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2022 モン・ヴァントゥ・デニヴェレ・チャレンジ  プロヴァンスの巨人を制したクライマーは?

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Photo credit: rbrands on Visualhunt.com
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フランスで行われたモン・ヴァントゥ・デニヴェレ・チャレンジのワンデイレース。Mont Ventoux Dénivelé Challenge(1.1)

今年で4回目の開催となる。文字通りモン・ヴァントゥに登るレースだ。

 

過去の優勝者

  • 2021 ミゲルアンヘル・ロペス
  • 2020 アレクサンドル・ウラソフ
  • 2019 ヘスス・エラダ

今年最速で登るのは果たして?

 

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ヴェゾン・ラ・ロメーヌ~モン・ヴァントゥ 153km

コースマップ phot denivelechallenges

 

コースは昨年とほぼ同じ。獲得標高4500m以上のコースで、ヴェゾン・ラ・ロメーヌからスタートする。

この歴史的な美しい町から、マドレーヌ峠の麓まで着実に登っていく。これはツール・ド・フランスでみられるマドレーヌ峠とは違い勾配は優しい。

 

コースプロフィール  phot denivelechallenges

 

2回目のモン・ヴァントゥ登頂は、シャレーレイナールのスキー場を通過する登りとなる。

 

  1. 山岳ポイント マドレーヌ峠 1.7km・4.2%
  2. 山岳ポイント Coldela Gabelle 8.8km・5.3%
  3. 山岳ポイント Gorges de la Nesque 18.6km・2.3%
  4. 山岳ポイント モン・ヴァントゥ 24.5km・4.9%
  5. 山岳ポイント マドレーヌ峠 1.7km・4.2%
  6. 山岳ポイント モン・ヴァントゥ 18.55m・7.9%

 

注目のライダーは

  •  Cofidis ヘスス・エラダ、ギヨーム・マルタン
  •  Movistar Team アレハンドロ・バルベルデ、イバン・ソーサ
  •  Trek – Segafredo ジョン・アベラストゥリ
  •  Astana Qazaqstan Team 
  •  Groupama – FDJ マイケル・ストーラー
  •  AG2R Citroën Team リリアン・カルメージャヌ
  •  Israel – Premier Tech マイケル・ウッズ
  •  Team Arkéa Samsic 二コラ・エデ
  • Uno-X Pro Cycling Team トビアスハラン・ヨハンネンセン
  •  TotalEnergies 
  •  EF Education-EasyPost エスデバン・チャベス、ルーベン・ゲレイロ

 

5人の逃げ

逃げているのは5人。

  1. 32.アレクサンドル・リアブシェンコ Astana Qazaqstan Team
  2. 51.リリアン・カルメージャヌ AG2R Citroën Team
  3. 94. アラン・ジュソーム TotalEnergies
  4. 104.ビクター・コレツキー  B&B Hotels – KTM
  5. 143.ロゼット ステファン   St Michel – Auber93

 

山岳ポイント モン・ヴァントゥ 24.5km・4.9%

集団はUno-X Pro Cycling TeamとEF Education-EasyPost、Movistar Teamが引いている。残り73.3kmで3分41秒差。

 

今回AG2R Citroën Teamのエースナンバーをつけているリリアン・カルメージャヌは1回目のモン・ヴァントゥのトップ通過を狙っているのでは。

 

集団はステージ優勝を狙うマイケル・ウッズのいるIsrael – Premier Techが先頭を固めた。

 

先頭から一人きれた。

 

集団からGroupama – FDJのアッティラ・ヴァルテルがアタック!

