2024 ティレーノ〜アドリアティコ第2ステージスプリントを制したのは?

海外情報

Image by Stefan Alen from Pixabay

2024.03.06

この記事は約17分で読めます。

第1ステージでは、UAE Team Emiratesのフアン・アユソーがすべてのタイムトライヤルスペシャリストを破って勝利している。

本命のヨナス・ヴィンゲゴーに22秒のタイム差をつけており、これからの逆襲が期待されるが、第2ステージはスプリンターのためのステージだ。

第2ステージカマイオーレ～フォッローニカ 198km

第2ステージカマイオーレ～フォッローニカ 198km

コースプロフィール photo　tirrenoadriatico

個人タイムトライヤルのあとには、比較的平坦なステージがプログラムされている。

カマイオーレのスタート地点からしばらく上り坂が続き、途中にカテゴリー別の登りがあるが、スプリンターでも問題ないだろう。

そのため、198kmを過ぎたフォッローニカで集団スプリントが見られる可能性は十分にある。

山岳ポイント　Castellina Marittima 　5.7km・3.6%
スプリントポイント　Canneto

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング　スクリーンショット以下同様

フアン・アユソーと22秒差のあるヨナス・ヴィンゲゴーだが、チーム的には昨日のコースはヨナス向きではなく、少ないタイム差でクリアーすることが目標だったと。

フィリッポ・ガンナは2位でポイント賞ジャージを着用。

Bahrain Victoriousのジョナサン・ミランは、新人賞ジャージを着用。今日はスプリントなのでゴールを狙う。

マーク・カヴェンディシュは、ゴールにからめるのか。

スタート前。

リーダージャージのフアン・アユソーとジョナサン・ミランが並んで談笑。

5人の逃げ

5人が逃げている。

ロレンツォ・クアルトゥッチ (Team Corratec – Vini Fantini)
ヤン・シュトックリ (Team Corratec – Vini Fantini)
フィリッポ・マグリ (VF Group – Bardiani CSF – Faizanè)
ダヴィテ・バイス (Team Polti Kometa)

山岳ポイント　Castellina Marittima 　5.7km・3.6%

Team Polti Kometaのダヴィテ・バイスがポイントのかなり手前からアタック。2023ジロ・デ・イタリア第7ステージで逃げ切り勝利している。

2023 ジロ・デ・イタリア第7ステージ　アルベルト・コンタドールはゴールで発狂!

ジロ・デ・イタリア第7ステージでは、3人の逃げが最後まで捕まらずにゴールに。集団は、全く逃げには関心がない。寒さと向かい風で長い距離を攻撃することは難しいと各ライダーは考えていたのだ。ゴールは、ダヴィテ・バイス(EOLO-Kometa)...

ダヴィテ・バイスは、余裕でポイント獲得。

逃げはバラバラでポイントを通過。

ダヴィテ・バイス (Team Polti Kometa)　5ポイント
ロレンツォ・クアルトゥッチ (Team Corratec – Vini Fantini)　3ポイント
フィリッポ・マグリ (VF Group – Bardiani CSF – Faizanè)　2ポイント
ヤン・シュトックリ (Team Corratec – Vini Fantini)　1ポイント

残り88.7kmで1分21秒差に。下りで1分タイム差を縮められている。

Soudal – Quick Stepのけん引に代わって、Alpecin-Deceuninckが集団を引き出す。

リチャル・カラパスは、集団復帰中。個人タイムトライヤルは125位の1分6秒遅れ。大きなハンディがある。

2023ツール・ド・フランスのスプリント王、ジャスパー・フィリップセンはまだ勝利がない。ベルギーのオープニングウィークエンドのクラシック2戦では、まだ、足ができていなかったと。

スプリントポイント　Canneto

残り66.5kmで59秒差。

Tudor Pro Cycling Teamのマリウス・マイヤーホーファーがメカトラ。

ポイントの500m手前からTeam Corratec – Vini Fantiniのヤン・シュトックリがアタック。

ヤン・シュトックリは、大きく引き離してトップ通過。

ダヴィテ・バイスは、まったく反応せず4位通過。

ヤン・シュトックリ (Team Corratec – Vini Fantini)5ポイント・3秒
ロレンツォ・クアルトゥッチ (Team Corratec – Vini Fantini)　3ポイント・2秒
フィリッポ・マグリ (VF Group – Bardiani CSF – Faizanè)　2ポイント・1秒
ダヴィテ・バイス (Team Polti Kometa)　1ポイント

