2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ　　あ～ジュリアン・アラフィリップ

第11ステージは、スプリンターが待っていた平坦ステージ。

ここで勝負するために厳しい山岳をスプリンターはクリアーしてきた。ただ、残念ながらグリーンジャージ争いをしていたBORA – hansgroheのサム・ベネットがコロナでリタイヤしたのは本当に残念。

こうなると、ここまで勝利のないAlpecin-Deceuninckのティム・メルリエに盛り上げて貰いたいところだ。

スタート前に、2018年覇者で総合5位ののサイモン・イェーツ、総合9位のパヴェル・シヴァコフもコロナでリタイヤが告げられた。

 

第11ステージ　アルハマ・デ・ムルシア～カボ・デ・ガタ　191.2㎞

 

ブエルタスポンサーであるエルポゾ工場からスタート。地域はアレハンドロ・バルベルデの地元でもあり、盛大な声援が送られることだろう。

海岸沿いの長いコースでは、ファンの可能性があるため、ステージ全体での適切なポジショニングが重要となる。

逆に風を使って攻撃してくれるチームがいると面白いのだけど。Quick-Step Alpha Vinyl Teamは守りに入るのでないか。

ラウンドアバウトが最後の数キロにあるだけなのでスプリンターを妨げるものは何もない。

 

 

逃げる選手にとって重要な山岳ポイントがないので、テレビアタックしかアピールの場がないのが残念。

 

1. ボーナススプリント　Ruescas

 

スタート前

ここまで逃げが成功していないLotto Soudalのトーマス・デヘント。危険な人物なので、中々逃がしては貰えない。コロナがあるので全員マスクを外さないので顔が分からないのが困りもの。

 

ポイント賞争いではサム・ベネットがいなくなったのでライバル不在となりそう。だけど、ボイント賞とステージ優勝とはまた違う。

ポイント賞を獲得するならば、スプリントでの勝利も欲しいところ。マッズ・ピーダスンは、世界選手権には出場しないと言っているので、ブエルタにかけるつもりだ。

 

Alpecin-Deceuninckのティム・メルリエは今日こそ勝たないといけないのでは。チームはすでにジェイ・ヴァインが2勝しておりプレッシャーはない。

「個人的には大きなプレッシャーを取り除くことはできません。自分でステージを勝ち取りたいからだ。」と答えており勝利を熱望している。

 

サム・ベネットのリードアウト役だったダニー・ファンポッペルは「私も彼と同じくらいがっかりしている。サムと一緒に勝ちたかった。」と。

 

UAE Team Emiratesのパスカル・アッカーマンの勝利はあるのか。左隣のフアン・アユソーは昨日のTTで頭が痛いと言っていたのでコロナかと思っていたが元気に出走。何もなくてよかった。

 

第11ステージスタートでの4賞

•  総合　レムコ・エヴェネプール　Quick-Step Alpha Vinyl Team
• ポイント賞　　マッズ・ピーダスン　Trek-Segafredo　
• 山岳賞　ジェイ・ヴァイン　Alpecin-Deceuninck
• 新人賞　カルロス・ロドリゲス　INEOS Grenadiers

 

スタートしないライダーは 

 

3人の逃げ

集団はあっさりと容認。残り111.9kmで2分30秒差。

1. ジェツェ・ボル　Burgos-BH
2. ヴォイチェフ・レパ　Equipo Kern Pharma
3. ジョアン・ボウ　Euskaltel – Euskadi

 

集団はTeam Arkéa Samsic、Trek-Segafredo、Alpecin-Deceuninckが引いている。

 

残り97.2kmで1分36秒と縮められてきた。プレゼントは全くなし。

 

集団先頭にBORA – hansgroheも牽引に。ダニー・ファンポッペルで狙うしかない。

 

クリス・フルームは、今日のはお休みだろう。後半で逃げに乗れるだけ調子が上がってくると良いのだけど。

 

集団牽引は

• Trek-Segafredo　ジュリアン・ベルナール
• Alpecin-Deceuninck　ジミー・ヤンセンス
• BORA – hansgrohe　マッティオ・ファブロ
• Team BikeExchange – Jayco　ルーク・ダーブリッジ

