元旦に行われるX2Oトロフェー第4戦バール。
X2Oトロフェーのスポンサーは、ベルギーのバスルームを作っているX2O Badkamersというブランド。全8戦が行われるが、今回は第4戦となっている。
2020年まではDVVトロフィーシリーズと呼ばれていた。ワールドカップ、スーパープレステージュと並んで、3大シクロクロスシリーズの一つだ。
X2Oトロフェー第4戦バール

コースマップ photo azencross
元旦から行われるこのレースは、シクロクロスの帝王と呼ばれるスヴェン・ネイス(Sven Nys)を称えて2007年から始まっている。
最多優勝者はスヴェン・ネイス自身の12回。
シクロクロス界の皇帝の以外の呼び名は、バールの人食い人種。コッペンベルクの王。ミスタースーパープレスティージュとも言われる生きる伝説のライダーだ。
バレンベルクのコースの85%は自然環境が使われている。今回のコースは1年前と一緒だ。今日は少し泥が多いコースで落車も頻発している。
スタート前

photo Tiz-cyclingストリーミング スクリーンショット以下同様
今日のコースは泥区間がかなり重いので、ワウト・ファンアールトが有利に見えるなあ~。
4年連続勝利しているマチュー・ファンデルプールがいないので、ワウトが盛り上げないとね。

これに、トム・ピドコックがどこまで粘ってついていけるかだろう。

現在、X2Oトロフェーでトップタイムのトーン・アールツは首位をキープ出来るか?
2分2秒差でエリ・イーゼルビットが続いている。
スタート

さあ、スタートだ。

スタートダッシュを決めたのはトム・ピドコック。

ワウト・ファンアールトは6番手。

トム・ピドコック先頭で洗濯板をこなしていく。

2位には、エリ・イーゼルビット。3位にトーン・アールツが続く。

トップは、エリ・イーゼルビットに。ワウトは4位に上がってきた。

舗装路の登りで4人が少し抜け出している。

下りで、コルネ・ファンケッセルが危険なこけ方をした。首が大丈夫かな。しばらく立ち上がれない。なんとか走りだして、ヘルメットの交換を要求していた。
2周目

先頭はトーン・アールツに変わりトップで2周目に入る。

先頭はトーン・アールツで変わらない。トム・ピドコックは4番手で周回を重ねる。

しばらくこの並びで周回を重ねるのかな。ワウトは後方待機で、体力温存といったところか。


これで先頭は3人に。エリ・イーゼルビットはタイムを稼ぐチャンスとなる。

エリ・イーゼルビットが先頭で登りをこなす。

イネオスの選手はベン・ターナー22歳。

マイケル・ファントーレンハウトとトーン・アールツが前の3人に追いついてきた。5人のパックとなるか。

コルネ・ファンケッセルがヘルメットを交換している。走れるようなので大丈夫そうだ。

泥区間で、ワウト・ファンアールトがついにトップに立つ。

登りで、ワウト・ファンアールトがペースを上げる。エリがキツソウだ。

ワウト・ファンアールトの加速に、ついていけるのはトム・ピドコックだけか。少しずつエリ・イーゼルビットが遅れてしまう。
4周目

ワウト・ファンアールトに二人が食らいついていく。

泥区間で少しワウトが抜け出す。

ワウト・ファンアールトが5秒のリードをトム・ピドコックから奪う。

あ~、ワウトのエンジンが暖まってしまった。トム・ピドコックの姿が後ろに見えなくなってしまう。

おっと、ワウト・ファンアールトが下りからの高速スピードで落車してしまう。すぐに立ち上がったけど、大丈夫かな。
5周目

ワウトは、左ブレーキレバーが曲がったので、叩いているけど治らない。

おっと、舗装区間からのスピードアップでトム・ピドコックが前に出る。ワウトはベースが落ちているぞ。

あらら、ワウト・ファンアールトが一気に遅れてしまう。エリ・イーゼルビットにも抜かれた。


トム・ピドコックは勝利に向かって爆走となった。

3人の位置関係。ワウトは2位のエリにも追いつきそうにない。

だが、登りの舗装路でワウトはエリに追いついた。

ワウト・ファンアールトが2位に上がる。

かなりの距離があいているが届くか?
6周目

7秒差でワウト・ファンアールトが通過する。

最大9秒差まで開いていたが、ワウト・ファンアールトが登りの舗装路で猛追する。

さあ、張り付いた。

二人共仕掛けない。このままの状態で進むのか。
7周目

少しだけ、ワウトが前に出たが、またピドコックがトップに。

これはゴール前勝負となるか?

いや、登りの泥区間でワウトが前に出る。

ワウトがペースを上げる。

やはり、強い。ビドコックを置き去りにした。

今日は右手を上げてゴールしたワウト・ファンアールト。途中のアクシデントをもろともせずに、これで7連勝だ。
バールでは2016年以来3度目の勝利となった。

トム・ピドコックは勝てると思ったけど、ワウト・ファンアールトの強さに逆転されてしまう。これで、またもワウトの後塵を拝することに。

6位にはイネオスのベン・ターナーが入ってきた。これはちょっと驚き。欧州チャンピオンのラース・ファンデルハールを置き去りにしたのは凄いことだ。
リザルト

- ワウト・ファンアールト(Jumbo-Visma) 1:04:24
- トム・ピドコック(INEOS Grenadiers) +0:09
- エリ・イーゼルビット(Pauwels Sauzen-Bingoal) +0:29
- トーン・アールツ (BALOISE TREK LIONS) + 1:10
- マイケル・ファントーレンハウト(Michael – Pauwels Sauzen – Bingoal)+1:58
- ベン・ターナー(INEOS Grenadiers) +2:13
- ラース・ファンデルハール(BALOISE TREK LIONS) +2:25
- Jens Adams +2:44
- ローレンス・スゥーク (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL) +2:48
- トム・ミューセン(Group Hens–Maes Containers) +2:50
トーン・アールツは、エリ・イーゼルビットから遅れたが、なんとかシリーズトップタイムを堅持した。



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