クロアチアで行われたCROレースでは、最後のゴールでヨナス・ヴィンゲゴーが1秒差で総合逆転をされてしまうというドラマがあった。
しかし、走った選手からはCROレースでのコースについて批判の声が上がっている。特に、最終ステージでのサーキットコースがひどかったと。
どんなコースだったのか、ツイッター動画が見てみると良くわかる。
落車がないのが不思議
Great to see that @UCI_cycling is making the riders’ safety one of their priorities nowadays. Look at this finishing circuit in final stage of Tour of Croatia 🇭🇷 today. WTF??!? pic.twitter.com/QN2iPoHDOR
— Johan Bruyneel (@JohanBruyneel) October 2, 2022
動画を見て貰うとわかるけれど、路面電車のレールがあり、そこを選手は避けながら走っている。レールと道路の隙間に入れば、間違いなく落車だ。
選手は上手く、角度をつけてクリアーしたから良かったけれど、後続で知らないライダーがいたら大変危険な場面だ。
さらに、歩道の小さな駐車防止ポールがある場面もあり、ライダーは歩道を走らざるを得ない場面も。右にカーブしているので、ライダーは右端を走り、歩道にも乗り上げて、観客は慌てて引っ込んでいた場面もあった。
危険なコースについてJumbo-Vismaのヨス・ファンエムデンはツイートの発信とともに、次のように答えている。
「レース全体が地元のサーキットで危険だった。サーキットの前は問題なかったのに、最後のサーキットはひどすぎる。朝、ロードブックを見たとき、大丈夫だろうと期待していたが、その逆だった。
受け入れられないはずだが、何ができるのかわからない。UCIは何かをするべきだが、私はもうUCIを真剣に受け止めることができない。
路面電車のレール、道路設備、それから車が駐車できないようにするための小さなポールがあった。
下りは穴があるが、見えにくい。それは今日だけではない。このレースでは毎日ローカルな周回コースで行われていたんだ。
第4ステージでも、決勝で雨が降ったので、何人かのライダーと一緒に文句を言った。ドライでも5年連続でクラッシュしているのに、UCIコミッセールは何の問題もないと言っているんだ。
私にとって、UCIは全ての信用を失った。UCIは、私たちの安全性には無関心なんだ。彼らが決勝をチェックしないことは、100%確実だ。」
Jumbo-Vismaの来年の参加は
Jumbo-Vismaのヨス・ファンエムデンは、第4ステージも決勝では雨が降ったために危険だったと言っている。
200kmの平坦ステージだったけど、決勝はタイトコーナーが多く落車の危険をはらんでいたと。そして、つぎのように語っている。
「CROレースは初めてだったし、これが最後になるだろうね。Jumbo-Vismaが戻ることはないだろう。何かが壊れる可能性が大きすぎる。
ヨナス・ヴィンゲゴーはレースに負けたことを嫌がっていたが、首の骨を折るのは嫌だと言っていた。それがベストな判断だった。だからレースには負けたけど、健康でいられたし、それが一番大事なことだ。」
UCI会長のダヴィド・ラパルティアン(David Lappartient)は、この批判に対してまだ返答していない。
安全が「UCIにおける最優先事項」であると語っていたけど、安全性チェックについては本当にしているのか疑問の残るコース設定だと言わざるを得ない。
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