2023 ベルギー選手権個人タイムトライヤル 　なんと、レムコ・エヴェネプールが～!

ツール・ド・フランスまでの期間中、各国で選手権が開催されている。自転車王国ベルギー選手権TTも開催された。National Championships Belgium – ITT(NC)

これまでの結果は

• 6月21日　オランダ選手権TT  ヨス・ファンエムデン　Jumbo-Visma
• 6月21日　英国選手権TT  ジョシュア・ターリング　INEOS Grenadiers
• 6月21日　ラトビア選手権TT 　トムストムス・スクインシュ　Trek-Segafredo
• 6月21日　カザフスタン選手権TT  アレクセイ・ルチェンコ　Astana Qazaqstan Team
• 6月21日　ルクセンブルク選手権TT アレックス・キルシュ　Trek-Segafredo
• 6月20日　エストニア選手権TT  レイン・タラマエ　Intermarché – Circus – Wanty

 

ベルギー選手権の過去優勝者

• 2022　レムコ・エヴェネプール
• 2021　イヴ・ランパールト
• 2020　ワウト・ファンアールト
• 2019　ワウト・ファンアールト
• 2018　ヴィクトール・カンペナールツ
• 2017　イヴ・ランパールト
• 2016　ヴィクトール・カンペナールツ
• 2015 　ユルヘン・ファンデンブルック
• 2014 　クリストフ・ファンデワル
• 2013 　クリストフ・ファンデワル

 

ベルギー選手権TT  ヘルゼーレ～ヘルゼーレ　　41.6km

 

ヘルゼーレ市でのベルギー選手権開催は初めて。8の字を描く20.8kmの周回コース。男子エリートは2周、女子および非契約エリートは1周。

 

1. 第1計測　10.7 km
2. 第2計測　20.8 km
3. 第3計測　31.5 km

 

ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Deceuninck

女子レースは、Team SD Worxのロッテ・コペッキーが優勝。ベルギーは雨で気温13℃と条件が悪い。

Alpecin-Deceuninckのジミー・ヤンセンスが第2計測で27分27秒で暫定トップに。

 

第3計測では5秒遅れの暫定2位。

 

ジミー・ヤンセンスはトップと2秒差の55分3秒。

 

暫定2位に。

 

シアン・エイテブルックス　BORA-hansgrohe

ブエルタ出場が決まっているシアン・エイテブルックス。

 

シアン・エイテブルックスがスタート。

 

第1計測を14分25秒。9秒更新で暫定トップに。

 

第2計測を27分7秒で19秒も更新。暫定トップで通過。

 

シアン・エイテブルックスは前走者を抜いていく。第3計測で41分44秒と暫定トップタイム更新。

 

ゴールタイムは、53分19秒。現在暫定トップ。

 

イラン・ファンワイルダー　Soudal – Quick Step

女子では落車もあったのでカーブは気を付けて貰いたい。

 

第1計測を14分22秒で暫定トップに。第2計測も26分52秒暫定トップ。

 

第3計測もトップタイムを更新。

 

 

イラン・ファンワイルダーは、シアン・エイテブルックスの記録を59秒も上回った。

 

文句なしの暫定トップだ。

 

アレック・セガード　Lotto-Dstny

アレック・セガードが第1計測でイラン・ファンワイルダーを抜いて暫定トップに。

 

第2計測でも26分18秒で33秒もイラン・ファンワイルダーの記録を抜いた。

 

またも、イラン・ファンワイルダーを38秒上回る。40分28秒。

 

アレックス・セガードは、イラン・ファンワイルダーの記録を37秒も更新。

 

アレック・セガードは、2月24日に開発チームから昇格した20歳の若者。2022世界選手権U23ではUno-X Pro Cycling Team入りしたソーレン・ヴァーレンショルトに次いで2位となっている。

これはLotto-Dstny期待の若手となりそうだ。

 

アルメ・デヘント　Intermarché – Circus – Wanty

アルメ・デヘントも良い記録。54分45秒。

 

ここまで暫定5位の良いタイムだ。

 

クサンドロ・ムーリッセ　Alpecin-Deceuninck

クサンドロ・ムーリッセは、54分28秒でゴール。

 

ルーン・ヘレゴッツ　Intermarché – Circus – Wanty

ルーン・ヘレゴッツは第1計測で14分11秒と良いタイム。暫定2位通過だ。

 