 

 

どこまで集団を引き離せるか。

 

あららっ、アッティラ・ヴァルテルはすぐに集団に連れ戻された。

 

Cofidisは、初代王者のヘスス・エラダをギヨーム・マルタンが引いている。ヘスス・エラダはちょっときつそうだけど。

 

マイケル・ウッズは、チームの期待に応えられるか。なお、 クリテリウム・デュ・ドーフィネをリタイヤしたクリス・フルームは直前でモン・ヴァントゥの出場を取りやめている。調子が戻らないようだ。

 

先頭は、トム・シンプソンの記念碑の前を通過。

トム・シンプソンは1965年の世界チャンピオンで、英国人として初めて1962ツール・ド・フランス第12ステージでマイヨ・ジョーヌを着用。

1967ツール・ド・フランス第8ステージで、ゴール手前2kmでフラフラとなり、ラスト500mで倒れてしまう。

すでにこの時には息絶えていた。彼を称えるために30年後に記念碑が立てられている。

 

先頭は、あと250mで頂上に。

 

Astana Qazaqstan Team のアレクサンドル・リアブシェンコがトップ通過。

 

続いて、集団も1分38秒で頂上通過。まだ、大集団だ。

 

1回目のモン・ヴァントゥを下り終わって、集団はMovistar Teamが引いている。タイム差は残り22.7kmで1分34秒に。

 

先頭はどこまで逃げれるだろうか。

 

最年長のアレハンドロ・バルベルデは、何位でゴール出来るだろう。

 

山岳ポイント モン・ヴァントゥ 18.55m・7.9%

集団先頭はEF Education-EasyPostのサイモン・カーが引き始める。

 

残り18.2kmでAstana Qazaqstan Team のアレクサンドル・リアブシェンコがアタック!

 

リリアン・カルメージャヌとビクター・コレツキーはついていけない。

 

先頭二人は53秒まで迫られる。

  1. 32.アレクサンドル・リアブシェンコ Astana Qazaqstan Team
  2. 94. アラン・ジュソーム TotalEnergies

 

逃げていた二人は、サイモン・カーの引きで捕まえられた。

 

アレクサンドル・リアブシェンコは、またもアタック!

 

TotalEnergiesのアラン・ジュソームをあっというまに引き離す。

 

初代王者のヘスス・エラダが切れてしまった。Cofidisはギヨーム・マルタンでゴールを狙うことになる。

 

単独2位のアラン・ジュソームも集団に飲み込まれる。逃げているのはアレクサンドル・リアブシェンコだけとなった。

 

集団はEF Education-EasyPostが先頭固定で引いている。

 

残り13.3kmでタイム差50秒と変わらない。ベースを維持している。

 

EF Education-EasyPostのルーベン・ゲレイロが集団からアタック!

 

ルーベン・ゲレイロは、アレクサンドル・リアブシェンコに追いつき、そのままアタック!

 

なんと、コマーシャルが長すぎて展開がわからない。

いつの間にか3人になっている。ルーベン・ゲレイロに、マイケル・ストーラーとクリスティアン・ロドリゲスが追いつている。

  1. マイケル・ストーラー Groupama – FDJ
  2. クリスティアン・ロドリゲス TotalEnergies
  3. ルーベン・ゲレイロ EF Education-EasyPost

 

ここから、マイケル・ストーラーがアタックをかける。

 

こちらがメイン集団。すでに5人しかいない。

 

マイケル・ストーラーを捕まえて、EF Education-EasyPostのルーベン・ゲレイロがカウンターアタックで抜け出した。

 

マイケル・ストーラーにエスデバン・チャベスが追いつく。追走は2人に。

 

アレハンドロ・バルベルデも切れてしまう。

 

ルーベン・ゲレイロは、後続の2人に18秒のタイム差をつけている。後ろは、豆粒のように見える。

 

残り8.1kmでルーベン・ゲレイロは26秒もタイム差をつける。このまま最後までいけるのかな。

 

エスデバン・チャベスは、マイケル・ストーラーをチェックしておけば良いのでチーム的には有利だ。

 

追走の二人は、シャレーレイナールを通過。残り6kmだ。

 

残り5.5km。タイム差は39秒と開く。どうやら、優勝も見えてきたかな。

 

こうなると、EF Education-EasyPostのワンツーフニッシュが狙える。マイケル・ストーラーは、少しずつペースが落ちている。

 

単独4位は、TotalEnergiesのクリスティアン・ロドリゲス。後方からCofidisのギヨーム・マルタンが迫っている。

 

4位グループが変わりそうだ。

 

