2022-2023 Exact Cross第6戦ロエンハウト　今年最後のシクロクロスはまたもゴールで～

Exact Crossの第6戦ロエンハルトはベルギーで開催。クリスマス週間の最後のシクロとなる。

Exact Crossは8戦ありこれまで5戦が終了。結果は

• 第1戦クライベーケ　マイケル・ファントーレンハウト
• 第2戦ベリンゲン　エリ・イーゼルビット
• 第3戦ミューレベーケ　マイケル・ファントーレンハウト
• 第4戦エッセン　ゲルベン・カイパーズ
• 第5戦ジルフェルメールクロス モル　ワウト・ファンアールト

 

クリスマス週間のここまでの結果は、ワウトが4勝と圧倒的。

• Exact Cross第5戦ジルフェルメールクロス モル　ワウト・ファンアールト優勝
• ワールドカップ第11戦ガーフェレ　マチュー・ファンデルプール優勝
• スーパープレスティージュ第5戦ヒュースデン・ゾルダー ワウト・ファンアールト優勝
• スーパープレスティージュ第6戦ディーゲム　　ワウト・ファンアールト優勝

3強対決の最後の勝利は誰になるのか。もしくは3強に対抗するライダーは出るだろうか?

 

第6戦ロエンハウト　

 

コースの特徴は、サッカー場の周りにある長いストレートで、スピードを出すことができる。さらに、より多くの困難な道路とアスファルトストリップがある。

自然の障害物、森の中の技術的な通路、いくつかの橋、そして、2004年から導入されている象徴的なWashbord(洗濯板)もある。コースの難易度は低いのだけど、雨が降っているのがいけない。

 

女子エリート

雨が降っているので冷えそうなのと滑りやすそう。

 

シリン・ファンアンローイは中央から。

 

ファーストコーナーはマリン・シュライバーがトップ。

 

マリン・シュライバーがトップのままフィールドへ。

 

マリン・シュライバーがいいスタートだ。シリン・ファンアンローイは3番手。

 

シリン・ファンアンローイが2番手に。このレースでは多くの一流ライダーがいないので大本命だ。

 

カメラが後方を捕らえている間にシリン・ファンアンローイがトップに。

 

コースは雨でドロドロだ。

 

シリン・ファンアンローイが泥区間からすでに抜け出している。追うはマリン・シュライバー。

 

2周目

タイム差が出ないけれども、すでに6秒程度リードしている。

 

2番手はマリン・シュライバー、3番手はチェコのクリスティナ・ゼマノヴァで19歳の若いライダーだ。

 

クリスティナ・ゼマノヴァは、キャリア15勝をあげている。ロードでもチェコ選手権で3位に入る実力者だ。

 

クリスティナ・ゼマノヴァはバイク交換。二人とも19歳同士。

 

シリン・ファンアンローイの敵はいない感じだ。

 

3周目

クリスティナ・ゼマノヴァはマリン・シュライバーに追いついた。4番手はマノン・バッカー。

 

シリン・ファンアンローイは、すでに15秒のリード。

 

シリン・ファンアンローイは、ドロドロの区間でもペースが落ちない。

 

マリン・シュライバーは、3位のクリスティナ・ゼマノヴァを大きく引き離した。

 

4周目

ヤラ・カステリンは、もう走れないと言った感じでリタイヤ。2023年からFenix-Deceuninckに移籍となる。

 

マリン・シュライバーはバイク交換。このままいけば表彰台は間違いない。

 

シリン・ファンアンローイは、泥で前が見えなくなったのかサングラスを外している。

 

INEOS Grenadiersのポリーヌ・フェランプレヴォも出場してるけど10番手当たりだ。

 

5周目

クリスティナ・ゼマノヴァが追いつかれてしまう。これは表彰台を巡る争いが厳しくなる。マノン・バッカーが4番手につけている。

 

3位グループでは、マノン・バッカーとアンナ・ケイが実績では抜け出している。

 

シリン・ファンアンローイは、ミスなくタンタンと走っている。

 

Team Arkéa Samsicのフーケネ・アマンディーヌが泥区間で落車。

 

6周目

1分遅れでマリン・シュライバーが通過。

 

3位グループからマノン・バッカーが抜け出してきた。

 

トップのシリン・ファンアンローイのペースは衰えない。

 

泥区間で一度足をついたが全く問題なし。

 

シリン・ファンアンローイは、1周目から独走。今日はライバル不在と言った感じか。この1週間で3回目の勝利を飾った。

 

19歳のマリン・シュライバーは、今シーズンC1クラスのレースでは初の表彰台獲得。

 

3位にはマノン・バッカーが入った。

 

リザルト

シリン・ファンアンローイのコメント

ギャップはすぐにできた。あとは直線でうまく引きつけて、後続を引き離すことができればよかったのですが……。

このコースは私に合っていました。本当に気持ちよかった。レース中はずっと自分のペースで走ることができた。リードが十分大きくなってからは、新しいペースを探し、これ以上ミスをしないように努めた。

クリスマス期間中の3勝目となりましたね。

これは大きな自信になる。勝つことが目標だったが、それでもやらなければならないことがある。今は少し休んで、コクサイデで競技に復帰するつもりです。

 

 

男子エリート

マチュー・ファンデルプールは、2023年からチームメイトとなるクイントン・ヘルマンスと並んでいる。

 

ワウト・ファンアールトとトム・ピドコックは1列目スタート。

 

ファーストコーナーはワウト・ファンアールトがトップ。

 

カメラが後方から切り替わると、もうマチュー、ワウト、ピドコックの並びに。

 

ここでマチューが飛ばす!

