ツール・ド・ハンガリーは最終ステージ。
最終日にクイーンステージとなる。ここまでファビオ・ヤコブセンが2勝。ディラン・フルーネウェーヘンが1勝している。
だが、最終日に彼らスプリンターの出番はない。ハンガリーの最高峰ブルールーフの登りで決勝戦となる。
最後に、総合優勝の栄光を勝ち取るのはどのライダーだろうか?
第5ステージ ミシュコルツ~ジエンジエジュ-ブルールーフ 184km

コースレイアウト photo tourdehongrie
ボルショド・アバウーイ・ゼムプレーン県のミシュコルツからスタート。スタート直後から1級山岳を登らないといけない。
逃げはここで形成されるだろう。ゴールとなるブルールーフは、ハンガリーツアーの歴史の中で11回目の登場となる。
麓からの登坂距離は18kmを越え、最大勾配は10%を越える部分もある。総合を決めるのにピッタリの設定だ。
- 1級山岳 Hollosteto 6.2km・4.7%
- スプリントポイント Eger
- スプリントポイント Matrafured
- 2級山岳 Matrahaza 8.6km・4.6%
- 1級山岳 ジエンジエジュ-ブルールーフ 12.1km・5.6%
スタート前

リーダージャージのファビオ・ヤコブセンは、今日はゴールするのが仕事だ。

ポイント賞ジャージのIsrael – Premier Techのルディ・バルビエもタイムアウトにならずに、ゴールするのが目標となる。

ハンガリーは快晴の中スタート。
6人の逃げ

7人が逃げている。
- 115.MARTIN David(EOLO-Kometa)
- 155.MARENGO Umberto(Drone Hopper – Androni Giocattoli)
- 193.イェンス・レインダース(Sport Vlaanderen – Baloise)
- 202.KARL Ádám Kristóf( Hungary)
- 213.PER David(Adria Mobil)
- 225.ニコラス・ダッラ・ヴァッレ(Giotti Victoria – Savini Due)
1級山岳 Hollosteto 6.2km・4.7%

先頭の逃げている6人のメンバーが1級山岳を通過。
- 155.MARENGO Umberto(Drone Hopper – Androni Giocattoli) 10ポイント
- 193.イェンス・レインダース(Sport Vlaanderen – Baloise) 7ポイント
- 136.ETXEBERRIA Josu(Caja Rural – Seguros RGA) 5ポイント
- 213.PER David(Adria Mobil) 4ポイント
- 202.KARL Ádám Kristóf( Hungary) 3ポイント
- 115.MARTIN David(EOLO-Kometa) 2ポイント
- ライアン・ミューレン BORA-hansgrohe 1ポイント

集団はBORA-hansgroheのライアン・ミューレンが引いている。

山岳ポイント通過後もまだ登っている。
スプリントポイント Eger

先頭がスプリントポイントを通過。
- 213.PER David(Adria Mobil) 5ポイント
- 202.KARL Ádám Kristóf( Hungary) 3ポイント
- 193.イェンス・レインダース(Sport Vlaanderen – Baloise) 1ポイント

タイム差はあまりない。第1ステージでリーダージャージとなったイェンス・レインダース(Sport Vlaanderen – Baloise)が逃げに乗っているので集団が許さないためだ。
後方から136.ETXEBERRIA Josu(Caja Rural – Seguros RGA)が追いついて7人となっている。
2級山岳 Matrahaza 8.6km・4.6%

2級山岳のポイント前に先頭がスプリント。

先頭は2級山岳を通過。

タイム差は変わらない。

残り40.4kmで57秒差。1級山岳前に先頭を捕まえそうだ。先頭はAstana Qazaqstan Team。アレクセイ・ルチェンコで勝利を狙う。

先頭にはINEOS Grenadiersも上がってくる。エディ・ダンバーで勝利を狙う。

集団が迫ってきたところで、先頭もばらけ始める。登りまでは逃げたいところだ。

先頭は2人となる。第1ステージでリーダージャージとなったイェンス・レインダース(Sport Vlaanderen – Baloise)が追いついた。
- 193.イェンス・レインダース(Sport Vlaanderen – Baloise)
- 225.ニコラス・ダッラ・ヴァッレ(Giotti Victoria – Savini Due)
1級山岳 ジエンジエジュ-ブルールーフ 12.1km・5.6%

登りで先頭はニコラス・ダッラ・ヴァッレ単独となった。2021年までBardiani-CSF-Faizanèに所属していた。

緩斜面で再び、イェンス・レインダース(Sport Vlaanderen – Baloise)が追いつく。

二人は12秒差まで迫られる。もう、捕まるのは時間の問題だ。
二人の後ろに集団が見えてきた。この後吸収されてしまう。

集団で落車。

ポイント賞のルディ・バルビエはバイク交換しないといけない。

集団からアタックがかかる。

ファビオ・ヤコブセンは、ディラン・フルーネウェーヘンと一緒に集団から切れる。

逃げているのは、昨年までBardiani-CSF-Faizanèにいたアレキサンダー・モナコだ。だけど、残り7.5kmで捕まってしまう。

残り7.3kmでBORA-hansgroheが先頭に。パトリック・コンラッドで狙うのか?
ニルス・ポリッツが2番手。

BORA-hansgroheが先頭。INEOS Grenadiersが続いている。

ラスト4kmでINEOS Grenadiersが先頭に。

ラスト3kmで絞られてきたか。ベン・ターナーがエディ・ダンバーを引いている。

ラスト2.5kmで集団は15人に。ベン・ターナーの引きは強烈だ。誰も、飛び出せない。

ラスト2kmでエディ・ダンバーがアタック!

