では、昨日はあのコンディションの後、あまり残っていなかった。 でも、それは誰にとっても同じことだと思う。

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタートからDecathlon AG2R La Mondiale Teamのドリース・デポンドがアタック。はやくも逃げを作る。

 

7人の逃げ

7人が逃げている。

1. ガル・グリバー　Alpecin-Deceuninck
2. クサンドロ・ムーリッセ　Alpecin-Deceuninck
3. ポール・ウルスラン　Cofidis
4. ドリース・デポンド　Decathlon AG2R La Mondiale Team
5. フランシスコ・ムニョス　Team Polti Kometa
6. フレドリック・ドゥバースネス　Uno-X Mobility
7. マヌエーレ・タロッチ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè

 

VF Group – Bardiani CSF – Faizanèのマヌエーレ・タロッチは22ポイントで山岳賞トップ。今日もポイントを重ねるはず。

 

山岳ポイント　Santa Marciana (4.4 km・6.1%)

先頭は山岳に。

 

集団はUAE Team Emirates – XRGと INEOS Grenadiersが引いている。残り77.9kmで6分12秒差。

 

トップはマヌエーレ・タロッチ。ポール・ウルスランのチェーンが外れたのでUno-X Mobilityのフレドリック・ドゥバースネスを腰を押している。

1. マヌエーレ・タロッチ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　5ポイント
2. ポール・ウルスラン　Cofidis　3ポイント
3. フレドリック・ドゥバースネス　Uno-X Mobility　2ポイント
4. クサンドロ・ムーリッセ　Alpecin-Deceuninck　1ポイント

 

残り61.8km。集団先頭は INEOS Grenadiersのコナー・スウィフト。

 

登りで先頭から切れたTeam Polti Kometaのフランシスコ・ムニョスが集団に捕まる。

 

スプリントポイント　Barbara

ここはクサンドロ・ムーリッセがトップ通過。

1. クサンドロ・ムーリッセ　Alpecin-Deceuninck　5ポイント・3秒
2. マヌエーレ・タロッチ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　3ポイント・2秒
3. フレドリック・ドゥバースネス　Uno-X Mobility　2ポイント・1秒
4. ドリース・デポンド　Decathlon AG2R La Mondiale Team　1ポイント

 

マチュー・ファンデルプールは、チームメイトと共に集団後方で走っている。二人も逃げに入っているのは前待ちの意味もあるのだろうか。

 

Cofidisのヤン・マースはパンク。

 

突然の先頭のスパート。

 

クサンドロ・ムーリッセが反応できない。マシントラブルだったのかも。

 

Alpecin-Deceuninckのクサンドロ・ムーリッセが切れたので、チームメイトのガル・グリバーがドリース・デポンドに文句を言っている。

 

集団はQ36.5 Pro Cycling TeamとUAE Team Emirates – XRGが引いている。

 

先頭は山岳に。

 

あっと落車だ。

 

Team Jayco AlUlaのエディ・ダンバーは座り込んでしまった。

 

山岳ポイント　Salita di Barbanti (6.2 km・4.6%)

先頭は山岳に。

 

残り30.3km。集団はQ36.5 Pro Cycling Teamが先頭で引く。

 

集団から二人が追走に。

1. クリス・ハミルトン　Team Picnic PostNL
2. 二コラ・プラドム　Decathlon AG2R La Mondiale Team

 

マヌエーレ・タロッチ先頭で山岳ポイントを越える。

1. マヌエーレ・タロッチ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　5ポイント
2. ポール・ウルスラン　Cofidis　3ポイント
3. フレドリック・ドゥバースネス　Uno-X Mobility　2ポイント
4. クサンドロ・ムーリッセ　Alpecin-Deceuninck　1ポイント

 

残り16.9kmでメイン集団まで1分43秒。

 

先頭は最後の山岳まで2.6km。

 

追走は二コラ・プラドムだけとなる。

 

山岳ポイント　モンテローロ (3.9 km à 6.7%)

最後の山岳が始まった。

 

追走の二コラ・プラドムにEF Education-EasyPostのエスデバン・チャベスが追いつく。

 

残り10.2kmでMovistar Teamのナイロ・キンタナも攻撃するが、すぐに捕まる。

 

先頭で逃げていた二人が集団に捕まる。

 

Uno-X Mobilityのフレドリック・ドゥバースネスがアタック!

