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2021世界選手権男子エリート個人タイムトライヤル 世界最速の男は誰だ?

海外情報
Photo credit: *rboed* on VisualHunt.com
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ついに今年の最速の男を決める世界選手権がやってきた。

世界選手権で個人タイムトライヤルが開催されたのは、1994年から。クリス・ボードマンが最初の世界チャンピオンだ。

過去10年の王者は

  • 2020  フィリッポ・ガンナ
  • 2019  ローハン・デニス
  • 2018  ローハン・デニス
  • 2017  トム・デュムラン
  • 2016   トニー・マルティン
  • 2015   ヴァシル・キリエンカ
  • 2014  ブラットリー・ウィギンス
  • 2013   トニー・マルティン
  • 2012   トニー・マルティン
  • 2011    トニー・マルティン

残念なのは、東京オリンピックのメダリストが誰も参加しないことだ。プリモッシュ・ログッチはロードに専念。トム・デュムランは、交通事故による手首骨折

銅メダリストのローハン・デニスも参加しない。3人のTTスペシャリストがいないのは、とても残念ではある。

 

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個人TT  クノックヘイスト~ブルージュ 43.3km

コースマップ photo  uci

 

スタートは、北海に望むクノックヘイストのビーチから。ビーチに沿って1.5kmの距離を走った後、クノックヘイストの海辺のリゾートの中心部を訪れる。

最初の中間地点は13.8km。2番目の中間地点は33.3km。ここからゴールまでは10km。

 

コースプロフィール photo  uci

 

獲得標高は78mとほぼフラット。ゴールは、歴史的な市内中心部ブルージュに向かう。

 

シュテファン・ビッセガー

シュテファン・ビッセガーはダン・ビンガムの暫定タイムを17秒も更新。

 

シュテファン・ビッセガーは、49分13秒。av52.787 km/h。暫定タイムを大幅に更新。これで後続を待つ。

 

トニー・マルティン

4度の世界チャンピオン、トニー・マルティン。これが彼の最後の世界選手権となる。

ゴールは、49分5秒。暫定2位。これは素晴らしいタイムだ。

 

レムコ・エヴェネプール

レムコは、第1計測で暫定1位を獲得。15分48秒。av 52.46 km/h。

 

レムコは、第2計測のシュテファン・ビッセガーの記録を塗り替える。しかも、37秒も更新と大幅だ。av53.59 km/h。37分17秒。

 

レムコのタイムは、前半のライダーの指標となりそうだ。かなり良いタイムが出そう。

 

レムコはシュテファン・ビッセガーの記録を42秒も更新してしまった。凄いタイムだ。

48分31秒 av53.549 km/h。これは完全復活に近いのでは。

 

タデイ・ポガチャル

婚約者と無期限の契約を結んだタデイ・ポガチャル。このTTではどんなタイムを出してくるかな。

 

タデイ・ポガチャルはツールで見せたスーパーな足ではないようだ。

第2計測で38分8秒。暫定6位。それほど悪くないのだけど。

 

ゴールタイムは、49分40秒。暫定7位で後続を待つ。

 

レミ・カヴァニャ

フランス代表、クレルモンフェランのTGVこと、レミ・カヴァニャ。

 

今年TTで2度も優勝したレミ・カヴァニャだが、ゴールタイムは、49分46秒。14位という結果。シーズン終盤で疲れが出ているのだろうか?

 

カスパー・アスグリーン

デンマークチャンピオンのカスパー・アスグリーンがスタート。

 

なんと第1計測でレムコ・エヴェネプールの記録を7秒も抜いてしまった。15分41秒。

だが、第2計測では逆にレムコの記録から7秒遅れてしまう。突っ込み過ぎたのだろうか。ゴールタイムは、レムコに2秒遅れの48分33秒。

暫定2位で、後続の結果を待つことに。

 

シュテファン・キュング

スイス代表、シュテファン・キュング。直前のヨーロッパ選手権では、フィリッポ・ガンナを破っている。

 

第1計測では、15分36秒。av53.021km/hで、カスパー・アスグリーンの記録を4秒更新。

しかし、第2計測で遅れて暫定3位まで落ちてしまう。そして、ゴールでは48分54秒.。av53.1km/h。レムコとカスパー・アスグリーンに及ばす暫定3位。

 