ヤン・シュトックリは、そのまま単独で下っている。

集団は逃げを射程圏内にしているので、割とのんびりムード。

集団後方で落車。Alpecin-DeceuninckからTeam Corratec – Vini Fantiniに移籍したクリスティアン・ズバラーリだ。

後続の3人は、そろそろ集団に捕まりそう。

後続の3人が集団に捕まる。

集団が見えてきた。

集団が迫る。

ヤン・シュトックリは、残り36.8kmで捕まる。逃げはすべて消滅。

落車したクリスティアン・ズバラーリが集団に復帰中。お尻のパンツが破れている。

残り1周に。

マーク・カヴェンディシュは後輪パンク。

あ～、マーク・カヴェンディシュは復帰できそうもない。

前でアシストが待っている。

残り8.5km。ペースが上がっている。

残り6.5km。Groupama – FDJが先頭を引く。

あっと落車。

なんとクリス・フルームだ。手首を押さえている。

残り2.5km。 INEOS Grenadiersが先頭に。

残り2.1km。ジュリアン・アラフリップが先頭に立つ。

残り1.4kmでUno-X Mobilityが先頭。

さらに残り1.2kmではIntermarché – Wantyが先頭。

これはバンチスプリントだ。

Uno-X Mobilityが先頭だが、ジャスパー・フィリップセンがいい位置にいる。

Uno-X Mobilityが先頭。

ティム・メルリエがロングスバートだ。だが、後ろにはジャスパー・フィリップセンが張り付いている。

ティム・メルリエの後ろからジャスパー・フィリップセンが発射!

ジャスパー・フィリップセンがコースを中央に変えていく。

ティム・メルリエは後ろを見ている。

ティム・メルリエは慌てて追うがもう無理だ。

ジャスパー・フィリップセンが後ろを確認。Cofidisのアクセル・ザングレがきている。

ジャスパー・フィリップセンが、ゴール前で2回目の後ろの確認。なんという余裕。

ジャスパー・フィリップセンは、ゴール前からガッツポーズ。

2023最多勝、ツール・ド・フランスのスプリント王は、自身4戦目ではやくも勝利を獲得した。昨シーズンは19勝あげたが、今年は何勝するだろうか。

残り2ステージは、スプリントのチャンスがあるので、更に貪欲に勝利を狙っていくはずだ。

【追記】

上記写真で後ろに映っているビニヤム・ギルマイは、Cofidisのアクセル・ザングレをフェンス際に押し込んだとみなされ、先頭集団最後尾の134位に降格されている。

アクセル・ザングレはゴール後に怒ってましたね。

リザルト

ジャスパー・フィリップセンのコメント

このツアーでこんなに早く初優勝を飾れて嬉しい。決勝はいつも慌ただしいけれど、幸いにもスプリントでうまく走ることができたので、勝利に駆けつけることができた。

同胞で元チームメイトのティム・メルリエの後ろから行きましたね。

彼がスプリントを始めるのが早すぎた。すぐに彼の輪に入ろうとしたが、シフトの問題に直面した。幸いなことに、スプリントを適切なタイミングでスタートすることができた。

彼は完璧なパイロットでしたか？

そう見えました、はい。

2023年の最多勝ですが、今シーズン初勝利を確信して駆け抜けましたね。

スプリントは得意なんだ。それが僕の才能なんだ。クラシックで良い結果を残すためには、とてもハードに働かなければならない。いずれにしても、この勝利はとてもうれしい。自信にもなるしね。

2位のティム・メルリエのコメント

最後の1キロで少し遠すぎた。最終コーナーの直前にオールインした。遠くからトライしたが、実際にはイン側で少しスピードを失いすぎた。まだ遠すぎたし、早すぎたが、チャンスをつかんだ。

第2ステージ　リザルト

さ

Rnk	Rider	Team	UCI		Time
1	PHILIPSEN Jasper	Alpecin – Deceuninck	60	10″	4:32:07
2	MERLIER Tim	Soudal – Quick Step	40	6″	,,
3	ZINGLE Axel	Cofidis	30	4″	,,
4	CAPIOT Amaury	Arkéa – B&B Hotels	25		,,
5	VAN UDEN Casper	Team dsm-firmenich PostNL	20		,,
6	WÆRENSKJOLD Søren	Uno-X Mobility	15		,,
7	LONARDI Giovanni	Team Polti Kometa	10		,,
8	VERNON Ethan	Israel – Premier Tech	8		,,
9	MILAN Jonathan	Lidl – Trek	5		,,
10	LIENHARD Fabian	Groupama – FDJ	2		,,
11	KRISTOFF Alexander	Uno-X Mobility			,,
12	VAN ASBROECK Tom	Israel – Premier Tech			,,
13	BAUHAUS Phil	Bahrain – Victorious			,,
14	STRONG Corbin	Israel – Premier Tech			,,
15	EWAN Caleb	Team Jayco AlUla			,,
16	PARISINI Nicolò	Q36.5 Pro Cycling Team			,,
17	MAYRHOFER Marius	Tudor Pro Cycling Team			,,
18	GANNA Filippo	INEOS Grenadiers			,,
19	ZANONCELLO Enrico	VF Group – Bardiani CSF – Faizanè			,,
20	BONIFAZIO Niccolò	Team Corratec – Vini Fantini			,,
21	FIORELLI Filippo	VF Group – Bardiani CSF – Faizanè			,,
22	LUDVIGSSON Tobias	Q36.5 Pro Cycling Team			,,
23	GAMPER Patrick	BORA – hansgrohe			,,
24	BRENNER Marco	Tudor Pro Cycling Team			,,
25	CONSONNI Simone	Lidl – Trek			,,
26	PIDCOCK Thomas	INEOS Grenadiers			,,
27	NEILANDS Krists	Israel – Premier Tech			,,
28	FEDOROV Yevgeniy	Astana Qazaqstan Team			,,
29	MARTIN Guillaume	Cofidis			,,
30	SBARAGLI Kristian	Team Corratec – Vini Fantini			,,

