Lotto Dstnyのトーマス・デヘントがUAEツアーでフックレスリムを使っていてパンク。落車した影響が広がっている。
議論が巻き起こりそうなところで、UCIが緊急の調査に乗り出すことを発表した。
Problems arising from the use of hookless rims with tubeless tyres: the UCI to examine the matter with a view to reaching a decision https://t.co/Iqun2gBrCb pic.twitter.com/0FNVwWu6kx
— UCI_media (@UCI_media) March 1, 2024
フックレスリムはロードレースで使用可能なのか?
This is true. The @cpacycling is not happy with riders racing on Hookless system in the peloton. There have been concerns from riders and teams with this new system.https://t.co/4bEJ0x2Q2G
— Adam Hansen (@HansenAdam) February 25, 2024
トーマス・デヘントの事故を受けてVittoriaは、すぐに声明を出していた。
だが、これでは火消しにはならなかったようで、プロサイクリスト協会(CPA)のアダム・ハンセン会長も「この新しいシステムに対してライダーやチームからは懸念の声が上がっている。」と警鐘を鳴らしていた。
黙っていないのがUCIだ。これまで、少しでも話題や事故があると即座に対応。これまでも
- 狭いハンドルバー
- トップチューブ乗車の禁止
- ハンドルバーに肘をのせて走ることの禁止
- ピンレスナンバーの禁止
- サポートカーとライダーの距離、バイク搭載の数
- 極端に内向きなブレーキレバー
すぐに、禁止や新しいルールが作られてきた。UCIの声明では
プロのロードサイクリングにおけるフックレスリムとチューブレスタイヤ(一般にフックレスと呼ばれる組み合わせ)の使用に関する最近の一連の事件を踏まえ、国際自転車競技連合(UCI)は緊急の問題として状況を調査することを決定した。
ライダーの安全を考慮して迅速な決定を下すという見解。
これらの措置はできるだけ早くお知らせします。 UCI は、短期および長期の両方で適切な措置が講じられるよう、自転車メーカーおよび用具メーカーの関係者と緊密に連携し続けます。
この見直しとその後の決定は、UCIの主要な懸念事項の1つであるライダーの安全を促進するためのUCIの方針の一部である。
UCIが立ち上がったということは、プロロードレースでフックレスリムが使用禁止となる可能性も高い。もしくは、安全が確立されたフックレスリムとタイヤの組み合わせ以外は使ってはいけないなど。
間違いなく、新しいルールができるのは間違いない。困るのはメーカーだろう。製造が簡単でコストカットもできていたのに、使えないとなると大問題だ。
果たして結果はどうなるでしょうね。
コメント
フックレスリムが使用禁止になるとZIPPやCADEX,ENVEのようなフックレスリムが主力のメーカーが大ダメージを受ける一方で、フックドリムに注力していたメーカーは評価されメーカーごとに明暗が明らかになっちゃいますが、UCIはどうするんでしょうか…。
個人的にはフックドリム派なんですが、メーカーに与える影響の大きさを思えばフックレスリム使用制限にしてほしくはないです。
もちろん選手の安全が第一なことには変わりないですが。
ENVEのようにフックレスでも技術の積み重ねのあるメーカーがある・使用可能なタイヤも指定するメーカーがある一方で、構造なシンプルで軽量化しやすい分新規が参入しやすく玉石混淆しやすい、ユーザーが非推奨のタイヤとホイールの組み合わせで使用しかねないのがフックレスの怖さですね。
ENVEは、今回のUCIがフックレスリムの調査に関して全面協力を約束。これまでの経験をすべて伝えるつもりだと言ってます。
これに関連した記事があったので紹介しますね。
空気圧の関係もあるし、推奨以外のタイヤを使用するのは、リスクが大きすぎるといった感じもします。