Zwiftは、安価で、使用方法も簡単で、手軽に利用できるZwift Hubを発表していた。
この、Zwift Hubスマートトレーナーに対して、Wahooが3つの特許を侵害したとして訴えている。
模倣品だと主張
Wahooが特許侵害だと言っているのは以下の3つ。
- 米国特許第 10,046,222 号「自転車トレーナーを制御するシステムおよび方法」
- 米国特許第 10,933,290 号「自転車トレーナー」
- 米国特許第 11,090,542 号「自転車トレーナーを制御するシステムおよび方法」
Zwift Hubを作成したのは、 JetBlack Cycling Pty Ltd。WahooはこのJetBlack Cycling Pty Ltdに対してもZwiftと同様に訴えている。
Wahooが提訴した文章の中には、分解されたZwift Hubトレーナーの写真が含まれており、コア部分がほとんど一緒だということを説明している。
つまり、模造品だと言っているのだ。ただ、Wahooも2015年にPowerbahnからWahoo KICKRが特許を侵害しているとして訴えられている。
Powerbahnの発明者のScott Radowは、フライホイールに適用される抵抗を電子的に制御することにより、静止したトレーナーの実際の抵抗をシミュレートする技術を開発し、特許を取得していた。
この訴訟については、2021年4月に最終的に終了している。
ターボトレーナーの多くの技術がそれほど変わるシステムを採用しているとは思えない。技術開発には多額の費用がかかるため、同じような技術を使うこともあるだろう。
しかし、完全に模倣だったら、本当に特許侵害だ。
ただ、JetBlackはVOLTと呼ばれるZwift Hubとほぼ同じ性能で安価なトレーナーを数年前から販売していた。今回Zwiftという巨大なライバルが参入したために危機感を抱いたということだろう。
Wahooは裁判所に陪審裁判を求めており、JetBlackとZwiftが米国でトレーナーを販売することを禁止する仮差止命令を求めている。これは、10月24日までに回答する必要がある。
さて、どんな判決となるのだろうか。
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