総合

Rnk	Prev	▼▲	Rider	Team	UCI	Time
1	1	–	AYUSO Juan	UAE Team Emirates	10	4:43:31
2	2	–	GANNA Filippo	INEOS Grenadiers		0:01
3	3	–	MILAN Jonathan	Lidl – Trek		0:12
4	4	–	VERNON Ethan	Israel – Premier Tech		0:13
5	6	▲1	WÆRENSKJOLD Søren	Uno-X Mobility		0:15
6	7	▲1	TIBERI Antonio	Bahrain – Victorious		0:17
7	8	▲1	VAUQUELIN Kévin	Arkéa – B&B Hotels		0:18
8	9	▲1	VINGEGAARD Jonas	Team Visma \| Lease a Bike		0:22
9	10	▲1	GRÉGOIRE Romain	Groupama – FDJ		,,
10	11	▲1	LUDVIGSSON Tobias	Q36.5 Pro Cycling Team		0:23
11	12	▲1	HINDLEY Jai	BORA – hansgrohe		0:24
12	13	▲1	POOLE Max	Team dsm-firmenich PostNL		0:26
13	14	▲1	KÄMNA Lennard	BORA – hansgrohe		,,
14	15	▲1	BJERG Mikkel	UAE Team Emirates		,,
15	16	▲1	POWLESS Neilson	EF Education – EasyPost		0:27
16	17	▲1	MARTÍNEZ Daniel Felipe	BORA – hansgrohe		,,
17	18	▲1	ASGREEN Kasper	Soudal – Quick Step		,,
18	19	▲1	BETTIOL Alberto	EF Education – EasyPost		,,
19	20	▲1	OLIVEIRA Nelson	Movistar Team		,,
20	21	▲1	ARENSMAN Thymen	INEOS Grenadiers		,,
21	22	▲1	O’CONNOR Ben	Decathlon AG2R La Mondiale Team		0:30
22	23	▲1	ARNDT Nikias	Bahrain – Victorious		,,
23	24	▲1	CORT Magnus	Uno-X Mobility		0:31
24	25	▲1	STEIMLE Jannik	Q36.5 Pro Cycling Team		,,
25	26	▲1	SHEFFIELD Magnus	INEOS Grenadiers		,,
26	27	▲1	CARUSO Damiano	Bahrain – Victorious		,,
27	28	▲1	MILESI Lorenzo	Movistar Team		,,
28	30	▲2	MACIEJUK Filip	BORA – hansgrohe		0:32
29	31	▲2	DEL TORO Isaac	UAE Team Emirates		,,
30	32	▲2	MAYRHOFER Marius	Tudor Pro Cycling Team		0:33

ポイント賞

Rnk	Prev	▼▲	Rider	Team	Points
1	1	–	AYUSO Juan	UAE Team Emirates	12
2		–	PHILIPSEN Jasper	Alpecin – Deceuninck	12
3	2	▼1	GANNA Filippo	INEOS Grenadiers	10
4	3	▼1	MILAN Jonathan	Lidl – Trek	10
5	4	▼1	VERNON Ethan	Israel – Premier Tech	10
6	6	–	WÆRENSKJOLD Søren	Uno-X Mobility	10
7		–	MERLIER Tim	Soudal – Quick Step	10
8		–	ZINGLE Axel	Cofidis	8
9		–	CAPIOT Amaury	Arkéa – B&B Hotels	7
10		–	VAN UDEN Casper	Team dsm-firmenich PostNL	6

山岳賞

Rnk	Rider	Team	Points
1	BAIS Davide	Team Polti Kometa	5
2	QUARTUCCI Lorenzo	Team Corratec – Vini Fantini	3
3	MAGLI Filippo	VF Group – Bardiani CSF – Faizanè	2
4	STÖCKLI Jan	Team Corratec – Vini Fantini	1

新人賞

Rnk	Prev	▼▲	Rider	Team	Time
1	1	–	AYUSO Juan	UAE Team Emirates	4:43:31
2	2	–	MILAN Jonathan	Lidl – Trek	0:12
3	3	–	VERNON Ethan	Israel – Premier Tech	0:13
4	4	–	WÆRENSKJOLD Søren	Uno-X Mobility	0:15
5	5	–	TIBERI Antonio	Bahrain – Victorious	0:17
6	6	–	VAUQUELIN Kévin	Arkéa – B&B Hotels	0:18
7	7	–	GRÉGOIRE Romain	Groupama – FDJ	0:22
8	8	–	POOLE Max	Team dsm-firmenich PostNL	0:26
9	9	–	ARENSMAN Thymen	INEOS Grenadiers	0:27
10	10	–	SHEFFIELD Magnus	INEOS Grenadiers	0:31