2024 世界選手権ロードは、タデイ・ポガチャルが残り100kmからアタックをかけて1分前後のタイム差を保ちながら逃げ続けて勝利。
後ろには、レムコ・エヴェネプールいたが、追いつくことはなかった。
では、来年はどうだろうか。2025 世界選手権はルワンダで開催される。
2025 世界選手権ルワンダ
2025年にルワンダで開催されるロード世界選手権は、アフリカで初めて開催される大会となる。
世界選手権史上最も過酷なレースの一つで、エリート男子選手は267.5kmの距離で、獲得標高は5,475mにもなる。
ツール・ド・フランスなどのグランツールのクイーンステージで見る数字だ。
ルワンダは「千の丘の国」として知られ、首都キガリは標高1,850mに位置しており、すでに高地だ。酸素が薄く、選手にとっては平地を走るよりも相当厳しい。
男子エリートは15.1kmを15周回。中盤にキガリ山をあがる。2024 ツール・ド・ルワンダ第8ステージのクイーンステージで登場している。
11%勾配のキガリの壁も上がる。ここは石畳の厳しい登りだ。
2024世界選手権の獲得標高4,470mよりも、1,000mも余分にあがらないといけない。本格的クライマーしか残れないレースとなるだろう。石畳の登りにも慣れておかないと。ただ、雨ならば滑って登れない事態になりそう。
そうなると雨にも強く、グラベルロードにも強い、世界最高のクライミング能力を持つタデイ・ポガチャルが断然優勝候補のナンバーワンとなる。
彼に対抗できるライダーは誰だろうか。
匹敵するのは?
Riders who caught Tadej Pogačar after he attacked solo this season:
Jonas Vingegaard (stage 11 Tour de France)
End of the list.
📷: billy_lebelge pic.twitter.com/0aIicQOUBa
— Lukáš Ronald Lukács (@lucasaganronald) October 7, 2024
レムコ・エヴェネプールでは、まだタデイ・ポガチャルにはかなわない。2025年にさらに進化すると状況は変わってくる。
では、誰かというと2024 ツール・ド・フランスでも唯一タデイ・ポガチャルの登りに何度かついていったTeam Visma | Lease a Bikeのヨナス・ヴィンゲゴーしかいない。
特に、2024 ツール・ド・フランス第11ステージでは、一度はタデイ・ポガチャルのアタックに引き離されたが、追いついて最後はスプリントで破っている。
ヨナス・ヴィンゲゴーが、落車により120%でツール・ド・フランスに挑めなかったのは、誰もが知っていることだ。数値的には良かった。だが、それでも準備不足の面はあったはず。
来年こそはと思う。
これについて、EF Education-EasyPostのスポーツディレクターで、世界選手権で2度表彰台に上がったマティ・ブレシェルがコメントしている。
ヨナス、スタートだ! ルワンダのコースで、ポガチャルについていけるのは彼だけだ。 彼は世界選手権で勝てるはずだが、あのルートで勝てるのは他にあまりいない。 標高5,000mを超えるからね。
問題は、ヨナス・ヴィンゲゴーのレースコンデションにもよる。今年のようにデンマーク代表入りしないのであれば、話は別だ。
だが、ベストな状態で出場すれば、間違いなく勝てるチャンスは大きい。ヨナス・ヴィンゲゴーはタデイ・ポガチャルのようにワンデーレースでの活躍はないが、世界王者を狙わない手はない。
2人の熱い戦いとなるのか。期待しておきたい。
コメント
ツールと世界選手権の2回、頂上対決を見られるのはたのしみですね。ポガチャルはワンデーの世界選手権でアルカンシエルをこの先も何度も獲得するチャンスがあるでしょう。けれどステージレーサーのヴィンゲゴーにしてみれば、キャリアの中でアルカンシエルを狙える唯一のチャンスかと思われます。ぜひ出てほしい。合わせてくるでしょうね。
どちらも万全で臨んでもらいたいです(*^^*)
来シーズン、ヨナス・ヴィンゲゴーにアクシデントがなければ、サイクリングファンの望む戦いが見られるはず。
タデイ・ポガチャルは、ツールとブエルタのダブルを狙ってくるでしょうから、かなり疲れもあるはず。いや、あってくれないと人間ではないですね。
ヨナス・ヴィンゲゴーがツールあとに、調整となれば面白い対決となりそうですね。