タデイ・ポガチャルは当初の目標であるジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスのダブルツールを達成した。
これだけでも、凄いことで過去に達成した選手は7人しかいない。
ではトリプルを狙うのはどうだろうか?
ブエルタ出場ならば可能なのか?
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タデイ・ポガチャルは、ツール・ド・フランスが終わったあとのパリ五輪には疲労のために出場しないと言っている。
しかし、後になってパートナーのウルシガ・ジガードがスロベニア代表になれなかったことが、出場しないことの一因であることを認めている。
疲労というならば、東京オリンピックでもツール・ド・フランスの後だったのだから、回避することもできたはずだ。
現在のタデイ・ポガチャルのレーススケジュールは
- 9月13日 グランプリ・シクリスト・ド・ケベック
- 9月15日 グランプリ・サイクリスト・ド・モントリオール
- 9月29日 世界選手権ロード
- 10月5日 ジロ・デッレミリア
- 10月8日 トレ・ヴァリ・ヴァレジーヌ
- 10月12日 イル・ロンバルディア
8月がぽっかりと空いている。ここにブエルタ・ア・エスパーニャを入れられないだろうか。
チャンスである理由の一つに、タデイ・ポガチャルが再度ジロ・デ・イタリアに出場する可能性は低いということだ。
しかも、今年はジロで優勝している。今の調子ならばブエルタ制覇も夢ではないと思うのだけど。
ブエルタの有力候補
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ブエルタを狙える理由に2強の不在があげられる。
- レムコ・エヴェネプール 不出場
- ヨナス・ヴィンゲゴー 不出場
- プリモッシュ・ログリッチ 骨折のために未定
プリモッシュ・ログリッチは出てくる可能性が高いが、ベストであるとはいいがたい。
さらに現在の有力候補を見てみると
- Astana Qazaqstan Team ロレンツォ・フォルトゥナート
- Bahrain Victorious アントニオ・ティベッリ
- Red Bull-BORA-hansgrohe アレクサンドル・ウラソフ、プリモッシュ・ログリッチ
- Cofidis ギヨーム・マルタン
- EF Education-EasyPost リチャル・カラパス
- Team Visma | Lease a Bike セップ・クス
- Lidl – Trek マティアス・スケルモースイェンセン
- Movistar Team エンリク・マス
- Soudal – Quick Step ミケル・ランダ
- UAE Team Emirates アダム・イェーツ、フアン・アユソー、ジョアン・アルメイダ
なんとなく、タデイ・ポガチャルが出たら勝てそうに見える。最大のライバルは、ベストに戻れたプリモッシュ・ログリッチと、UAE Team Emiratesのメンバーとなりそう。
では、3大グランドツールに出場するのは不可能なのか。昨年、セップ・クスは3大ツールに出場して
- ジロ・デ・イタリア 総合14位
- ツール・ド・フランス 総合12位
- ブエルタ・ア・エスパーニャ 優勝
不可能ではないことを証明してみせた。
Lotto Dstnyのトーマス・デヘントも2019年にトリプルツールを達成。現在CPA会長を務める元Lotto Dstnyのアダム・ハンセンは21回連続グランドツールを完走している。
毎年3大グランドツールを走っていたのだから、鉄人と呼ばれても当然だ。
ただ、昨年トリプルを完走したセップ・クスは今年不調。トーマス・デヘントも燃え尽き症候群になったこともある。
もしもだけど、タデイ・ポガチャルがブエルタに出場すれば史上初のトリプルグランツール達成も夢でないと思うのだけど。
ダブル制覇した今年が最大のチャンスであることだけは間違いない。でないかなあ~。
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