凄いスピードで引き離した。

このまま行けるのか?

全く後ろにみえなくなった。

後ろは全く見えないのだけど。

誰かが追走している。

少しずつ、後方から近付いているけど、まだ差がある。誰だ?

あれっ、真後ろまで来たぞ。凄いスビードで追いこんでくる!

え~、なんとゴール手前でエディ・ダンバーが抜かれた。

ゴール手前15mで抜いたのは、Trek-Segafredoのアントニオ・ティベッリだ!

アントニオ・ティベッリは、プロ初優勝だ~!
アントニオ・ティベッリは、2020年にテスト生としてTrek-Segafredoに。まだ20歳の若者なのに、ステージ優勝という快挙。これは凄い選手となりそうだ。

後ろの抜かれたエディ・ダンバーはがっくりとしている。それでも、総合優勝にはなったのだけど、これは納得いかないだろう。
コッピ・エ・バルタリでも、ステージ優勝なしで総合優勝。今回もステージ優勝なしで総合優勝。ステージ優勝して、総合優勝したいのは山々だ。
エディ・ダンバーは、あれだけリードしていたのに追いつかれたのだから、この夜は眠れないのでは。
来年はTeam BikeExchange – Jaycoに移籍という噂もある。
リザルト
第5ステージ リザルト

アントニオ・ティベッリのコメント
私はこのプロの勝利に非常に満足している。第二ステージで多くの時間を失い、非常に風が強く、GCにとっては悲しいことだが、勝利にはとても満足している。
一日中、それほど気分が良くなかった。順調にスタートしたが、1時間後には気分が悪くなり、一日中みんなと一緒にプロトンに滞在した。
登り始めはかなり遅れて気分が悪かった。みんなと一緒に上に上がり始めた後、ダンバーが攻撃したときもまだ遅れていた。だが、上に上がって追い越し始めてそれから最後の50mで彼を捕まえたと思う。
去年この登りで3位に終わったので、最後の1.5kmが最も重要なポイントであることを知っていた。ダンバーが攻撃した場所であり、ここでも多かれ少なかれ攻撃することを知っていた。

| Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
TIBERI Antonio
|
Trek – Segafredo | 14 | 4:39:31 |
| 2 |
DUNBAR Eddie
|
INEOS Grenadiers | 5 | 0:02 |
| 3 |
RODRÍGUEZ Óscar
|
Movistar Team | 3 | 0:23 |
| 4 |
BATTISTELLA Samuele
|
Astana Qazaqstan Team | 0:25 | |
| 5 |
ZAMBANINI Edoardo
|
Bahrain – Victorious | ,, | |
| 6 |
HAGEN Carl Fredrik
|
Israel – Premier Tech | 0:31 | |
| 7 |
EG Niklas
|
Uno-X Pro Cycling Team | 0:32 | |
| 8 |
NEILANDS Krists
|
Israel – Premier Tech | 0:41 | |
| 9 |
KONRAD Patrick
|
BORA – hansgrohe | 0:48 | |
| 10 |
CHARMIG Anthon
|
Uno-X Pro Cycling Team | 0:55 | |
| 11 |
BONNEU Kamiel
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 0:57 | |
| 12 |
JANSSENS Jimmy
|
Alpecin-Fenix | 0:59 | |
| 13 |
HERREGODTS Rune
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 1:01 | |
| 14 |
MURPHY Kyle
|
Human Powered Health | ,, | |
| 15 |
BARONCINI Filippo
|
Trek – Segafredo | 1:05 | |
| 16 |
FANCELLU Alessandro
|
EOLO-Kometa | 1:07 | |
| 17 |
BALMER Alexandre
|
Team BikeExchange – Jayco | 1:15 | |
| 18 |
JOHNSTON Calum
|
Caja Rural – Seguros RGA | ,, | |
| 19 |
GLIVAR Gal
|
Adria Mobil | 1:19 | |
| 20 |
HELLEMOSE Asbjørn
|
Trek – Segafredo | 1:22 |
総合