ギヨーム・マルタンは、TotalEnergiesのクリスティアン・ロドリゲスを抜いていく。

  1. ギヨーム・マルタン Cofidis
  2. トビアスハラン・ヨハンネンセン Uno-X Pro Cycling Team
  3. カルロス・ベローナ Movistar Team
  4. クリスティアン・ロドリゲス TotalEnergies

残り2.7km。タイム差は2分開いており、4位グループが前に追いつくことはない。

 

エスデバン・チャベスはゴール前でアタックをかけるだろう。

 

もう、ルーベン・ゲレイロの優勝は間違いない。2位グループと4位グループのタイム差が17秒になっている。

 

残り1.6kmでエスデバン・チャベスがアタック!

 

マイケル・ストーラーは粘ったが、ついに腰を下ろす。

 

エスデバン・チャベスはグイグイとタイム差をつめてくるが、残り1kmでは追いつかない。

 

残り700m。かなりの勾配だ。

 

前方にゴールが見えてくる。

 

ルーベン・ゲレイロの見事な独走激だった。まさか、これほどの距離を単独で逃げ切るとは~。

2020ジロ・デ・イタリアの山岳王は強かった。 クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、総合9位となっており、調子を上げていた。

ツール・ド・フランスにも出場するが、間違いなく良い山岳アシストとして活躍するはずだ。

EF Education-EasyPostは、2位にエスデバン・チャベスがはいるという完璧なレース展開だった。

 

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リザルト

ルーベン・ゲレイロのコメント(公式サイトより)

このような勝利を収めることができて、とてもうれしい。みんながあんなに頑張ってくれたのに、私は攻めてしまった。この勝利にはみんなが関わっているんだ。

エスデバン・チャベスはすぐ後ろにいた。この勝利は特別なものだ。僕らには必要なことだったんだ。

Rnk Rider Team UCI Time
1
 GUERREIRO Ruben
EF Education-EasyPost 125 4:32:35
2
 CHAVES Esteban
EF Education-EasyPost 85 0:53
3
 STORER Michael
Groupama – FDJ 70 1:28
4
 JOHANNESSEN Tobias Halland
Uno-X Pro Cycling Team 60 2:00
5
 MARTIN Guillaume
Cofidis 50 2:15
6
 RODRÍGUEZ Cristián
TotalEnergies 40 2:28
7
 VERONA Carlos
Movistar Team 35 2:30
8
 ZEITS Andrey
Astana Qazaqstan Team 30 2:55
9
 ADRIÀ Roger
Equipo Kern Pharma 25 3:08
10
 VALTER Attila
Groupama – FDJ 20 3:14
11
 EDET Nicolas
Team Arkéa Samsic 15 3:26
12
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ 10 4:36
13
 RIES Michel
Team Arkéa Samsic 5 5:15
14
 NIV Guy
Israel – Premier Tech 5 5:19
15
 SKJELMOSE JENSEN Mattias
Trek – Segafredo 5 5:25
16
 CARR Simon
EF Education-EasyPost 3 5:58
17
 HÄNNINEN Jaakko
AG2R Citroën Team 3 6:24
18
 TOLHOEK Antwan
Trek – Segafredo 3 6:26
19
 JEGAT Jordan
Team U Nantes Atlantique 3 7:16
20
 NIEVE Mikel
Caja Rural – Seguros RGA 3 7:24
21
 VALVERDE Alejandro
Movistar Team 3 7:27
22
 SCHÖNBERGER Sebastian
B&B Hotels – KTM 3 7:33
23
 KUDUS Merhawi
EF Education-EasyPost 3 7:35
24
 HAGEN Carl Fredrik
Israel – Premier Tech 3 7:40
25
 RICHARD Louis
Team U Nantes Atlantique 3 7:51
26
 LE GAC Olivier
Groupama – FDJ   8:52
27
 DE BOD Stefan
Astana Qazaqstan Team   9:13
28
 OKAMIKA Ander
Burgos-BH   9:34
29
 HOLTER Ådne
Uno-X Pro Cycling Team   9:41
30
 AMEZQUETA Julen
Caja Rural – Seguros RGA   9:45

 

 

 

 

 

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