2021世界選手権個人タイムトライヤル王者のエレン・ファンダイクが女性のアワーレコードを更新した。
これまでの記録は、ジョセリン・ローデン(Drops-Le Col s / b Tempur)の48.405km。
エレン・ファンダイクは、スイスのグレンヘンにあるベロドロームスイスでチャレンジし、49,254kmに記録更新。実に849mも更新という大記録だ。
Trek Speed Concept
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— Ellen van Dijk (@ellenvdijk) May 23, 2022
エレン・ファンダイクはTrek-Segafredoに所属しているので、バイクはTrek Speed Conceptを使用。
Image credit: SEAN HARDY
Zipp Sub 9のホイールに、Pirelli Tubular 23mmを装着。58×14のギアリングを選択。
昨年、アワーレコードを記録したジョセリン・ローデンは、Argon18Electronに64×15を使用していた。
Image credit: SEAN HARDY
エレン・ファンダイクが乗ったTrek Speed Conceptは、左右でカラーが違う。最初は2台用意されいるのかと思っていたけど、真ん中から塗り分けてある。
これは、Trek-Segafredoのユニフォームに合わせていると思われる。
Image credit: SEAN HARDY
ホイールも、ストップウォッチのような文字盤デザインにしてあるのが面白い。
Image credit: SEAN HARDY
トップチューブには、アワーレコードチャレンジをしめす、1時間の数字がデザインされている。
Image credit: SEAN HARDY
コックピットはボントレガーレーススペースで、エアロエクステンションの下に40mmのスペーサーがある。
サドルはBontragerHiloXXXで、エレン・ファンダイクはGiroAeroheadヘルメットを使用した。
ラップタイムの推移
The @UCI_cycling world time trial champion @ellenvdijk has taken the #ucihourrecord >49km for the first time with a commanding performance of 49.254km vs. the previous distance of 48.405km.
Slight positive split but every lap after the first >48.5kph.#EllensHour @UCI_Track pic.twitter.com/rFLBk0gDDU
— B Xavier Disley, PhD (@xavierdisley) May 23, 2022
エレン・ファンダイクは、前半かなりペースが速い。上のグラフをみても最高速の50.3km/hは最初に出している。
ただ、これでは速すぎるのでペースを落としている。これについて、エレン・ファンダイクは次のように語っている。
最初はかなり緊張しましたが、事前に打ち合わせたとおりにやりました。第2部ではスピードアップする予定でしたが、なかなかうまくいきませんね。
実際には、もう少しゆっくりとした時間が流れていました。その後、本当に長い時間がかかりました。
45分を過ぎたあたりから、本当はもっとスピードを上げたかったんだけど、ついついスピードが落ちてしまった。要するに、それ以上のものはなかった。
アワーレコードを更新できたことは、本当にとてもうれしいです。最初の30分間で18.1秒と18.2秒（秒読み）を出したが、これはかなり無理があると思った。
今、18.5を超えなければ、記録はある、と思っていたんです。ある時、横の音が聞こえなくなり、すべてがぼんやりとしたものになりました。私もそんな直線を走らなくなっていたんです。
終わったと聞いたときは、とても嬉しかった。
苦しかったけど、この期間をとても楽しく振り返ることができた。本当に素晴らしいプロジェクトだった。この間、本当に素晴らしい経験をさせていただきました。
今言えることは、「自転車に乗ろう、楽しもう、気持ちよくなろう！」ということです。
現在35歳のエレン・ファンダイクは最後の挑戦となるはず。この記録を更新することは難しいのでは。
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