ルーン・ヘレゴッツはゴールタイム52分58秒。アレック・セガードには16秒届かない。

 

しかし、ここまで暫定2位。これはメダル獲得間違いない。

 

ワウト・ファンアールト　Jumbo-Visma

さあ、残るレムコ・エヴェネプールとワウト・ファンアールトの二人のスタートとなる。

 

ワウト・ファンアールトは、ベルギーTT王者奪還なるか。

 

さあ、ワウト・ファンアールトがスタート。

 

目標は、前を走るイラン・ファンワイルダー、アレックス・セガードの記録となる。

 

第1計測を13分46秒で通過。暫定トップに。

 

第2計測で、アレックス・セガードの記録を19秒更新。

 

ワウト・ファンアールトは、39分51秒と37秒もアレック・セガードの記録を更新。

 

ワウト・ファンアールトは、アレックス・セガードの記録を49秒も更新。51分52秒でゴールした。

 

ワウト・ファンアールトは、47.19km/hで雨の中のレースを走り切った。

 

レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step

 

さあ、2年連続の優勝目指してレムコがスタート。

 

あっと、レムコがカーブで滑ってしまう。スタートしてわずか3分だ。

 

あ～、そのまま止まらずに溝まで落ちてしまった。結構深い溝で、頭しかみえない。

 

レムコは近くの観客に助けて貰って引き上げて貰う。

 

バイクはすぐに交換したが、走れるのか。大きなケガはないようだけど。

 

なんとかバイクにまたがる。

 

  

少し右ふとももを気にしている。

 

またも、カーブで膨らんでしまって歩道に乗り上げてしまう。

 

レムコはワウト・ファンアールトから約1分遅れて通過。

 

第2計測で59秒差。落車してからのペースは変わらない。

 

レムコは右肘に右の太ももからも出血している。背中はドロドロだ。

 

第3計測で大きくペースが落ちた。ワウトと比べて15秒遅くなっている。

 

レムコは最後まで諦めずに走ったが、メダルにも届かず4位でゴールとなってしまった。この落車で、ベルギー選手権ロードはどうするのだろうか。

 

放送を聞いてワウト・ファンアールトは、ガッツポーズ。

これで、ベルギー選手権はワウト・ファンアールトが2年振りの制覇となった。1年間ベルギーチャンピオンジャージを着てタイムトライヤルを走ることになる。

二人のトップアスリートの戦いが期待されたけれど、レムコのまさかの落車。大きなケガはなさそうだけど、残念な結果だ。

 

リザルト

ワウト・ファンアールトのコメント

彼がバイクを乗り換えたことを聞いたのは2周目だった。そうすれば自分のレースに集中できるからね。

レムコの転倒で決闘にならなかったのは残念だ。決まり文句で言うなら、真っ直ぐでいることも必要だ。レムコがどういう状況で転倒したのかは知らないが、今日大事なことのひとつはミスをしないことだ。

まず第一に、彼が怪我をせず、日曜日から出場できることを願っている。

日曜日のベルギー選手権ロードはどうですか?

チャンスはあると思うけど、久しぶりに優勝候補の中には入らないかもしれないね。ジャスパー・フィリプセンはおそらく最大の有力候補で、超強力なチームを持っている。

ティム・メルリエとレムコもチームメイトが多いし、Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのようなビッグブロックもレースで役割を果たすだろう。

我々（ワウト・ファンアールト、ティシュ・ベノート、ネイサン・ファンフーイドンク、トッシュファンデルサンド）は負け犬としてスタートする。

コース状況が我々に味方してくれることを願っているよ。

ツール・ド・フランスについては?

もちろん、いい気分だよ。幸いなことに、僕にとっては見慣れたジャージだけど、もう1年以上着ていないからね。また着ることができて嬉しいよ。

今日は本当に気分が良かった。一歩前進するために数日の休養が必要だったと思う。トレーニングでも、水曜日の方が調子が良く、回復しているのを感じた。一度だけレースでそれを感じられたのは良かった。

ツールに向けて常にトップを目指してきたが、それは常に探求の旅。個人的には、スイスでもう少しいい走りをしたいと思っていたが、そのための休養が足りなかったようだ。

今週は休養がすべてだった。ツールでは最高の状態でスタートしたい。