 

なんと先頭で落車。

• ヴォイチェフ・レパ　Equipo Kern Pharma

 

なんと、ジュリアン・アラフィリップが落車。先頭から10番目くらいを走っていてカーブで滑ってしまった。落車の映像は遠すぎて良く見えない。

 

肩をチェックしている。これは走れないかも。

 

先頭で落車したヴォイチェフ・レパは復帰中。

 

ジュリアン・アラフィリップは、担架に乗せられて救急車へ。リタイヤとなってしまった。骨折ならば世界選手権の連覇は忘れるしかないかも。

 

残り52.1kmでBurgos-BHのジェツェ・ボルがアタック!

 

まだ、50km以上あるのに単独で走るなんて。

 

逃げていた二人は集団に吸収される。

 

クリス・フルームは、最後尾で走っている。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、明日からのステージを6人で戦わないといけない。山岳でのアシストは、イラン・ファンワイルダーと ルイス・フェルファークの二人となりそう。

 

残り33kmで44秒。Burgos-BHのジェツェ・ボルは、2011年Rabobank Cycling Team、2012年から3年間Belkin-Pro Cycling Teamで走っていた。

グランツールには7回出場のベテラン32歳だ。

 

集団はスプリントポイントの前にジェツェ・ボルを捕まえしまった。これで逃げは消滅。

 

残り17.6kmで横一線に。

 

ボーナススプリント　Ruescas

マッズ・ピーダスン先頭でスプリントポイントを通過。

1. マッズ・ピーダスン　Trek-Segafredo　20ポイント・3秒
2. ライアン・ミューレン　BORA – hansgrohe　17ポイント・2秒
3. トーマス・チャンピオン　Cofidis　15ポイント・1

 

残り5.2km。Team BikeExchange – Jaycoが左に位置している。

 

残り3kmでTeam BikeExchange – Jaycoが先頭に。

 

残り2.1kmでINEOS Grenadiersが先頭に。

 

Team BikeExchange – Jaycoが残り1kmを切って先頭。

 

各チーム混戦に。

 

誰が出てくるのか?

 

UAE Team Emiratesのフアン・モラノとTeam DSMのジョン・デゲンコルプが早掛け。

 

UAE Team Emiratesのフアン・モラノ先頭でゴールへ。パスカル・アッカーマンは後ろにはいない。

 

フアン・モラノを抜いて、Team BikeExchange – Jaycoのカーデン・グローブス、Team Arkéa Samsicのダニエル・マクレイが前に。

 

カーデン・グローブスの後ろから、ティム・メルリエ、ダニー・ファンポッペルが追いこんでくる。

 

だが、勝ったのはカーデン・グローブスだ～!

カーデン・グローブスはグランドツアー初勝利。今シーズン3勝目となった。Team BikeExchange – Jaycoはサイモン・イェーツの離脱があったが、これは彼に奉げる嬉しい勝利だ。

2位にはサム・ベネットのリードアウトを務めていたダニー・ファンポッペル。ティム・メルリエは3位となっている。

カーデン・グローブスはティム・メルリエの入れ替わりでAlpecin-Deceuninckに移籍となる。

 

 

リザルト

第11ステージ　リザルト

カーデン・グローブスのコメント

コロナ陽性のサイモン・イェーツのニュースで、この日は幕を開けた。それで、みんなもすごくがっかりしたんだ。でも、その時にできることは、反撃すること。サイモンがこれを祝えなくなったのは残念だ。

ティム・メルリエとダニー・ファンポッペルは、遠くから来るしかなかったのに対し、チームはきっちりとトレインを組んでましたね。

最後に最もよく組織されたチームだった。風を恐れていたため、しばらくの間、前方に位置することになった。その結果、最後のスプリントでも理想的なポジションを確保することができた。

フィニッシュまであと50mというところで、勝てるということがわかったんだ。スプリントで後方から追い上げてきた選手たちよりもフレッシュだったし、ポジショニングも良かったので、いいギャップができた。

今年はすでに非常に良い年になっており、この勝利は重要だ。でも、ブエルタはまだ終わっていないし、今はもっと欲しいと思っているんだ。

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