39歳の大ベテラン、Lidl – Trekのダリオ・カタルドが2024年シーズンいっぱいで引退となっている。
引退後、Lidl – Trekに残るのかと思ったけれど、選択したのは古巣のAstana Qazaqstan Teamに戻ることだった。
元チームスカイでチームメイトだった、ピーター・ケノー、そして、ロレンツォ・ラパージュと共に3人でAstana Qazaqstan Teamのスポーツディレクターに就任する。
ライダー目線で
@DarioCataldo es otro de los ciclistas que se retira tras el Critérium de Singapur
♂️Tras 18 años como profesional, el italiano va a seguir vinculado a la bicicleta @MA_Rodriguezz pic.twitter.com/mK7K6Eqkmd
— MARCA Polideportivo (@MarcaTMF) November 10, 2024
ダリオ・カタルドは、シンガポールクリテリウムが最後のレースとなっていた。この後、インタビューに答えている。
このAstana Qazaqstan Teamの案が出てきたのはどれくらい前ですか?
ご存知のとおり、私は彼らと常に素晴らしい関係を築いており、連絡を取り続けていた。シーズンが終わりに近づいてきたので、もう少し具体的な話を始めた。
その間、他の選択肢も検討していたが、状況に応じてという意味では、これはすでに検討の余地があったんだ。
それで、UCIスポーツディレクターコースを受けることに決めたとき、それについて話し合い、それから物事が前進した。
立ち止まったばかりのライダーは優れたスポーツディレクターになれると言われますが、1か月前まで走っていたことが付加価値になると思いますか?
確かに、サイクリングは大きく変化しているため、これらの変化をよく経験していないと解釈するのは非常に困難だ。
ライダーとのコミュニケーションも難しい。何かを説明しなければならないとき、とても苦労する。しばらくその中に入って走っていない人には理解できないことがわかる。
したがって、現時点でグループの状況がどのようなものであるかをライダーとコミュニケーションできることはメリットとなる。
18シーズン・6チームを渡り歩く
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ダリオ・カタルドは2023 ボルタ・ア・カタルーニャ第1ステージの落車で大けが。
落車が起こったのはゴール手前6km地点。アダム・イェーツ(UAE Team Emirates)とクリスティアン・ズバラーリが接触して起こっている。
ダリオ・カタルドは縁石にぶつかってしまい重症。
- 左大腿骨頭と右寛骨臼 (股関節の「ボール & ソケット」関節) の骨折
- 神経学的な影響のない腰椎の 2 つの横突起骨折
- 複数の肋骨骨折
- 両側の肺が損傷
- 左鎖骨が骨折
この大けがから5か月で復帰。2024年シーズンもチームのために走り続けた。山岳にも強く2018年には クリテリウム・デュ・ドーフィネで山岳賞も獲得。
ダニオ・カタルドもベテランらしく、多くのチームを渡り歩いている。
- 2007 Liquigas
- 2009 Quickstep-Innergetic
- 2013 Sky Procycling
- 2015 Astana Pro Team
- 2020 Movistar Team
- 2022 Trek-Segafredo
23回のグランドツアーに出場。TTにも強く、2012年には、イタリア選手権TTでも優勝している。
総合力も高く、2014ジロ・デ・イタリアではファビオ・アルをアシストしながら総合26位でゴール。キャリア5勝をあげており、2019ジロ・デ・イタリア第15ステージではマティア・カッタネオと逃げて勝利している。
ダニオ・カタルドは、イタリアのアブルッツォ出身で、ジュリオ・チッコーネのトレーニングパートナーだ。
Astana Qazaqstan Teamは、2025年からXDS Astana Qazaqstanとチーム名が変更となるかもしれない。
バイクも変わり、メンバーもワールドツアーチームのポジションを死守するために大きく補強している。1年で挽回は難しいが、3人の新しいスポーツディレクターの指導で変わるかもしれない。
国際色豊かになり、イタリア人ライダーも多い。ダリオ・カタルドの出番だ。
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