今年のツール・ド・フランスの行方を占う上で、選手の仕上がり具合がわかるレースがイツリア・バスクカントリーだ。
まだ、シーズン序盤だけど各チーム共にベストに近いメンバーを揃えており、アシストも本番を想定して仕事をしないといけない。
今回はグランツールでの4強のうちの3人が参加。
- プリモッシュ・ログリッチ BORA – hansgrohe
- レムコ・エヴェネプール Soudal – Quick Step
- ヨナス・ヴィンゲゴー Team Visma | Lease a Bike
タデイ・ポガチャルがいないだけで、ほぼ主役が揃っている。だが、第1ステージでは、プリモッシュ・ログリッチとレムコ・エヴェネプールにアクシデントが起こっている。
プリモッシュ・ログリッチ まさかの
😂 PRIMOZ BEING PRIMOZ 😂
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— Itzulia Basque Country (@ehitzulia) April 1, 2024
プリモッシュ・ログリッチは第1計測からトップを快走。
# | Rider | Time | + | Avg |
---|---|---|---|---|
1 | ROGLIČ Primož | 6.55 | 34.699 | |
2 | HAYTER Ethan | 6.56 | 0.01 | 34.615 |
3 | VINE Jay | 7.00 | 0.05 | 34.286 |
4 | VAUQUELIN Kévin | 7.03 | 0.08 | 34.043 |
5 | EVENEPOEL Remco | 7.04 | 0.09 | 33.962 |
6 | MCNULTY Brandon | 7.05 | 0.10 | 33.882 |
7 | SCHACHMANN Maximilian | 7.05 | 0.10 | 33.882 |
8 | AYUSO Juan | 7.07 | 0.12 | 33.724 |
9 | IZAGIRRE Ion | 7.09 | 0.14 | 33.566 |
10 | SKJELMOSE Mattias | 7.11 | 0.16 | 33.411 |
唯一プリモッシュ・ログリッチに近づいたのは INEOS Grenadiersのイーサン・ヘイターのみ。だが、イーサン・ヘイターが走っている時に、天候が急変。雹に大雨という悪天候となりプリモッシュ・ログリッチのタイムから大きく遅れてしまう。
順調に走るプリモッシュ・ログリッチは大幅なトップタイム更新かと思われたが、突然カメラの映像から消えてしまう。
それが上記の動画なのだけど、サポートカーが進む方向にそのまま進んでしまった。プリモッシュ・ログリッチもリプレイを見て笑っているけど、それでもトップタイムを維持。
今回、後半になるほど雨が降る確率が高かったので、有力選手は全て前半の速い段階で走っていた。プリモッシュ・ログリッチは全員にプレッシャーをかけていた訳だ。
コースミスしてもトップタイムなのだから、調子が良いのは間違いない。
レムコ・エヴェネプール まさかの
Remco Evenepoel est donc bel et bien tombé en début de chrono. Les temps ont été ajustés et le Belge est désormais annoncé à 11″ (contre 14″ avant) de Primoz Roglic (qui lui s’est trompé de parcours avant la ligne d’arrivée). #Itzulia2024 pic.twitter.com/3n8iSzlgBe
— Le Gruppetto (@LeGruppetto) April 1, 2024
レムコ・エヴェネプールはスタートして、200mのカーブで落車。事前のインタビューでも路面が滑りやすいので注意すると言っていたのに、それでも落車だ。
これには、前で走ったプリモッシュ・ログリッチのタイムも頭にあったかもれしない。
この落車でレムコは、右太もものパンツが破ける打撲と擦過傷を負っている。レムコは、12分45秒でゴール。プリモッシュ・ログリッチとは11秒のタイム差となった。
落車したけれど、ヨナス・ヴィンゲゴーよりは4秒早いタイム。ただ、イツリア・バスクカントリーでは、登りゴールはない。チャンスは少ないのだ。
二人の差
Remco Evenepoel rijdt niet meer met helmsok, Primoz Roglic wél: “Het was volgens hun mail nochtans vanaf 1 april verboden”, reageert de wereldkampioen https://t.co/y9XoJN12wE pic.twitter.com/LLrLClze4M
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) April 1, 2024
勝負は最終ステージとなるが、プリモッシュ・ログリッチがリードしたまま終える可能性は高い。今回二人の違いは、プリモッシュ・ログリッチはネックソックスを着用していたこと。
レムコは、4月1日から禁止と理解しており、着用してなかった。
プリモッシュ・ログリッチは「もう寒くないからいいよ。」と冗談を言っている。ネックソックスで大きく差が出たとは思えない。
レムコは、後手に回ったことで、様々な場所でアタックをかけてくるだろう。逆にレースは面白くなったかもしれない。
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