エディ・ダンバーのコメント
GCで勝てたのは嬉しいけど、今日は本当にステージで勝ちたかったんだ。ただ40メートル長すぎたと思う。ベン、キム、エリア、アンドレイ、みんな素晴らしいライディングをしたんだ。
また一歩前進した。この4日間は本当にうまくいった。今シーズンはジロ・デ・イタリアに出たいと思っていたが、あの落胆から立ち直り、コンディションを良い状態に保つことができた。
ここに来て、GCで勝利して帰ることができたのは、僕にとってもチームにとっても良いことだ。
エリアはずっとスプリントをしていたが、決勝であのような仕事をした。また、若いライダーであるキム・ハイドックは、最初の登りで素晴らしい走りを見せてくれた。
でも、今日の最優秀ライダーはベン・ターナーだと思う。彼は本格的なクラシックレースで活躍してきた選手で、おそらくクラシックレースでは傑出した選手だろう。
そして今日、あの長さの上りであのように活躍し、フィールドを分断してくれた。
| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | UCI | Time | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 32 | ▲31 |
DUNBAR Eddie
|
INEOS Grenadiers | 125 |
6″
|
20:38:43 |
| 2 | 46 | ▲44 |
RODRÍGUEZ Óscar
|
Movistar Team | 85 |
4″
|
0:23 |
| 3 | 14 | ▲11 |
BATTISTELLA Samuele
|
Astana Qazaqstan Team | 70 |
1″
|
0:28 |
| 4 | 30 | ▲26 |
ZAMBANINI Edoardo
|
Bahrain – Victorious | 60 | 0:29 | |
| 5 | 41 | ▲36 |
HAGEN Carl Fredrik
|
Israel – Premier Tech | 50 | 0:35 | |
| 6 | 37 | ▲31 |
EG Niklas
|
Uno-X Pro Cycling Team | 40 | 0:36 | |
| 7 | 11 | ▲4 |
NEILANDS Krists
|
Israel – Premier Tech | 35 |
2″
|
0:43 |
| 8 | 21 | ▲13 |
KONRAD Patrick
|
BORA – hansgrohe | 30 |
2″
|
0:50 |
| 9 | 44 | ▲35 |
CHARMIG Anthon
|
Uno-X Pro Cycling Team | 25 | 0:59 | |
| 10 | 72 | ▲62 |
BONNEU Kamiel
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 20 | 1:01 | |
| 11 | 68 | ▲57 |
JANSSENS Jimmy
|
Alpecin-Fenix | 15 | 1:03 | |
| 12 | 9 | ▼3 |
BARONCINI Filippo
|
Trek – Segafredo | 10 |
4″
|
1:05 |
| 13 | 71 | ▲58 |
HERREGODTS Rune
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 5 | ,, | |
| 14 | 67 | ▲53 |
JOHNSTON Calum
|
Caja Rural – Seguros RGA | 5 | 1:19 | |
| 15 | 70 | ▲55 |
BALMER Alexandre
|
Team BikeExchange – Jayco | 5 | ,, | |
| 16 | 50 | ▲34 |
GLIVAR Gal
|
Adria Mobil | 3 | 1:23 | |
| 17 | 53 | ▲36 |
HELLEMOSE Asbjørn
|
Trek – Segafredo | 3 | 1:26 | |
| 18 | 12 | ▼6 |
ROSSKOPF Joey
|
Human Powered Health | 3 |
2″
|
1:27 |
| 19 | 48 | ▲29 |
HOLLMANN Juri
|
Movistar Team | 3 | 1:29 | |
| 20 | 57 | ▲37 |
MARTÍN Sergio Roman
|
Caja Rural – Seguros RGA | 3 | ,, |
ポイント賞

| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | – |
JAKOBSEN Fabio
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 47 |
| 2 | 2 | – |
BARBIER Rudy
|
Israel – Premier Tech | 42 |
| 3 | 3 | – |
WEEMAES Sasha
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 31 |
| 4 | 4 | – |
REYNDERS Jens
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 29 |
| 5 | 5 | – |
VIVIANI Elia
|
INEOS Grenadiers | 23 |
| 6 | 6 | – |
KANTER Max
|
Movistar Team | 21 |
| 7 | 7 | – |
GROENEWEGEN Dylan
|
Team BikeExchange – Jayco | 19 |
| 8 | 8 | – |
DIMA Emil
|
Giotti Victoria – Savini Due | 19 |
| 9 | – |
TIBERI Antonio
|
Trek – Segafredo | 15 | |
| 10 | 9 | ▼1 |
VANDEBOSCH Toon
|
Alpecin-Fenix | 15 |
山岳賞
| Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | – |
VAN POUCKE Aaron
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 34 |
| 2 | – |
DALLA VALLE Nicolas
|
Giotti Victoria – Savini Due | 14 | |
| 3 | – |
MARENGO Umberto
|
Drone Hopper – Androni Giocattoli | 11 | |
| 4 | – |
TIBERI Antonio
|
Trek – Segafredo | 10 | |
| 5 | – |
REYNDERS Jens
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 8 | |
| 6 | 2 | ▼4 |
DIMA Emil
|
Giotti Victoria – Savini Due | 8 |
| 7 | – |
DUNBAR Eddie
|
INEOS Grenadiers | 7 | |
| 8 | 3 | ▼5 |
DINA Márton
|
EOLO-Kometa | 7 |
| 9 | 4 | ▼5 |
FILUTÁS Viktor
|
Adria Mobil | 6 |
| 10 | – |
RODRÍGUEZ Óscar
|
Movistar Team | 5 |



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