ワウト・ファンアールト

ベルギー代表ワウト・ファンアールト。目指すは優勝しかない。

 

ワウト・ファンアールトは、目がいってしまっている。シクロクロスで見せる時の戦う目だ。

 

ワウト・ファンアールトは、第1計測で15分19秒。av54.036km/hのトップタイムをたたき出す。シュテファン・キュングを17秒も上回っている。

 

続いて、第2計測も36分45秒。 av54.345km/.h。ここでもトップタイムを出す。

 

ワウト・ファンアールトは、最後までベースを落とさず、47分53秒。av54.253km/h。レムコの記録を22秒も上回った。これでフィリッポ・ガンナのタイムを待つことになる。

果たして優勝できたのか?

 

フィリッポ・ガンナ

ガンナは間違いなく調整してきているはず。このコースはガンナにぴったりのコースだ。

 

だが、第1計測でガンナはワウト・ファンアールト負けてしまう。15分26秒で7秒も遅れている。どうしたガンナ。

 

 

7秒の遅れというとかなりの距離もある。ここから挽回できるのだろうか?

 

だが、ガンナは第2計測で36分46秒。av54.334km/h。ワウト・ファンアールトと、1秒差までタイム差を縮める。これはゴール勝負だ。

 

ゴールに向けてガンナは追いこみをかける。後からスタートなので相手のタイムを聞いて調整が出来るのは有利だ。

 

フィリッポ・ガンナは、ゴールで手を上げた。タイムは、47分47秒。av54.335km/h。

なんと、ワウト・ファンアールトの記録を6秒も短縮した。物凄いペースアップだ。

 

ガンナはこれで2年連続の世界チャンピオンとなった。世界一の最速の男だ。

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time Avg
1
 GANNA Filippo
Italy 350 250 0:47:47 54.370
2
 VAN AERT Wout
Belgium 250 190 0:06 54.257
3
 EVENEPOEL Remco
Belgium 200 140 0:44 53.549
4
 ASGREEN Kasper
Denmark 150 110 0:46 53.512
5
 KÜNG Stefan
Switzerland 125 100 1:07 53.129
6
 MARTIN Tony
Germany 100 90 1:18 52.930
7
 BISSEGGER Stefan
Switzerland 85 80 1:26 52.787
8
 HAYTER Ethan
Great Britain 70 70 1:27 52.769
9
 AFFINI Edoardo
Italy 60 60 1:49 52.379
10
 POGAČAR Tadej
Slovenia 50 50 1:53 52.309
11
 WALSCHEID Max
Germany 40 40 1:54 52.291
12
 VAN EMDEN Jos
Netherlands 30 30 ,, 52.291
13
 OLIVEIRA Nelson
Portugal 25 20 1:55 52.274
14
 CAVAGNA Rémi
France 20 15 1:59 52.204
15
 TRATNIK Jan
Slovenia 15 10 2:04 52.116
16
 BIGHAM Daniel
Great Britain 10 10 2:11 51.995
17
 BJERG Mikkel
Denmark 5 10 2:16 51.908
18
 CRADDOCK Lawson
United States 5 10 2:37 51.548
19
 GIBBONS Ryan
South Africa 5 10 ,, 51.548
20
 HOULE Hugo
Canada 5 10 3:03 51.108

ベルギー勢の二人は来年ガンナ打倒を目指すことになる。

コメント

  1. 毎日読者K より:

    すごく興奮する戦いでしたね!

    リザルトの表について教えてください。

    UCI、Pnt というのはそれぞれ何の数字ですか?

    • ちゃん より:

      本当に凄い戦いでしたね。ガンナは第2計測からどれだけのスピードを出したことやら。ワウト・ファンアールトが勝ったと思ってたんですけど、びっくりでした。
      UCIポイントは、1月1日からの集計で、レースの上位入賞者に与えられます。このポイントがないとオリンピックとか出れない。
      以下でポイントの配分を書いています。
      https://chan-bike.com/uci-world-tour-and-race-rank

      PCSポイントは、12か月+2週間のオーバーラップ期間にわたるボイントの集計です。分かりにくいので、今度からUCIポイントだけの表示にしておきますね。

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