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのドリース・デポンドはついていけない。

 

Uno-X Mobilityのフレドリック・ドゥバースネスが単独となる。

 

逃げていた山岳賞のマヌエーレ・タロッチも集団に捕まる。

 

昨日のステージでゴール前で逃げていたベン・ヒーリーが集団最後尾。

 

フアン・アユソーがアタック!

 

フアン・アユソーとトム・ピドコックが前で攻撃だ。

 

トム・ピドコックがアタック!

 

フィリッポ・ガンナは3番手についている。

 

残り3.6km。フレドリック・ドゥバースネスに集団が迫る。

 

残り2.4km。まだ粘っている。

 

あららっ、追いつかないぞ。

 

トム・ピドコックがアタック。後ろはマチュー・ファンデルプールだ。

 

残り500m。逃げ切った!

 

なんとフィリッポ・ガンナはチェーン落ち。

 

残り150m。

 

 

なんとフィリッポ・ガンナはバイク交換を待たないといけない。

 

フレドリック・ドゥバースネスが後ろを確認。

 

見事だ。フレドリック・ドゥバースネスが逃げ切り勝利を飾った!

 

フレドリック・ドゥバースネスは、2023ノルウェー選手権ロードチャンピオン。

 

今回はキャリア5勝目の勝利となった。Uno-X Mobilityは今シーズンの7勝目となっている。

 

集団のトップはマチュー・ファンデルプール。7秒たりなかった。3位はRed Bull-BORA-hansgroheのロジャー・アドリア。

 

 

フィリッポ・ガンナは首をふりながらゴール。ゴール手前3km以内のマシントラブルなのでタイム差なしとなった。

 

リザルト

優勝したUno-X Mobilityのフレドリック・ドゥバースネス

寒くてタフな2日間だったけど、今日は天候がずっと良かった。 逃げ集団に加わろうとしたんだ。 まだ順位はかなり上だったから、いいリードを得られるかどうかはわからなかったよ。

僕たちは引き続きうまく機能していた。 今日の最後の登りで、フォローカーからすべてのカードをテーブルの上に投げる許可が出た。 幸運にもそれで十分だった。

最後の1キロはまだかなりトリッキーで、もう少し厄介な上りだった。 ラインまであと500mというところまで、そのことがわからなかったんだ。 これにはとても満足している。

プロ初勝利ではないが、ワールドツアーレベルでの初勝利ですね。

これは僕のキャリアにとって信じられないほど重要なことなんだ。 僕のキャリアの中で最大の勝利だよ。 ワールドツアーレースで、しかもティレーノ・アドリアティコで、一番高い足場に立たせてもらえるなんて……本当に夢が叶ったよ。

 

 

2位　Alpecin-Deceuninckのマチュー・ファンデルプール

もちろんちょっと残念だけど、自分の走りには満足しているよ。登りでは本当に限界だった。あれで生き残れるとは思わなかった。 その時は成功したけど、最後は1人になってしまったから、ギャンブルをするしかなかった。

最後は少し静かになって、それでも逃げ集団が勝った。 ステージ優勝できなかったのは残念だけど、全体的には自分のパフォーマンスには満足しているよ。

高度計の多いトリッキーなステージで、ミラノ～サンレモに向けて調子が良いことを示しましたね。

ミラノ～サンレモと同じような状況だった。 最後の上りはポッジョよりずっとキツかったし、サンレモまで300kmのコースが200kmしかなかったからね。

 

第5ステージ　リザルト

総合

フィリッポ・ガンナのコメント

穴に突っ込んでしまったんだ。 チェーンがフレームに引っかかってしまったんだ。 幸運にも最後の3キロまで集団に残ることができた。 私はすでに陪審員を呼んで、この事故を見てもらった。 集団に抜かれたときもチームカーを呼んだ。 メカニカルな問題は明らかだった。

今回のティレーノですでに何度もアタックを見せてますね。

今このレベルにいるために、冬の間にハードワークをしてきた。 少なくとも1週間はこの状態を維持したい。

ステージ前にINEOS Grenadiersのチームメイト、ゲラント・トーマスにアドバイスを求めたんだ。彼は、今の調子ならもう1ステージ全速力で走っても問題ないと言ってくれた。

 

ポイント賞

山岳賞

新人賞