スライドして省スペースとなるPop-CycleシティバイクがKickstarterでクラウドファンディングをしている。
折りたたみ自転車は色々とあるけれど、これほど速く小さくなるバイクはないのではないだろうか。
すでに目標額の3倍を達成しており、関心の高さが伺われるバイクだ。
スライド式フレームPop-Cycleシティバイク
他の多くの折りたたみ自転車と同様、Pop-Cycleは、多くの都市型サイクリストが直面する問題、すなわちフルサイズの自転車を置くスペースがないことと、自転車が重いという問題を解決するために作られている。
最初に取り上げるべきポイントは、スライド設計。
このバイクの主な特徴は、後輪、シートポスト、ドライブトレインといったバイクの後部が、バイクの2つの部分をつなぐ1本のチューブの上を前方にスライドする仕組みになっていること。
このスライドはシートチューブの底にあるクランプで制御され、Popcycleによると3秒で調整できるという。折りたたみの全プロセスはわずか4秒で、他社の折りたたみ自転車よりかなり速いとPopcycleは言う。
自転車のフレームはダイキャスト法で作られており、持続不可能な溶接ではなく、時間効率の良い方法で製造する。
溶接の代わりに、Popcycleはボルトとナットでフレームを組み立てている。実際には、バイクがバラバラで届けられるので、自分で組み立てないといけない。
Popcycleは、145×115×60cm、重さ13kgと、比較的小型の製品。同社は「78%の折りたたみ効率」を実現したという。
実際には、自転車を「スライド」させると、長さと高さが3分の1程度になる。
これでもスライドチューブは後輪の上に突き出たままだが、全体のホイールベースは小さくなっている。
また、ペダルとハンドルも折り畳むことができ、設置面積をさらに小さくすることができる。
ハンドルバーとサドルの高さは、前者が80cmから115cm、後者が77cmから93cmの範囲で調節可能。
Pop-Cycleは16インチのホイール(Bromptonの自転車と同じサイズ)を装備。ギアリングはあまり明確に指定されていないが、Popcycleによると、平均速度は20km/hだけど、ディアルスピードギア(車輪が2回転する独自の機構)で平均速度は30km/hだすことが出来るという。
30km/hと言ったらロードバイクでも出ないんだけど~。
ハンドルバーはフラットで無印のグリップがあり、サドルはSMP。試作バイクにはすべてリムブレーキが付属しているが、Kickstarterのページではディスクブレーキのオプションが用意されている。
価格は、468$(約6万2千円)。2023年6月から出荷される。キャンペーンの支援者は、Pop-Cycleのフレームカラーを選ぶことができ、また、自分だけのスライドバイクにパーソナルな刻印を入れることができる。
詳しくは、Pop-CycleのPop-Cycle Kickstarterキャンペーンでどうぞ。
コメント
電動自転車でホイールベースが伸びるのあるよね。
ペダル付近の空間が電動化キットを販売しそうな感じですね。
変速無くしてペダル逆回転でブレーキかけれたらもう少し便利になるんだけど… 完全分離合体にできる。
フロントパーツとリアパーツでメーカー想定外使用とか楽しめそう。
それはさておき、ホイールベースを縮めれるなら大径の前2輪等も出せそうですね。輪行や旅行先での散策に一役買いそう☆
お値段あと1万程安くなりませんかね?
特許とは書かれていないので、いずれ類似品がでるかもしれないですね。
確かに、色々と仕様を変えたバイクも出来そうな感じ。
今後の展開に期待ですね。
ヤフオクでたまに出てくる Hodaka Litrech(ホダカ リトレッチ)も伸縮フレームで16インチなうえ6速。Pop-Cycleはチェーンリングを上にずらしてコンパクト化しているが、こちらはハンドルがより下で折れるので同じくらいのような。
Pop-Cycleの方がフレームを伸ばした際のホイールベースが長いとかで世界初となる約3分の1の小型化を実現したのが売り文句なのかと思ったけど、全長99cm ハンドル高80cmのところ、ホダカの方は全長100cm ハンドル高98cmらしく元の横面積が大きいので更にコンパクトなんじゃ…
Hodaka Litrechというbikeがすでにあったんですね。2007年くらいに購入したという人のブログがあったので、もっと前からあったのかもしれませんね。
世界初ではなかったようで、申し訳ございません。
Pop-Cycleが、このHodaka Litrechを知っていたのか、どうかは不明ですね。