 

マチューは1周目から飛ばしに飛ばしている。

 

ワウトとピドコックが追う展開だ。

 

ピドコックはバイク交換しない。

 

あっと言う間にワウト・ファンアールトがマチューの真後ろにつく。

 

2周目

はやくも3人の勝負となるか。

 

ワウトが先頭を引く。

 

泥区間も凄いスピードで走り抜ける。

 

3人は猛烈なスピードで駆け抜ける。

 

ピドコックがわずかに遅れている。

 

こちらはQuick-Step Alpha Vinyl Teamのゼネク・スティバルとAG2R Citroën Teamのクレマン・ヴァントゥリーニ。

 

2周目

4位以降は混戦。

 

先頭交代でマチューが前に。

 

先頭のマチューはペースをあげており、ワウトが少し離れる。

 

マチューは3秒のリード。

 

昨日と同じ展開だけど、足が持つのか。

 

マチューは、泥区間もガシガシ踏んでいる。

 

ワウトは追いついたけど、ピドコックが少し遅れる。

 

マチューは後方のピドコックの位置を確認。さらにペースをあげる。

 

3周目

ゴール前の直線でピドコックも追いつく。

 

ピドコックは常に3番手。中々前に出れない。

 

ピドコックは2秒後ろ。

 

先頭交代でマチューが前に。

 

マチューは前に出るとペースを上げる。

 

ピドコックが2番手に上がる。

 

3人ともバイク交換。

 

二人が追う展開。

 

5周目

結局、この長い直線で追いつかれてしまう。

 

ワウトが先頭に。

 

少しピドコックが離れたか。

 

先頭交代でマチューが前に出る。

 

おっと、ピドコックが失速して足をついてしまう。

 

ピドコックが4秒ほど遅れる。

 

ピドコックは常に追う展開だ。

 

6周目

この3人だとミスをしたほうが負けとなりそう。

 

マチューは前にでると必ずペースを上げる。

 

ピドコックが見えてこない。

 

ピドコックが5秒ほど離れる。

 

ピドコックは泥区間で落車しそうに。これでまた離れてしまう。

 

洗濯板でもピドコックが見えない。

 

7周目

マチューが何度か促して、ようやくワウトが前に出る。ピドコックは少し離れた。

 

二人の戦いとなるのか。

 

ピドコックは7秒離れた。

 

後ろに、またピドコックが迫る。

 

ピドコックが3秒差まで戻ってきた。

 

また3人に。ピドコックは凄い粘りだ。何度追いついてきたことか。

 

8周目

ワウトが先頭に。

 

泥区間で二人が肩をぶつけて争う。

 

前の取り合いだ。

 

さあ、マチューが上げる!

 

最後のスパートだ。

 

これは離したか?

 

 

ワウトが再び巻き返してくる。

 

ここでワウトが追い上げ。

 

また、マチューの逃げ切りは失敗だ。

 

ピドコックも戻ってきそうだ。

 

二人は後ろのビドコックが戻ったのを確認。

 

さあ、下ハンに持ち替えた。

 

先頭はマチュー。ピドコック、ワウトと続く。

 

マチューは後ろをみながら先行。

 

あっ、ワウトが後ろから仕掛けた!

 

マチューが慌てて追う。

 

あ～、マチューが諦めてしまった。後ろのビドコックの位置を気にしている。

 

 ワウト・ファンアールトが、クリスマス期間に見事3連勝を飾った!

マチューは何度も仕掛けたけれど、泥区間でバランスを崩したのが痛かった。逃げ切りをしたかったところだった。

 

3人はゴールして健闘をたたえ合う。本当に強い3人だ。

 

リザルト

ワウト・ファンアールトのコメント

自分にとって難しいレースだった。マチューは今日、技術的にかなり良くなっていた。何度も何度も降ろして、自分で差をつけられるポイントを見つけられなかった。だから、頑張れたことがとても嬉しい。

しかし最終ラップで、ファンデルプールがリード。もうもうだめかと思われましたが。

自分でもそう思っていた。その部分は私に合っていた。入った後、スプリントに向けて回復しようとした。そこで私は3番手につけ、ピドコックにわざと数メートル離された。そうすれば、彼のスリップストリームから抜け出せる。

このクリスマス期間に4勝目とは、正気の沙汰とは思えません。脚力も士気も高いし、そうなれば少しは楽になる。